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KADEN LAB

COOKING / RESEARCH REPORT

炊飯器の使い方|計量・水加減・予約までの基本手順を解説

明るいキッチンのカウンターに置かれた炊飯器と茶碗の写真に、炊飯器の正しい使い方と基本手順というタイトルを重ねた表紙のスライド

炊飯器の使い方|計量・水加減・予約まで基本手順をわかりやすく解説

Kaden Lab研究員レン

RESEARCHER / レン

こんにちは。Kaden Lab研究員のレンです。

炊飯器は説明書を読まなくても何となく使えてしまう家電です。米を入れて、水を入れて、ボタンを押す。それだけでご飯は炊けます。

ただ、その「何となく」のまま使っていると、仕上がりが安定しなかったり、本体を傷める使い方を続けてしまったりすることがあります。

この記事では、米を量るところから炊き上がったご飯をほぐすまでを、通しの手順として順番に整理します。工程ごとに落とし穴も添えておくので、うまくいかないときの見直しにも使えます。

とくに見落とされやすいのが、内釜の外側を拭く工程です。地味ですが、これは故障や事故を防ぐための手順でもあります。

この記事で理解できることは、次の4つです。

  • 米を量ってから炊き上がるまでの通しの手順
  • 付属カップと無洗米カップの違いと使い分け
  • 炊飯ボタンを押す前に必ず確認する3点
  • 炊き上がったご飯を正しくほぐす手順
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炊飯器を使う前に確認すること

新しい炊飯器が届いたら、いきなり米を入れる前にやっておきたいことがあります。数分で終わりますし、あとのトラブルを減らせます。

確認するのは、部品がすべて揃っているかと、正しく取り付けられているかの2点です。炊飯器は部品が1つ足りないだけで、吹きこぼれや炊きむらの原因になります。

この章では、開封後にまず確認しておきたい部品と、初回の試し炊きについて整理します。買い替えの方も、部品の構成は機種によって違いますので目を通しておいてください。

買い替えの場合はとくに注意が必要です。前の機種と同じつもりで使うと、部品の構成やメニューの名称が違って戸惑うことがあります。最初の1回だけでも説明書を開いておくと、あとが楽になります。

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買ってすぐ確認する部品と試し炊き

買い替えではなく初めて炊飯器を持つ場合は、しゃもじ受けや米びつなど、本体以外に必要なものも出てきます。ただ、それらは使いながら足していけば十分です。まずは本体だけで1回炊いてみてください。

まず、付属品の確認です。多くの機種には、内釜・内ぶた・しゃもじ・計量カップが付いています。機種によっては蒸気口セットや無洗米用のカップが加わります。

このうち、毎回の炊飯で必ず使うのが内ぶたです。取扱説明書を見ながら、外し方と付け方を一度やってみてください。

内ぶたは毎回洗って戻す部品なので、付け忘れが起きやすい箇所でもあります。付け忘れたまま炊くと吹きこぼれや仕上がりの変化につながりますので、外して洗ったら必ず戻す、という習慣を最初に作っておくと安心です。

内ぶたのほかに、蒸気口セットが独立した部品になっている機種もあります。こちらも洗って戻す部品ですので、外し方を最初に確認しておいてください。取り付けが甘いと蒸気が正しく抜けません。

次に、初回の試し炊きです。取扱説明書に指示がある機種では、その手順に従ってください。指示がない場合でも、1回目は少なめの量で炊いてみると、その機種の炊き上がりの傾向がつかめます。

試し炊きで確認したいのは、味そのものより操作の流れです。どのボタンで炊飯が始まるのか、炊き上がりはどう知らせてくれるのか、保温には自動で切り替わるのか。この3点を押さえておくと、2回目からは迷いません。

新品の炊飯器は、初回に新品特有のにおいがすることがあります。これは多くの場合、数回使ううちに気にならなくなります。強く残る場合や、焦げたようなにおいがする場合は使用を中止して、購入店かメーカーに相談してください。

◆レンのメモ

取扱説明書は捨てずに取っておくか、メーカーサイトでPDFを探してブックマークしておくと便利です。水加減の目盛りやメニューの上限量は、機種ごとに違います。

置き場所も先に決めておきましょう。炊飯中は蒸気が出ますし、本体も熱を持ちます。壁や家具から離し、上方に空間を取れる場所が必要です。必要な寸法の考え方は、炊飯器の置き場所と蒸気対策をまとめた記事で整理しています。

米を量って洗うまでの手順

付属の計量カップ1合が約180ミリリットル約150グラムであることと、料理用カップでは約11パーセント多くなること、洗米はボウルで行うことを示したスライド
付属カップでの計量とボウルでの洗米

毎回の炊飯は米を量るところから始まり、仕上がりの差がいちばん出やすいのもこの最初の工程です。内釜の水位は米の合数を基準にしているため、米の量が狂えば、目盛りどおりに水を入れても釣り合いが取れません。料理で使う200ミリリットルの計量カップで代わりに量ると、1合のつもりで量った米が1割あまり多くなります。

無洗米を炊く日は、さらに量り方に気を配る必要があります。肌ぬかがないぶん同じ体積に入る粒が多くなるため、専用カップを付けている機種もあるほどです。米をどこで研ぐかも見落とせない点です。内釜の表面加工は米粒どうしがこすれる力でも傷が入りやすいため、研ぐ作業はボウルやざるで済ませ、内釜には研ぎ終えた米を移すだけにしておくのが無難です。

この章では、付属カップと無洗米カップの違いを数値で確かめたうえで、内釜で研ぐのを控えたい理由と、力を入れすぎない研ぎ方の目安を順に取り上げます。

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付属カップと無洗米カップの違い

炊飯器に付属している計量カップは、すりきり1杯が1合になるよう作られています。1合はおよそ180ミリリットル、炊く前の米の重さでおよそ150グラムです。

炊き上がりの量もあわせて知っておくと、炊く量を決めるときの目安になります。1合の米はおよそ150グラムで、炊き上がると水を吸っておよそ330グラムになります。ご飯茶碗の中盛りを150グラムとすると、1合でおよそ2杯分です。

ここで大事なのが、料理用の200ミリリットルカップを使わないことです。200ミリリットルで量ると1合あたり約11パーセント多くなり、水加減が合わなくなります。

200ミリリットルを180ミリリットルで割ると約1.11ですから、11パーセントほど多い計算になります。3合炊くつもりが実質3.3合になるということです。これだけずれれば、水加減が合わないのも当然ですね。

量り方にもコツがあります。カップに米を山盛りにしてから、箸や指の背ですりきってください。ふんわり入れるか押し込むかでも重さは変わるので、毎回同じ入れ方をするのが安定への近道です。

米を入れる順番にも少しコツがあります。内釜を本体から出した状態で米を入れ、水を合わせてから本体に戻すという流れです。本体に入れたまま水を注ぐと、こぼれた水が本体側に入ってしまうことがあります。

無洗米を使う場合は、さらに注意が要ります。無洗米は肌ぬかが取り除かれているぶん、同じ体積により多くの米粒が入るからです。

そのため、無洗米専用の計量カップが付属している機種があります。象印の説明書では、白米用が1カップ180ミリリットル、無洗米専用が1カップ171ミリリットルと記載されています。

無洗米カップが無い機種では、白米用カップで量ったうえで水を少し多めにする、あるいは無洗米用の水位目盛りに合わせる、という方法をとります。どちらになるかは機種によりますので、取扱説明書で確認してください。

なお、無洗米は研ぐ必要がありません。軽くかき混ぜて水を濁らせる程度で十分です。ここで白米と同じように研いでしまうと、必要な部分まで削ってしまいます。

計量まわりの基準をまとめておきます。1合はおよそ180ミリリットルで、炊く前の米の重さでおよそ150グラム。炊き上がるとおよそ330グラムになります。付属の計量カップはすりきり1杯で1合、無洗米専用カップがある場合は1杯171ミリリットルです。料理用の計量カップは200ミリリットルなので、これで量ると1合あたり11パーセントほど多くなります。

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内釜で米を研がない理由

米を研ぐ場所についても触れておきます。

結論から言うと、内釜で研ぐのはできるだけ避けたほうが、内釜は長持ちします。ボウルやざるを使うのがおすすめです。

理由は、内釜の表面加工が消耗品だからです。米粒どうしがこすれる力に加えて、金属のしゃもじや硬いスポンジが当たると、傷が入りやすくなります。

最近は洗米に対応した内釜を備えた機種もありますので、対応の有無は取扱説明書で確認してください。対応機種であっても、研ぎ方が乱暴なら寿命は縮みます。

コーティングが剥がれたときにどう判断するかは、炊飯器の内釜が剥がれたときの判断基準をまとめた記事で扱いました。

研ぎ方そのものは、最初の水をすぐ捨てて、あとは指を立てて数回かき混ぜる程度で十分です。昔のように強く力を入れて研ぐ必要はありません。精米技術が上がって、ぬかがほとんど残っていないからです。

研いだあとに水をきる時間も、結果に影響します。ざるに上げたまま長く置くと米が乾いて割れやすくなりますので、研いだらすぐ内釜に移して水を合わせるのが基本です。

水加減は内釜の目盛りに合わせる

米を研ぎ終えたら水を合わせます。手順そのものは内釜の目盛りに水位をそろえるだけですが、失敗がもっとも起きやすいのもこの工程です。多くの機種では白米用の列とは別に、無洗米・玄米・おかゆといった列が並んで刻まれていて、どの列を読むかで入る水の量が変わります。

とくに玄米は白米より多くの水を必要とし、白米の列で合わせると炊き上がりに芯が残ってしまいます。無洗米も白米よりわずかに多めの水が要るので、多くの機種で専用の列が設けられています。このように必要な水の量は米の種類ごとに違うので、合数を正確に量っていても列を取り違えれば仕上がりはそろいません。炊き込みご飯では、調味料と水を入れる順番も水位の読みに響きます。

この章では、目盛りの基本的な読み方から始めて、米の種類ごとの列の違い、内釜を置く場所と見る角度、好みに合わせた微調整、多くの機種で炊く前のつけ置きが要らない理由までを順にまとめます。

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米の種類で目盛りが変わる

内釜の目盛りは、米の合数に対応して刻まれています。2合の米を入れたら、水を2の目盛りまで入れるという読み方です。

ここで見落とされやすいのが、目盛りが複数系統あるという点です。白米用のほかに、無洗米用、玄米用、おかゆ用などが別の列として刻まれている機種が一般的です。

白米用の列を基準にすると、無洗米の目盛りは少しだけ高い位置にあることが多くなります。無洗米は同じ体積により多くの米粒が入るぶん、必要な水も増えるからです。目盛りが無い機種では、白米の目盛りに少し足すという運用になります。

玄米の目盛りは白米より高い位置にあります。玄米は表面のぬか層が水を通しにくく、より多くの水と時間を必要とするからです。白米の目盛りで玄米を炊くと、芯が残った仕上がりになります。

炊き込みご飯のように調味料を入れる場合は、先に調味料を加えてから目盛りまで水を足します。調味料のぶんを見ずに水を目盛りまで入れてから調味料を足すと、全体としては水が多すぎる状態になってしまいます。

水を入れたら、内釜を平らな場所に置いて、正面と横の両方から目盛りを見てください。傾いた状態では水位が正しく読めません。

そして、水位を合わせたら軽く表面をならします。米が片寄っていると、水位の読みも炊き上がりも不均一になります。

なお、同じ目盛りに合わせても仕上がりが好みに合わないことはあります。硬めが好きなら少し少なめ、柔らかめが好きなら少し多めというように、目盛りを基準にして微調整していくのが正しい進め方です。原因別の直し方はご飯がべちゃべちゃになる原因と水加減の直し方をまとめた記事にまとめました。

浸水についても触れておきます。多くの炊飯器は、炊飯メニューの中に浸水の時間が組み込まれています。そのため、炊く前に別途つけ置きする必要はありません。早炊きメニューは、この浸水と蒸らしの時間を短縮したものです。

炊飯前に必ず行う3つの確認

水加減が済んだら、炊き始める前に3か所を確かめます。内ぶたがきちんと付いているか、内釜の外側と底が濡れていないか、本体の内側に米粒などが落ちていないかの3つで、どれも数秒で見終わります。

3つのうち、いちばん軽く見られがちなのが2つ目の水滴です。汚れを防ぐためのひと手間に見えますが、実際は本体を傷めないための、安全に関わる確認にあたります。しかも水滴による不具合は表に出にくく、炊きむらが起きても、つい水加減や米のほうを疑ってしまいがちです。

この章では、水滴を拭く理由を本体の仕組みから説明したうえで、本体と内釜のあいだに米粒が挟まったときの影響、圧力タイプの機種で異物の確認がとくに大切な理由、内ぶたを戻し忘れたときに起きることを順に取り上げます。

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内釜の外側を拭く理由

米を研いで水を合わせると、内釜の外側や底に水滴が付きます。これを拭かずに本体へ入れると、どうなるでしょうか。

答えは「本体を傷めることがある」です。しかも、それが起きていることに気づきにくいのが厄介な点になります。

本体の内側には、内釜を加熱するヒーターや、炊飯中の温度を測るセンサーが配置されています。水滴が入り込むと、正しい温度が測れなくなります。

内釜の外側と底の水滴は、拭き取ってから本体にセットしてください。濡れたまま入れると、炊飯中に異音がしたり、正しく加熱されなかったりする原因になります。本体の内側にはヒーターと温度センサーがあり、水滴が入ると温度を正しく測れなくなって、故障につながることがあるためです。乾いた布で側面から底までひとふきするだけで済みますので、毎回の習慣にしてください。お使いの機種で内なべをセットする前に行うべき手順は、取扱説明書で確認できます。

温度が正しく測れないと、炊飯器は加熱の配分を誤ります。炊きむらの原因が水加減でも米でもなく、実はここだったというケースもあるわけです。

あわせて、本体側の内側も見てください。前回の炊飯でこぼれた米粒が落ちていることがあります。米粒が挟まったまま内釜を入れると、内釜が浮いて加熱が不均一になります。

この異物の確認は、圧力をかけるタイプの機種ではとくに重要です。日本電機工業会は、圧力タイプの炊飯器について「炊飯前に蓋のフックの周囲、本体と蓋の間、内蓋のパッキンや蒸気口の周囲に米粒や異物がないことを確認し、蓋はカチッと音がするまで確実に閉めてください」と案内しています(出典:日本電機工業会 炊飯器 使用上のご注意事項)。

圧力を保つ部分に異物が挟まると、圧力が正しくかからないだけでなく、安全にも関わります。ふたを閉めるときに手ごたえがおかしいと感じたら、無理に閉めずに一度開けて確認してください。

3つ目の確認として挙げた異物には、この米粒も含まれます。見つけたら取り除いてから内釜をセットしてください。

内ぶたの取り付けについても、もう一度確認しましょう。洗ったあとに戻し忘れると、吹きこぼれや仕上がりの変化につながります。取り付け位置と向きは機種によって違いますので、迷ったら取扱説明書を見てください。

メニューを選んで炊飯する

白米・早炊き・予約の3つのメニューについて、それぞれの役割と夏場の予約に関する注意点を並べたスライド
白米・早炊き・予約メニューの使い分けと注意点

水と部品の確認が終われば、残るのはメニュー選びです。基本は白米メニューで、急ぐ日だけ早炊きに切り替え、朝に炊きたてを用意したい日は予約を使う、という3つの使い分けで日常の炊飯はほぼ足ります。ただし、選ぶメニューによって炊き上がりまでの時間も仕上がりも変わります。

とくに気をつけたいのが予約です。予約のあいだ、米は加熱されないまま水の中で炊き始めを待つことになり、待つ時間が長いほど、また気温が高い季節ほど、衛生面のリスクが大きくなります。予約を使うかどうかは、何時間先に炊き上げるかと季節の両方を見て決めてください。

この章では、白米・早炊き・予約をどんな場面で選ぶかを整理し、予約で炊くのを避けたい食材、玄米や炊き込みご飯の専用メニュー、炊飯中は原則としてふたを開けないこと、やけどを防ぐために蒸気口へ触れないことまでを確認します。

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白米・早炊き・予約の使い分け

まずは白米メニューから見ていきます。

白米メニューは標準の炊き方です。浸水・加熱・蒸らしの工程をすべて行うので、基本はこれを使ってください。

早炊きは、浸水と蒸らしの時間を短縮するメニューです。通常より短い時間で炊けますが、そのぶん仕上がりは白米メニューと変わります。急いでいる日の手段として持っておくのがよいでしょう。

早炊きを使うときは、量にも気をつけてください。表示されている時間は標準的な量での目安なので、満量近くまで炊くと想定より長くかかります。

予約は、炊き上がりの時刻を指定する機能です。朝に炊きたてを食べたい場合に便利ですが、注意が必要な場面があります。

予約中の米は、水に浸かったまま室温に置かれた状態になります。気温が高い季節ほど、この時間が長くなるとリスクが上がるということです。

日本電機工業会も、長時間の予約はしないこと、とくに夏場の長時間予約はやめるよう案内しています。

肉や魚、乳製品を使った炊き込みご飯を予約で炊くのは避けてください。加熱前の食材が長時間そのまま置かれることになります。予約の上限時間や食材ごとの扱いは、炊飯器の予約は何時間までかを食材別に整理した記事で詳しく扱っています。

なお、炊飯が始まったら、原則としてふたは開けないでください。工程ごとに何が起きるかは炊飯器を途中で開けたときの影響をまとめた記事で整理しています。圧力をかけるタイプの機種では、安全のため加圧中はふたが開かない設計になっています。

玄米や炊き込みご飯には専用メニューが用意されています。白米メニューで炊くと加熱の配分が合いませんので、該当するメニューを選んでください。また、炊き込みご飯は白米より最大容量が小さく設定されている機種が多いので、量にも注意が必要です。

炊飯中の蒸気口にも注意してください。日本電機工業会は、やけどのおそれがあるため蒸気口に手を触れないよう案内しています。とくに小さなお子さんがいる家庭では、手の届かない場所に置くことが前提になります。

炊き上がったらすぐほぐす

炊き上がったご飯の表面をしゃもじで十字に切り、ブロックごとに底から持ち上げてほぐす3つの手順を示したスライド
炊き上がったご飯を十字に切ってほぐす手順

炊き上がりの合図が鳴ったら、できるだけ早くほぐしてください。これは味のための手順です。

タイガー魔法瓶の解説によると、炊きたてのご飯は米の表面に余分な水分が付いており、ほぐさずに放置すると、その水分がご飯をふやかして粒どうしがくっつき、食感が悪くなるとされています。逆にすぐほぐせば余分な水分がとび、つやが出て食感もよくなります(出典:タイガー魔法瓶「ごはんが炊けたらすぐにほぐした方がいいの?」)。

合図が鳴ってから時間が経つほど、その間に水分が戻ってべたつきの原因になります。炊き上がりの音が聞こえたら、まず内ぶたを開けてほぐす。この順番を習慣にしてしまうのが確実です。

ほぐし方にも手順があります。同じ解説では、炊き上がった表面をしゃもじで十字に切り、ブロックごとに内なべの側面からしゃもじを入れて、底からしっかり持ち上げるようにほぐすと説明されています。

十字に切るのは、米粒をつぶさずに全体をまんべんなく混ぜるためです。かき混ぜるのではなく、ふんわり持ち上げるのがコツになります。

ほぐすときに、内釜の底までしゃもじを入れるのがポイントです。底のほうは水分が多く、上のほうは乾きやすいので、上下を入れ替えるつもりで動かすと全体が均一になります。

しゃもじに米粒が付きやすいときは、しゃもじを軽く水で濡らしてから使うと扱いやすくなります。付属のしゃもじにはくっつきにくい加工がされているものもあります。

ほぐし終わったら、食べる分をよそって、残りをどうするかを決めます。すぐ食べ切るなら保温で構いませんが、半日以上先に食べるなら冷凍のほうが味は落ちません。

判断の目安は炊飯器の保温は何時間まで大丈夫かを整理した記事にまとめました。

食べ終わったら、内釜と内ぶたを洗って乾かします。毎回洗う部品と定期的に洗う場所を分けておくと負担が減りますので、手順は炊飯器の掃除方法をまとめた記事で確認してみてください。

しゃもじは、内釜を傷めにくい樹脂製のものを使ってください。金属製のしゃもじは表面加工に傷を付けやすくなります。付属のしゃもじがあるなら、それを使うのがいちばん確実です。

つまずいたときに見直す順番

仕上がりが思うようにならないとき、闇雲に設定を変えると原因が分からなくなります。見直す順番を決めておくと早く解決します。

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順番 確認する工程 よくある原因
1 計量 料理用カップを使っている/すりきっていない
2 水加減 米種と違う目盛りを見ている/内釜が傾いている
3 部品 内ぶたの付け忘れ/取り付け位置のずれ
4 メニュー 早炊きのまま使っている/米種のメニュー違い
5 炊き上がり後 ほぐしていない/長時間そのままにした
6 米そのもの 保存中に乾燥した/古くなっている

1つずつ潰していくのが結局いちばん早い進め方です。2つ同時に変えると、どちらが効いたのか分からなくなります。

この順番には理由があります。上にあるものほど影響が大きく、確認にかかる手間が小さいからです。

基準の取り違えは、計量と水加減のどちらかに集中しやすい部分です。付属カップを使っていなかった、あるいは無洗米を白米の目盛りで炊いていた、というように、土台の数字がずれていると何を調整しても合いません。

計量と水加減は、次の1回で試せます。部品とメニューも同様です。一方、米そのものを疑うのは最後で構いません。買い替えが必要になるので、ほかの原因を潰してからのほうが無駄がありません。

毎回の手順まとめ

① 付属カップですりきり計量する

② ボウルで研ぐ(内釜で研がない)

③ 米種に合う目盛りへ水を合わせる

④ 内釜の外側と底を拭く

⑤ 内ぶたと本体内側を確認する

⑥ メニューを選んで炊飯する

⑦ 合図が鳴ったらすぐほぐす

もし1つだけ覚えるなら、④の水滴を拭く工程にしてください。味には直結しないぶん忘れやすく、しかも本体の寿命に関わるからです。ほかの工程は、失敗しても次の1回でやり直せます。

この7つが1回の流れです。慣れれば意識せずにできるようになりますが、仕上がりが崩れたときにこの順番を思い出せると、原因の切り分けが早くなります。

なお、目盛りの構成やメニューの名称、上限量は機種によって異なります。正確な手順はお使いの炊飯器の取扱説明書をご確認ください。

付属品をなくしてしまった、あるいは買い替えを考えているという方は、計量カップやしゃもじ、内ぶたといった消耗しやすい部品も含めて確認してみてください。

手順を決めておくと、家族の誰が炊いても同じ仕上がりになります。これは意外と大きな利点で、炊く人によって味が変わるという悩みはたいてい手順のばらつきから来ています。

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炊飯器の使い方に関するよくある質問(FAQ)

料理用の計量カップで米を量ってもいいですか?

おすすめできません。炊飯器に付属している計量カップはすりきり1杯が1合、つまりおよそ180ミリリットルです。料理用の計量カップは200ミリリットルなので、同じ「1杯」でも米の量が約11パーセント多くなります。水加減は米の量に対して決まるため、計量がずれると必ず仕上がりもずれます。

内釜で米を研いではいけませんか?

洗米に対応した内釜を備えた機種もあるため、一律に禁止というわけではありません。ただし内釜の表面加工は消耗品なので、ボウルやざるで研ぐほうが長持ちします。対応の有無は取扱説明書で確認してください。対応機種でも、金属のしゃもじや硬いスポンジを使うと傷が入りやすくなります。

内釜の外側が少し濡れているだけでも拭くべきですか?

拭いてください。本体の内側にはヒーターや温度センサーがあり、水滴が入ると正しく温度を測れなくなります。温度が正しく測れなければ加熱の配分が狂いますし、水が入り込んだままの状態は本体にとって好ましくありません。乾いた布でひとふきするだけの手間ですので、量の多少にかかわらず毎回の習慣にしてください。

炊き上がってすぐに食べられないときもほぐすべきですか?

ほぐしてください。すぐ食べるかどうかにかかわらず、余分な水分をとばす工程だからです。ほぐさずに放置すると表面の水分がご飯をふやかし、粒どうしがくっついて食感が落ちます。ほぐしてから保温にするか、冷凍に回すかを決めるという順番になります。

無洗米は普通の白米と同じ水加減でいいですか?

同じではありません。無洗米は肌ぬかが取り除かれているため、同じ体積により多くの米粒が入ります。そのため無洗米専用のカップや水位目盛りが用意されている機種があります。象印の説明書では、白米用が1カップ180ミリリットル、無洗米専用が1カップ171ミリリットルとされています。専用の目盛りやカップが無い機種では水を少し多めにしますが、具体的な量は取扱説明書に従ってください。

なお、炊飯器そのものが原因で炊けない場合もあります。電源が入らない、途中で止まる、焦げたにおいがするといった症状があるときは、使い方の見直しではなくメーカーへの相談に切り替えてください。

まとめ|炊飯器の使い方は手順で覚える

炊飯器の使い方は、工程を順番で覚えてしまうのがいちばん確実です。

順番は、計量から炊き上がり後のほぐしまでの7ステップ。最後に手入れまでが1回の流れになります。

まず計量です。付属のカップですりきり1杯が1合、およそ180ミリリットル。料理用の200ミリリットルカップを使うと約11パーセント多くなるので、必ず付属のものを使ってください。

次に洗米。内釜の表面加工を守るため、ボウルで研ぐほうが長持ちします。研ぎ方は昔ほど強くする必要はありません。

そして水加減。内釜の目盛りは米種ごとに列が分かれています。玄米を白米の目盛りで炊くと芯が残りますので、どの列を見ているかを確認してください。

炊飯ボタンを押す前には3点確認です。内ぶたの取り付け、内釜の外側と底の水滴、本体内側の異物。水滴を拭くのは味のためではなく、本体を傷めないための手順になります。

炊き上がったら、合図が鳴ったらすぐほぐします。表面を十字に切って、ブロックごとに底から持ち上げるようにほぐすのが正しい手順でした。

◆レンのメモ

そして毎回の手入れです。内釜と内ぶたを洗って乾かすところまでが1回の流れになります。洗ったあとに内ぶたを戻し忘れると、次の炊飯で吹きこぼれや仕上がりの変化につながりますので、洗って戻すまでをセットにしておくと安心です。

うまく炊けないときは、計量→水加減→部品→メニュー→ほぐし→米そのもの、の順で見直してください。上から順に、影響が大きくて確認が簡単なものが並んでいます。

なお、目盛りの構成やメニューの名称は機種によって異なります。最終的な手順はお使いの炊飯器の取扱説明書を確認したうえで行ってください。

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