電気圧力鍋のゆで卵完全表|固ゆで・半熟・温泉卵の加圧時間と温度
「電気圧力鍋でゆで卵を作ってみたら、固すぎた・ゆるすぎた」という声はとても多いです。
調べていくと、その原因のほとんどは「加圧時間」だけを見て「放置(余熱)の時間」を見落としていることにありました。
この記事では、固ゆで・半熟・温泉卵を作り分けるための加圧時間と放置時間の早見表を中心に、メーカー公式レシピを横断して整理していきます。数字はすべて目安なので、最後はお使いの機種の取扱説明書で調整する前提で読み進めてください。
この記事を読むと、次のことがわかります。
- 固ゆで・半熟・温泉卵を作り分ける時間と温度の目安
- アイリスオーヤマやティファールなどメーカー別の設定の違い
- 殻割れや殻むきの失敗を減らす具体的なコツ
- まとめて作るときの個数や電気代の考え方
先に結論をお伝えします。
電気圧力鍋のゆで卵は「加圧時間(0〜1分ほど)」と「加圧後にどれだけ放置してから冷やすか」の組み合わせで固さが決まります。
温泉卵だけは加圧では作らず、70℃前後の低温調理機能を使うのが基本です。
電気圧力鍋のゆで卵は「加圧時間+放置時間」で決まる
まず全体像を押さえます。
電気圧力鍋のゆで卵で失敗する多くのケースは、時間の「型」を持っていないことが原因です。
加圧時間と放置時間という2つの変数さえ理解すれば、あとは自分の鍋に合わせて微調整するだけになります。
固さを決める2つの変数
ゆで卵の固さは、次の2段階で決まります。
1つ目は「加圧時間」です。
これは鍋が設定圧力に達してから維持する時間で、電気圧力鍋のゆで卵では0秒〜1分程度と短めに設定するのが一般的です。
2つ目は「加圧終了後の放置時間」です。
加圧が終わっても鍋の中は熱いままなので、卵は余熱で火が入り続けます。
この放置を長くすれば固ゆでに近づき、短く切り上げて冷水に取れば半熟寄りに仕上がります。
つまり同じ「加圧1分」でも、放置0分と放置10分では別物の固さになる、というのが最初のポイントです。
◆レンのメモ
レシピによって「加圧30秒」「加圧1分」と数字がバラバラに見えるのは、放置時間や機種の圧力レベルが違うからです。加圧時間の数字だけを比べても意味がないので、必ず「加圧+放置」のセットで捉えると混乱しません。
電気圧力鍋のゆで卵は殻がむきやすい
電気圧力鍋のゆで卵には、鍋でゆでる場合と比べて殻がむきやすいという特徴があります。
これは調べた範囲では、加圧によって殻の内側と白身の間にわずかな隙間ができやすくなるためと説明されています。
殻と白身が密着しにくくなるので、冷やしてから割るとつるんとむけやすくなる、という理屈です。
ゆで卵をきれいに仕上げたい人にとっては、これが電気圧力鍋を使う大きな利点になります。
【早見表】固ゆで・半熟・温泉卵の時間と温度
ここが本記事の中心です。
メーカー公式レシピやユーザーの報告事例を横断して、固さ別の目安を一覧にまとめました。
数値はMサイズの卵を基準にした目安で、機種の圧力レベルや卵のサイズによって前後します。
固さ別|加圧時間と放置時間の早見表

次の表は「加圧してから、どれだけ放置して冷水に取るか」で固さがどう変わるかを整理したものです。
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| 仕上がり | 加圧時間の目安 | 加圧後の放置 | 状態のイメージ |
|---|---|---|---|
| とろとろ半熟 | 約1分 | 加圧終了後すぐ冷水へ | 白身はやわらかめ・黄身は流れる |
| 半熟 | 約1分 | 約5分おいて冷水へ | 白身は固まり黄身はとろり |
| やや固め | 約1分 | 約8分おいて冷水へ | 黄身はねっとり |
| 固ゆで | 約1分 | 約10分おいて冷水へ | 黄身までしっかり火が入る |
| 温泉卵 | 加圧しない(低温調理) | 70℃前後で17〜20分 | 白身はとろり・黄身は固まりかけ |
この表を見ると、固ゆでと半熟の差は「加圧時間」ではなく「放置時間」で作っていることがわかります。
まずは自分の食べたい固さに近い行を選び、そこから放置時間を1〜2分ずつずらして調整していくのがおすすめです。
なお、シロカの機種のように「加圧30秒」と短い設定を公式が案内しているものもあり、機種ごとの流儀は後述します。
温泉卵は70℃帯の低温調理で作る
温泉卵は、固ゆでや半熟とは作り方の考え方が違います。
強い圧力をかけるのではなく、70℃前後の温度を一定に保つ「低温調理(低温・発酵調理)」の機能を使うのが基本です。
これは卵の白身と黄身が固まる温度が違うという性質を利用しているためで、詳しい温度の話は後半で解説します。
メーカー公式でも、東芝は「70℃調理で17〜20分」、アイリスオーヤマは低温・発酵調理モードでの温泉卵レシピを案内しています(出典:アイリスオーヤマ公式レシピ 温泉卵)。
低温調理機能が付いていない機種では温泉卵は作りにくいので、その場合は半熟卵で代用する形になります。
メーカー別のゆで卵設定の違い
電気圧力鍋のゆで卵は、メーカーによって案内している時間がかなり違います。
これは圧力の強さや予熱の仕組みが機種ごとに異なるためで、他社の数字をそのまま真似すると失敗の原因になります。
ここでは主要メーカーの公式レシピを横断して、傾向を整理します。
各社公式レシピの加圧時間を比べる

調べた範囲での、各社の目安は次のとおりです。
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| メーカー | 加圧時間の目安 | 特徴・案内の傾向 |
|---|---|---|
| アイリスオーヤマ | 約1分 | ブザー後の取り出しタイミングで半熟〜固ゆでを調整 |
| ティファール | 約1分 | 圧力調理1分+保温時間の調節で好みの固さに |
| シロカ | 約30秒 | 短い加圧でゆで卵、1分半ほどで煮卵向けにも |
| パナソニック | 短時間加圧 | 総調理時間の目安は約20分 |
加圧時間だけを見るとシロカが短く、アイリスやティファールはやや長めに見えます。
ただしこれは「短いから生煮え」という意味ではなく、予熱や余熱の設計が違うだけです。
大事なのは、必ず自分の機種の公式レシピや取扱説明書を出発点にすることです。
◆レンのメモ
ネットのレシピを見るときは「どのメーカーの、どの機種か」をセットで確認するようにしています。同じ電気圧力鍋でも、圧力の強さが違えば同じ加圧1分でも仕上がりは変わります。他社の分数を自分の鍋に当てはめるのは、うまくいかない典型パターンです。
自分の機種で最適時間を見つける手順
公式レシピはあくまで出発点なので、最終的には自分の鍋で「基準の1回」を作るのが近道です。
手順はシンプルです。
まず、公式レシピどおりの加圧時間と放置時間で1回作ります。
割ってみて固すぎたら、次回は放置時間を2〜3分短くします。
ゆるすぎたら、逆に放置時間を2〜3分延ばします。
加圧時間はいじらず、放置時間だけを動かすのがコツです。
数十秒の差で固さが変わることもあるため、うまくいった組み合わせはメモに残しておくと、次から迷わなくなります。
電気圧力鍋でゆで卵を作る基本手順
ここでは、固さの調整とは別に、基本の流れを確認しておきます。
手順そのものはとても簡単で、火のそばに立ち続ける必要がないのが電気圧力鍋の良いところです。
用意するものと水の量
用意するのは卵と水、そして付属の蒸しす(トリベット)です。
水の量は機種によって考え方が2通りあります。
1つは、鍋底に水の膜ができる程度(およそ50〜60cc)だけ入れて蒸すように加熱する方法です。
もう1つは、卵がかぶる程度まで水を入れてゆでる方法です。
どちらが正解かは機種で異なるので、取扱説明書の指定に従ってください。
卵は蒸しすの上に、できれば互いにぶつからない間隔で並べると、割れにくくなります。
加圧から急冷までの流れ
基本の流れは次のとおりです。
蒸しすの上に卵を置き、指定量の水を入れてふたを閉めます。
目的の固さに合わせて加圧時間を設定し、加圧を開始します。
加圧が終わったら、早見表を参考に決めた時間だけ放置します。
時間になったら卵を取り出し、すぐに冷水に取って冷やします。
この急冷には、余熱で火が入りすぎるのを止める役割と、殻をむきやすくする役割の両方があります。
しっかり冷えてから殻をむくと、仕上がりがきれいになります。
ゆで卵の失敗を防ぐコツ
電気圧力鍋のゆで卵でよくある失敗は、殻割れと殻むきの2つに集約されます。
どちらも原因がはっきりしているので、対策を知っておけば減らせます。
殻割れ・爆発が心配なときの対策
「電気圧力鍋でゆで卵を作ると爆発する」という不安を持つ人がいますが、調べた範囲では鍋そのものが爆発するという事例は確認できませんでした。
実際に起きやすいのは、卵の殻にヒビが入ったり、割れて中身が少し出たりする程度のトラブルです。
これを防ぐ主な対策は次の3つです。
殻割れを防ぐための注意点です。
・冷蔵庫から出したての卵より、常温に戻した卵のほうが急な温度差で割れにくいとされています
・卵を鍋底に直置きせず、蒸しすやトリベットの上に置きます
・卵同士が加圧中にぶつからないよう、間隔をあけて並べます
それでもヒビが気になる場合は、加熱前に卵のお尻側に画びょうなどで小さな穴をあける方法もあります。
ただし穴あけは安全面で無理をしない範囲にとどめ、心配なら常温戻しと急冷だけでも十分に効果があります。
つるんとむける殻むきのコツ
殻をきれいにむくコツは、冷却にあります。
加熱後はできるだけ早く冷水に取り、しっかり冷やしてからむくのが基本です。
冷えた状態で、卵全体に細かくヒビを入れてから、水の中でむくとつるんとむけやすくなります。
前述のとおり、電気圧力鍋のゆで卵はもともと殻がむきやすい傾向があるので、この一手間でさらにきれいに仕上がります。
温泉卵・半熟卵を安定させる温度の話
半熟卵や温泉卵を安定して作るには、卵が固まる温度を知っておくと理解が早くなります。
この仕組みがわかると、なぜ温泉卵に低温調理を使うのかが腑に落ちます。
白身と黄身は固まる温度が違う
卵は、白身と黄身で固まり始める温度が違います。
調べた範囲では、白身は約60℃で固まり始めて65℃前後で白くやわらかいゲル状になり、80℃ほどで完全に固まるとされています。
一方の黄身は、約65℃で固まり始め、70℃前後で完全に固まると説明されています。
温泉卵は「白身はとろり、黄身は固まりかけ」という状態なので、白身が固まりきらず黄身に火が入る65〜70℃あたりの温度帯を狙うことになります。
この繊細な温度帯を一定に保てるのが低温調理機能の役割で、だからこそ温泉卵は加圧ではなく低温調理で作るわけです。
固まりすぎ・ゆるすぎるときの調整
温泉卵が固まりすぎたときは、温度がやや高いか、時間が長い可能性があります。
次回は設定温度を1〜2℃下げるか、時間を短くして様子を見ます。
逆にゆるすぎるときは、温度を少し上げるか時間を延ばします。
半熟卵の場合は、前半で説明したとおり加圧後の放置時間で調整します。
いずれも、生の卵を扱う調理なので、加熱が不十分だと感じたときは無理に食べず、しっかり火を通すことをおすすめします。
まとめて作るときと保存の目安
ゆで卵は作り置きしたい料理の代表格です。
電気圧力鍋なら一度に複数個を作れるので、まとめて用意するときの考え方も押さえておきましょう。
一度に作れる個数と加圧時間
ゆで卵は、卵の個数が変わっても加圧時間を大きく変える必要はないとされています。
これは加圧が「鍋全体を一定の圧力・温度にする」調理だからで、数個から鍋の容量いっぱいまで、基本的には同じ時間の目安で考えられます。
ただし卵が多いと蒸しすの上で重なりやすくなるので、なるべく重ならないように並べるのがきれいに仕上げるコツです。
一度に作れる個数は鍋のサイズと蒸しすの広さで決まるため、心配な場合は少なめから試すと安心です。
ゆで卵の日持ちと保存
作ったゆで卵は、冷蔵庫で保存します。
日持ちは殻つきか殻をむいた後かで変わり、一般には殻つきのほうが長持ちするとされています。
半熟卵は固ゆでより火の通りが浅いぶん傷みやすい傾向があるので、早めに食べ切るのが安心です。
正確な保存期間は卵のパッケージや消費者向けの公的情報で確認し、においや見た目に異常があるものは食べないようにしてください。
電気圧力鍋のゆで卵にかかる電気代の目安
最後に、気になる電気代を計算で確認しておきます。
結論から言うと、ゆで卵1回あたりの電気代はごくわずかです。
電気圧力鍋の消費電力を仮に700W(=0.7kW)とし、予熱から加圧までで実際に電気を使う時間を合計15分(=0.25時間)と見積もると、使う電力量は次のように計算できます。
電気代のざっくり計算(目安)
0.7kW × 0.25時間 = 0.175kWh
0.175kWh × 31円/kWh(電気料金の目安単価)= 約5.4円
実際には放置している間はほとんど電気を使わないため、これより安くなるのが普通です。
つまり電気圧力鍋でゆで卵を作っても、1回あたり数円程度と考えておけば大きく外れません。
消費電力は機種によって違うので、正確に知りたい場合はお使いの機種の仕様表を確認してください。
電気圧力鍋のゆで卵に関するよくある質問(FAQ)
電気圧力鍋のゆで卵の加圧時間は何分が目安ですか?
半熟と固ゆではどこで作り分けますか?
電気圧力鍋で温泉卵は作れますか?
電気圧力鍋でゆで卵を作ると爆発しませんか?
殻をつるんときれいにむくコツはありますか?
まとめ|電気圧力鍋のゆで卵は時間の型で決まる
電気圧力鍋のゆで卵は、「加圧時間+加圧後の放置時間」という2つの変数で固さが決まります。
固ゆでと半熟の差は加圧時間ではなく放置時間で作り、温泉卵だけは70℃前後の低温調理機能を使うのが基本でした。
メーカーによって案内する時間は違うので、まずは自分の機種の公式レシピを出発点にし、放置時間を少しずつ調整して「自分の基準の1回」を見つけてください。
常温戻し・蒸しすの活用・加熱後の急冷という3つを押さえれば、殻割れや殻むきの失敗も減らせます。
数字はすべて目安なので、最終的な時間や温度は取扱説明書とメーカー公式レシピで確認しながら、あなたの好みのゆで卵を安定して作れるようになれば幸いです。
