電気圧力鍋のゆで卵完全表|固ゆで・半熟・温泉卵の加圧時間と温度
「電気圧力鍋でゆで卵を作ってみたら、固すぎた・ゆるすぎた」という声はとても多いです。
調べていくと、その原因のほとんどは「加圧時間」だけを見て「放置(余熱)の時間」を見落としていることにありました。
この記事では、固ゆで・半熟・温泉卵を作り分けるための加圧時間と放置時間の早見表を中心に、メーカー公式レシピを横断して整理していきます。数字はすべて目安なので、最後はお使いの機種の取扱説明書で調整する前提で読み進めてください。
この記事を読むと、次のことがわかります。
- 固ゆで・半熟・温泉卵を作り分ける時間と温度の目安
- アイリスオーヤマやティファールなどメーカー別の設定の違い
- 殻割れや殻むきの失敗を減らす具体的なコツ
- まとめて作るときの個数や電気代の考え方
先に結論をお伝えします。
電気圧力鍋のゆで卵は「加圧時間(0〜1分ほど)」と「加圧後にどれだけ放置してから冷やすか」の組み合わせで固さが決まります。
温泉卵だけは加圧では作らず、70℃前後の低温調理機能を使うのが基本です。
電気圧力鍋のゆで卵は加圧時間と放置時間で決まる
まず全体像を押さえます。電気圧力鍋のゆで卵で失敗する多くのケースは、時間の「型」を持っていないことが原因です。
固さを決めているのは、加圧時間と、加圧が終わったあとの放置時間という2つの変数だけです。この2段階さえ理解すれば、あとは自分の鍋に合わせて微調整するだけになります。たとえばとろとろの半熟なら加圧約1分で終了後すぐ冷水へ、ふつうの半熟なら加圧約1分のあと約5分おいてから冷水へ、といった具合ですね。メーカーごとの案内にも差があって、アイリスオーヤマはブザー後の取り出しタイミングで、ティファールは圧力調理1分と保温時間の調節で、それぞれ好みの固さに寄せる形になっています。
この章では、固さが決まる2つの変数と電気圧力鍋の特徴、固ゆで・半熟・温泉卵の加圧時間と温度の早見表、メーカー別の設定の違いと自分の機種の見つけ方、基本の手順、そして温泉卵・半熟卵を安定させる温度の話までを見ていきます。
固さを決める2つの変数と電気圧力鍋の特徴
ゆで卵の固さは、次の2段階で決まります。
1つ目は「加圧時間」です。
これは鍋が設定圧力に達してから維持する時間で、電気圧力鍋のゆで卵では0秒〜1分程度と短めに設定するのが一般的です。
2つ目は「加圧終了後の放置時間」です。
加圧が終わっても鍋の中は熱いままなので、卵は余熱で火が入り続けます。
この放置を長くすれば固ゆでに近づき、短く切り上げて冷水に取れば半熟寄りに仕上がります。
つまり同じ「加圧1分」でも、放置0分と放置10分では別物の固さになる、というのが最初のポイントです。
レシピによって「加圧30秒」「加圧1分」と数字がバラバラに見えるのは、放置時間や機種の圧力レベルが違うからです。加圧時間の数字だけを比べても意味がないので、必ず「加圧+放置」のセットで捉えると混乱しません。
電気圧力鍋のゆで卵は殻がむきやすい
電気圧力鍋のゆで卵には、鍋でゆでる場合と比べて殻がむきやすいという特徴があります。
これは調べた範囲では、加圧によって殻の内側と白身の間にわずかな隙間ができやすくなるためと説明されています。
殻と白身が密着しにくくなるので、冷やしてから割るとつるんとむけやすくなる、という理屈です。
ゆで卵をきれいに仕上げたい人にとっては、これが電気圧力鍋を使う大きな利点になります。
鍋でゆでる・電子レンジとの違い
そもそも、なぜわざわざ電気圧力鍋でゆで卵を作るのかを整理しておきます。作り方の選択肢は主に3つあり、それぞれ得意・不得意が違います。
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| 作り方 | 手間・拘束 | 殻のむきやすさ | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 電気圧力鍋 | セット後は放置できる | むきやすい傾向 | 他の家事と並行、まとめ作り |
| 鍋でゆでる | 湯を沸かし火加減を見る必要 | 卵の鮮度しだい | 1〜2個をすぐ作りたいとき |
| 電子レンジ | 専用容器が必須 | 容器による | 専用のゆで卵器がある場合のみ |
電気圧力鍋の強みは、湯を沸かす手間がなく、加熱中に火のそばを離れられる点です。少量の水で蒸すため沸騰を待つ必要がなく、その間に別の調理や家事を進められます。
なお、電子レンジで殻つきの卵をそのまま加熱するのは、破裂の危険があるため絶対に避けてください。レンジで作る場合は必ず専用のゆで卵器を使います。
固ゆで・半熟・温泉卵の加圧時間と温度の早見表

ここが本記事の中心です。メーカー公式レシピやユーザーの報告事例を横断して、固さ別の目安を一覧にまとめました。数値はMサイズの卵を基準にした目安で、機種の圧力レベルや卵のサイズによって前後します。
次の表は「加圧してから、どれだけ放置して冷水に取るか」で固さがどう変わるかを整理したものです。
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| 仕上がり | 加圧時間の目安 | 加圧後の放置 | 状態のイメージ |
|---|---|---|---|
| とろとろ半熟 | 約1分 | 加圧終了後すぐ冷水へ | 白身はやわらかめ・黄身は流れる |
| 半熟 | 約1分 | 約5分おいて冷水へ | 白身は固まり黄身はとろり |
| やや固め | 約1分 | 約8分おいて冷水へ | 黄身はねっとり |
| 固ゆで | 約1分 | 約10分おいて冷水へ | 黄身までしっかり火が入る |
| 温泉卵 | 加圧しない(低温調理) | 70℃前後で17〜20分 | 白身はとろり・黄身は固まりかけ |
この表を見ると、固ゆでと半熟の差は「加圧時間」ではなく「放置時間」で作っていることがわかります。
まずは自分の食べたい固さに近い行を選び、そこから放置時間を1〜2分ずつずらして調整していくのがおすすめです。
なお、シロカの機種のように「加圧30秒」と短い設定を公式が案内しているものもあり、機種ごとの流儀は後述します。
卵のサイズで放置時間を微調整する
早見表はMサイズの卵を基準にしています。卵が大きいほど中心まで火が通るのに時間がかかるため、サイズが違うときは放置時間で微調整すると仕上がりが安定します。
【卵のサイズ別・放置時間の調整目安】
S・MSサイズ:基準より放置を約1分短く
Mサイズ:早見表どおり(基準)
L・LLサイズ:基準より放置を約1〜2分長く
加圧時間はサイズが変わっても大きく変える必要はなく、動かすのは放置時間だけで十分です。同じパックの卵でも一回り大きい個体が混じることがあるので、きっちり揃えたいときはサイズを揃えて調理すると失敗が減ります。
メーカー別の設定の違いと自分の機種の見つけ方
電気圧力鍋のゆで卵は、メーカーによって案内している時間がかなり違います。
これは圧力の強さや予熱の仕組みが機種ごとに異なるためで、他社の数字をそのまま真似すると失敗の原因になります。
ここでは主要メーカーの公式レシピを横断して、傾向を整理します。

調べた範囲での、各社の目安は次のとおりです。
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| メーカー | 加圧時間の目安 | 特徴・案内の傾向 |
|---|---|---|
| アイリスオーヤマ | 約1分 | ブザー後の取り出しタイミングで半熟〜固ゆでを調整 |
| ティファール | 約1分 | 圧力調理1分+保温時間の調節で好みの固さに |
| シロカ | 約30秒 | 短い加圧でゆで卵、1分半ほどで煮卵向けにも |
| パナソニック | 短時間加圧 | 総調理時間の目安は約20分 |
加圧時間だけを見るとシロカが短く、アイリスやティファールはやや長めに見えます。
ただしこれは「短いから生煮え」という意味ではなく、予熱や余熱の設計が違うだけです。
大事なのは、必ず自分の機種の公式レシピや取扱説明書を出発点にすることです。
ネットのレシピを見るときは「どのメーカーの、どの機種か」をセットで確認するようにしています。同じ電気圧力鍋でも、圧力の強さが違えば同じ加圧1分でも仕上がりは変わります。他社の分数を自分の鍋に当てはめるのは、うまくいかない典型パターンです。
自分の機種で最適時間を見つける手順
公式レシピはあくまで出発点なので、最終的には自分の鍋で「基準の1回」を作るのが近道です。
手順はシンプルです。
まず、公式レシピどおりの加圧時間と放置時間で1回作ります。
割ってみて固すぎたら、次回は放置時間を2〜3分短くします。
ゆるすぎたら、逆に放置時間を2〜3分延ばします。
加圧時間はいじらず、放置時間だけを動かすのがコツです。
また、卵を冷蔵庫から出したてで使うか、常温に戻して使うかでも火の通りは変わります。冷たい卵は中心まで火が入るのに時間がかかるため、常温戻しを基準にすると放置時間が安定します。殻割れ防止の面でも常温戻しは有効なので、毎回同じ条件(冷蔵か常温か)にそろえると仕上がりがぶれません。
数十秒の差で固さが変わることもあるため、うまくいった組み合わせはメモに残しておくと、次から迷わなくなります。
電気圧力鍋でゆで卵を作る基本手順
ここでは、固さの調整とは別に、基本の流れを確認しておきます。
手順そのものはとても簡単で、火のそばに立ち続ける必要がないのが電気圧力鍋の良いところです。
用意するものと水の量
用意するのは卵と水、そして付属の蒸しす(トリベット)です。
水の量は機種によって考え方が2通りあります。
1つは、鍋底に水の膜ができる程度(およそ50〜60cc)だけ入れて蒸すように加熱する方法です。
もう1つは、卵がかぶる程度まで水を入れてゆでる方法です。
どちらが正解かは機種で異なるので、取扱説明書の指定に従ってください。
2つの方式には、それぞれ次のような特徴があります。少量の水で蒸す方式は、予熱が短く早く仕上がりやすい一方、水が少ないぶん途中で蒸発しきらないよう指定量を守る必要があります。卵がかぶるまで水を入れてゆでる方式は、加熱がむらになりにくい反面、水が多いぶん予熱に時間がかかります。どちらでも仕上がりの固さは放置時間で調整できるため、まずは説明書の指定方式で「基準の1回」を作るのが確実です。
卵は蒸しすの上に、できれば互いにぶつからない間隔で並べると、割れにくくなります。
黄身を卵の中央に寄せたいときは、加熱を始める前の生の段階で卵を数回そっと転がしておくと、黄身が偏りにくくなるとされています。味玉やお弁当で断面をきれいに見せたいときに役立つ小技です。
加圧から急冷までの流れ
基本の流れは次のとおりです。
蒸しすの上に卵を置き、指定量の水を入れてふたを閉めます。
目的の固さに合わせて加圧時間を設定し、加圧を開始します。
加圧が終わったら、早見表を参考に決めた時間だけ放置します。
時間になったら卵を取り出し、すぐに冷水に取って冷やします。
この急冷には、余熱で火が入りすぎるのを止める役割と、殻をむきやすくする役割の両方があります。
しっかり冷えてから殻をむくと、仕上がりがきれいになります。
温泉卵・半熟卵を安定させる温度の話
温泉卵は、固ゆでや半熟とは作り方の考え方が違います。
強い圧力をかけるのではなく、70℃前後の温度を一定に保つ「低温調理(低温・発酵調理)」の機能を使うのが基本です。
これは卵の白身と黄身が固まる温度が違うという性質を利用しているためで、詳しい温度の話はこのあと解説します。
メーカー公式でも、東芝は「70℃調理で17〜20分」、アイリスオーヤマは低温・発酵調理モードでの温泉卵レシピを案内しています(出典:アイリスオーヤマ公式レシピ 温泉卵)。
低温調理機能が付いていない機種では温泉卵は作りにくいので、その場合は半熟卵で代用する形になります。
白身と黄身は固まる温度が違う
卵は、白身と黄身で固まり始める温度が違います。
調べた範囲では、白身は約60℃で固まり始めて65℃前後で白くやわらかいゲル状になり、80℃ほどで完全に固まるとされています。
一方の黄身は、約65℃で固まり始め、70℃前後で完全に固まると説明されています。
温泉卵は「白身はとろり、黄身は固まりかけ」という状態なので、白身が固まりきらず黄身に火が入る65〜70℃あたりの温度帯を狙うことになります。
この繊細な温度帯を一定に保てるのが低温調理機能の役割で、だからこそ温泉卵は加圧ではなく低温調理で作るわけです。
この温度差を知っておくと、半熟卵が「黄身はとろりなのに白身は固まっている」という絶妙な状態になる理由も見えてきます。加圧後の放置は、鍋の余熱でこの温度帯をゆっくり通過させる工程だと考えると、放置時間で固さが変わる仕組みが腑に落ちるはずです。
固まりすぎ・ゆるすぎるときの調整
温泉卵が固まりすぎたときは、温度がやや高いか、時間が長い可能性があります。
次回は設定温度を1〜2℃下げるか、時間を短くして様子を見ます。
逆にゆるすぎるときは、温度を少し上げるか時間を延ばします。
半熟卵の場合は、前半で説明したとおり加圧後の放置時間で調整します。
いずれも、生の卵を扱う調理なので、加熱が不十分だと感じたときは無理に食べず、しっかり火を通すことをおすすめします。
電気圧力鍋のゆで卵の失敗対策・保存・よくある質問

ここからは、うまく作れないときの対策です。電気圧力鍋のゆで卵でよくある失敗は、殻割れと殻むきの2つに集約されます。
どちらも原因がはっきりしているので、対策を知っておけば減らせます。実際に起きやすいのは、卵の殻にヒビが入ったり、割れて中身が少し出たりする程度のトラブルですね。爆発のような派手なことは、まず起きません。まとめて作れるのも電気圧力鍋の利点なので、個数と保存の目安も押さえておくと使い勝手が上がります。気になる電気代についても先に言っておくと、1回あたりはごくわずかです。
この章では、殻割れ・爆発を防ぐコツと殻むき、用途別のおすすめの固さと味玉(煮卵)、まとめて作るときの個数と保存の目安、そして電気代の目安までをまとめて確認していきます。
殻割れ・爆発を防ぐコツと殻むき
「電気圧力鍋でゆで卵を作ると爆発する」という不安を持つ人がいますが、調べた範囲では鍋そのものが爆発するという事例は確認できませんでした。
実際に起きやすいのは、卵の殻にヒビが入ったり、割れて中身が少し出たりする程度のトラブルです。
これを防ぐ主な対策は次の3つです。
殻割れを防ぐための注意点です。
・冷蔵庫から出したての卵より、常温に戻した卵のほうが急な温度差で割れにくいとされています
・卵を鍋底に直置きせず、蒸しすやトリベットの上に置きます
・卵同士が加圧中にぶつからないよう、間隔をあけて並べます
それでもヒビが気になる場合は、加熱前に卵のお尻側に画びょうなどで小さな穴をあける方法もあります。
ただし穴あけは安全面で無理をしない範囲にとどめ、心配なら常温戻しと急冷だけでも十分に効果があります。
つるんとむける殻むきのコツ
殻をきれいにむくコツは、冷却にあります。
加熱後はできるだけ早く冷水に取り、しっかり冷やしてからむくのが基本です。
冷えた状態で、卵全体に細かくヒビを入れてから、水の中でむくとつるんとむけやすくなります。
前述のとおり、電気圧力鍋のゆで卵はもともと殻がむきやすい傾向があるので、この一手間でさらにきれいに仕上がります。
なお、殻のむきやすさには卵の鮮度も関係するとされています。産みたてに近い新しい卵は殻と白身が密着してむきにくく、買ってから数日おいた卵のほうがむきやすい傾向があります。どうしてもきれいにむきたいときは、買いたての卵より少し置いた卵を使うのもひとつの手です。
うまく作れないときのチェックリスト
思った固さにならないときは、次の順で見直すと原因を特定しやすくなります。
- 固すぎる → 加圧後の放置時間が長い(次回は2〜3分短くする)
- ゆるすぎる → 放置時間が短い、または卵が冷たすぎる(放置を延ばす・常温戻しにする)
- 固さがばらつく → 卵のサイズや冷蔵/常温の条件がそろっていない
- 殻がむきにくい → 冷やし方が足りない、または卵が新しすぎる
- 殻が割れる → 卵同士がぶつかっている、鍋底に直置きしている、卵が冷たすぎる
症状ごとに動かすべき変数は決まっているので、一度に複数を変えず、一つずつ調整すると「自分の基準」に早くたどり着けます。
半熟・温泉卵を安全に食べるための注意
半熟卵や温泉卵は火の通りが浅いぶん、扱いには少し注意が必要です。生に近い状態の卵は、まれにサルモネラ菌などによる食中毒のリスクがあるためです。
安全に楽しむために、次の点を意識しておくと安心です。
・賞味期限内の新しい卵を使い、ひび割れた卵はしっかり火を通す
・半熟卵・温泉卵は作ったその日のうちに食べ切る
・小さな子ども・高齢者・妊娠中の方・体調の優れない方は、火をしっかり通した固ゆでが安心
・常温に長く置かず、作ったら早めに冷蔵する
これらはあくまで一般的な注意で、詳しくは卵のパッケージ表示や消費者向けの公的情報を確認してください。固ゆでにすれば、こうしたリスクはさらに下げられるので、少しでも心配な場合は迷わず固ゆでを選ぶのが安心です。
用途別のおすすめの固さと味玉(煮卵)
どの固さがよいかは、何に使うかで変わります。
ここでは用途ごとのおすすめの固さと、半熟卵を使った味玉(煮卵)の作り方を整理します。同じゆで卵でも、料理によって「ちょうどよい固さ」は違います。早見表で作り分けられるようになったら、次は用途に合わせて選んでみてください。
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| 用途 | おすすめの固さ | 理由 |
|---|---|---|
| ラーメン・丼のトッピング | 半熟〜やや固め | 黄身がとろりと流れて麺やご飯にからむ |
| 味玉(煮卵) | 半熟 | 黄身がねっとりして味がしみやすい |
| お弁当・サラダ | 固ゆで | 崩れにくく持ち運びや時間経過に強い |
| タルタルソース・卵サンド | 固ゆで | 刻んだり潰したりしやすい |
| おでん・煮物 | 固ゆで | 煮込んでも崩れず味がしみる |
持ち運ぶお弁当や、時間をおいて食べるものは、食中毒予防の面でも固ゆでが無難です。逆にその場で食べる丼や味玉は、半熟のとろみを活かせます。
半熟をまとめて作り、その日は丼のトッピングに、残りは味玉にして翌日以降のお弁当に回す、といった使い分けもできます。固さを一種類に決めず、放置時間を数分ずらして半熟と固ゆでを近い感覚で作り分けられるのも、時間の型を覚えたあとの楽しみ方です。
半熟卵で作る味玉(煮卵)
電気圧力鍋で作った半熟卵は、そのまま味玉(煮卵)にすると作り置きの定番になります。
作り方はシンプルで、半熟に仕上げたゆで卵を漬けだれに浸けるだけです。
【味玉の漬けだれ(目安・卵4個分)】
しょうゆ 大さじ3/みりん 大さじ2/砂糖 小さじ1/水 大さじ2
めんつゆ(2倍濃縮)を薄めて使ってもかまいません。
手順は次のとおりです。まず、半熟に仕上げたゆで卵をしっかり冷やして殻をむきます。次に、漬けだれと卵を保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じます。あとは冷蔵庫で漬け込むだけです。
漬け込み時間の目安は、半日(約6時間)で味がのり始め、1日(約24時間)でしっかり味がしみます。長く漬けすぎると塩辛くなるので、2〜3日で食べ切るのがおすすめです。
漬けだれは一度使うと生卵由来の水分が混じるため、使い回さず一度で使い切るようにしてください。
漬けだれは好みでアレンジできます。にんにくやしょうがのすりおろしを加えるとパンチのある味に、ごま油と鶏がらスープの素を足すと中華風に、カレー粉を少量混ぜるとスパイシーな味玉になります。ラーメンや丼、おつまみなど、使い道に合わせて味を変えると飽きずに楽しめます。
まとめて作るときの個数と保存の目安
ゆで卵は作り置きしたい料理の代表格です。
電気圧力鍋なら一度に複数個を作れるので、まとめて用意するときの考え方も押さえておきましょう。ゆで卵は、卵の個数が変わっても加圧時間を大きく変える必要はないとされています。
これは加圧が「鍋全体を一定の圧力・温度にする」調理だからで、数個から鍋の容量いっぱいまで、基本的には同じ時間の目安で考えられます。
ただし卵が多いと蒸しすの上で重なりやすくなるので、なるべく重ならないように並べるのがきれいに仕上げるコツです。
一度に作れる個数は鍋のサイズと蒸しすの広さで決まるため、心配な場合は少なめから試すと安心です。目安としては、2〜3人用の機種で6個前後、大きめの機種なら10個以上をまとめて作れることが多いですが、蒸しすからあふれるほど積み重ねると火の通りにむらが出ます。
まとめて作るときは、平らに一段で並べられる個数までにとどめ、どうしても多く作りたい場合は蒸しすを二段にできる機種を選ぶと均一に仕上がります。1週間分の作り置きをまとめて用意しておくと、朝食やお弁当の準備が一気に楽になります。
ゆで卵の日持ちと保存
作ったゆで卵は、冷蔵庫で保存します。
日持ちは殻つきか殻をむいた後かで変わり、一般には殻つきのほうが長持ちするとされています。
半熟卵は固ゆでより火の通りが浅いぶん傷みやすい傾向があるので、早めに食べ切るのが安心です。
日持ちの目安を整理すると、次のようになります。
【保存の目安(冷蔵・あくまで目安)】
固ゆで(殻つき):3〜4日ほど
固ゆで(殻をむいた後):当日〜翌日を目安に早めに
半熟卵:作った当日を目安に
味玉(漬け汁ごと):2〜3日を目安に
半熟卵や殻をむいたゆで卵は、切り口や表面から傷みやすいため、固ゆで・殻つきよりも早めに食べ切るのが安心です。
正確な保存期間は卵のパッケージや消費者向けの公的情報で確認し、においや見た目に異常があるものは食べないようにしてください。
電気圧力鍋のゆで卵にかかる電気代の目安
気になる電気代を計算で確認しておきます。
結論から言うと、ゆで卵1回あたりの電気代はごくわずかです。
電気圧力鍋の消費電力を仮に700W(=0.7kW)とし、予熱から加圧までで実際に電気を使う時間を合計15分(=0.25時間)と見積もると、使う電力量は次のように計算できます。
電気代のざっくり計算(目安)
0.7kW × 0.25時間 = 0.175kWh
0.175kWh × 31円/kWh(電気料金の目安単価)= 約5.4円
実際には放置している間はほとんど電気を使わないため、これより安くなるのが普通です。
つまり電気圧力鍋でゆで卵を作っても、1回あたり数円程度と考えておけば大きく外れません。毎日作っても1か月あたり百数十円程度にとどまり、コストを気にせず作り置きに活用できる水準です。
消費電力は機種によって違うので、正確に知りたい場合はお使いの機種の仕様表を確認してください。
電気圧力鍋のゆで卵に関するよくある質問(FAQ)
電気圧力鍋のゆで卵の加圧時間は何分が目安ですか?
半熟と固ゆではどこで作り分けますか?
電気圧力鍋で温泉卵は作れますか?
電気圧力鍋でゆで卵を作ると爆発しませんか?
殻をつるんときれいにむくコツはありますか?
味玉(煮卵)はどのくらい漬ければよいですか?
卵のサイズが違うときは時間を変えますか?
まとめ|電気圧力鍋のゆで卵は時間の型で決まる
電気圧力鍋のゆで卵は、「加圧時間+加圧後の放置時間」という2つの変数で固さが決まります。
固ゆでと半熟の差は加圧時間ではなく放置時間で作り、温泉卵だけは70℃前後の低温調理機能を使うのが基本でした。
メーカーによって案内する時間は違うので、まずは自分の機種の公式レシピを出発点にし、放置時間を少しずつ調整して「自分の基準の1回」を見つけてください。
常温戻し・蒸しすの活用・加熱後の急冷という3つを押さえれば、殻割れや殻むきの失敗も減らせます。
固さが決まったら、用途に合わせて選び分けてみてください。半熟なら味玉やラーメンのトッピングに、固ゆではお弁当やサラダにと使い分ければ、電気圧力鍋のゆで卵は毎日の食事作りの心強い味方になります。
数字はすべて目安なので、最終的な時間や温度は取扱説明書とメーカー公式レシピで確認しながら、あなたの好みのゆで卵を安定して作れるようになれば幸いです。