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ロボット掃除機の複数階対応とは|マップ保存数と階別設定の見極め方

階段のある吹き抜けリビングとロボット掃除機を配した、複数フロア対応の仕様の読み方をまとめた表紙画像

ロボット掃除機の複数階対応は何ができる?仕様の読み方をまとめました

Kaden Lab研究員レン

RESEARCHER / レン

こんにちは。Kaden Lab研究員のレンです。

ロボット掃除機を複数階のある家で使おうとすると、商品説明の「複数フロア対応」という一言が急に気になってきますよね。何階まで覚えられるのか、階ごとに設定を変えられるのか、そもそも階が変わったことを機械が分かるのか。ここが曖昧なまま買うと、思っていた使い方ができないことがあります。

調べていくと、この言葉が指しているものは実は複数あります。マップを何枚保存できるかという話と、階が変わったのを自動で判別できるかという話と、階ごとに進入禁止や水拭きの設定を持てるかという話。この3つは別々の機能で、ぜんぶ揃っている製品もあれば、マップの保存だけできる製品もあります。

この記事では、複数階対応と書かれている中身を機能ごとに分解して、仕様表やアプリの説明のどこを見れば判断できるのかを整理しました。3階建てやメゾネット、階で床材が変わる家といった条件別の見方もまとめています。買う前に何を確かめればいいかがはっきりする形にしたので、比較の途中で手が止まっている方に役立つと思いますよ。

  • 複数フロア対応という表記に含まれる3つの別機能
  • マップの保存数と階を自動判別する仕組みの条件
  • 階ごとに進入禁止や吸引・水拭きを変えられるかの見方
  • 3階建てや床材が違う家で必要になる仕様

複数階でロボット掃除機を使うために要る機能

まず、機能を分解します。ここを混ぜたまま製品を比べると、同じ「複数フロア対応」でもできることがまったく違って見えてしまいます。マップの保存、階の判別、階ごとの設定、ドックの扱い。この順に見ていけば、仕様表の読み方が固まります。なお、1台を持ち回るか各階に置くかという運用そのものの組み立ては、1階と2階での使い方と1台・2台の選び方を整理した記事にまとめてあるので、運用から決めたい場合はそちらが先です。

複数階対応と書かれた機能の中身

マップの保存・階の自動判別・階ごとの個別設定という3つの機能が別物であることを示した図
複数フロア対応に含まれる3つの別機能

「複数フロア対応」という表記は、多くの場合マップを複数保存できることを指しています。ただ、読者が期待している中身はもう少し広いことが多いんですよね。運んで置けば勝手にその階を認識して、その階用の設定で掃除を始めてくれる、という状態を想像しているのではないでしょうか。

私が仕様を読むときは、次の3つを別の機能として分けて数えています。

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機能 何ができるか これが無いとどうなるか
複数マップの保存 階ごとのマップを覚えておける 階を移動するたびにマップを作り直す
階の自動判別 置かれた場所からどの階かを判断する アプリで毎回マップを手動で切り替える
階ごとの個別設定 進入禁止や吸引・水拭きを階別に持てる 設定が全階で共通になり階ごとの調整ができない

「複数フロア対応」だけを見て買うと、判別と個別設定は付いてこない場合があります。マップは保存できるが切り替えは手動、という製品は珍しくありません。手動でも実用上は困らないことが多いので、これ自体は欠点ではありません。ただ、期待とずれると「思っていたのと違う」になるので、どこまで自動なのかは先に確かめておきたいところです。

表記が曖昧になりやすいのには理由があって、この3つは技術的に別々の話だからです。マップを保存するのは記憶の話、階を判別するのは自分の位置を推定する話、階ごとに設定を持つのはアプリ側でデータをどう持つかの話。メーカーによっては同じシリーズの中でも搭載範囲が違うので、シリーズ名だけで揃っていると考えないほうが安全です。

確認する順番としては、①保存数が自分の家を満たすか②判別が自動か手動か③設定をマップごとに持てるか、の順で見ると絞りやすいです。①で落ちる製品は候補から外れますし、②は手動でも許容できる人が多い。判断を左右するのは③になることが多いんですよね。階段の位置が階ごとに違う家では、③が実質的な必須条件になります。

保存できるマップの数と階数の上限

1階の間取り・2階の間取り・夏用の配置替えで合計3枚になる例と、上限を4枚前後とする機種が多いことを示した図
マップの保存枚数は階数ではなくレイアウトの数で数える

まず見るのは保存数です。ここが自分の家の階数を満たしていなければ、ほかの機能がどれだけ充実していても足りません。

目安として、複数フロアのマップを4枚前後まで保存できる製品が多く見られます。メーカーの公式サポートでも、複数フロアのマップは最大4枚まで保存可能と案内されている例があります(出典:ロボロック公式サイト)。2階建てなら余裕がありますし、3階建てでも収まる数です。

ただ、階数と枚数はイコールではありません。同じ階でも、家具の配置を大きく変えた状態を別マップとして持ちたい場合や、季節でレイアウトを変える部屋がある場合には、枚数を消費します。地下やロフト、屋根裏の物置を掃除範囲に入れるなら、そこも1枚です。枚数は階数ではなく「保存したいレイアウトの数」で数えると読み間違えません。

数え方の例を出すと分かりやすいと思います。2階建てで1階と2階を掃除するなら2枚。3階建てなら3枚。そこにロフトを加えれば4枚で、上限ぎりぎりです。さらに「夏はダイニングテーブルを寄せる」といった配置替えを別マップで持ちたいなら5枚目が必要になり、4枚が上限の製品では収まりません。この場合は配置替えのほうを諦めて、マップを1枚で使い回すことになります。

上限に達したときの挙動も知っておくと安心です。新しいマップを作ろうとすると、古いマップを置き換える形になる製品が一般的です。つまり足りなくなったら消える枠が出てくるので、どの階を保存し続けたいかを決めておく必要があります。置き換えのときに、その階の進入禁止エリアや部屋ごとの設定も一緒に失われることがあるので、作り直しの手間まで含めて考えておきたいところです。

保存数は製品によって異なり、同じメーカーでもモデルによって変わります。仕様表に書かれていないこともあるので、アプリのサポートページやよくある質問を見るのが確実です。数字は変わる可能性があるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。

階を自動で判別する仕組みと条件

次が判別です。運んで置いたあと、機械がどの階にいるかを自分で決められるかどうか。ここは仕組みを知っておくと、うまく働く条件も見えてきます。

判別のもとになるのは、置かれた場所から見える周囲の形です。センサーで測った壁や家具の配置を、保存済みのマップと照らし合わせて「この形は2階のマップだ」と判断します。つまり、置く場所が保存時と違いすぎると判別に失敗します。1階の玄関先に置いて2階のマップを期待しても当たりません。

うまく働かせるコツは3つあります。1つは、各階の充電ドックの位置を固定すること。2つ目は、そのドックの位置から掃除を始めさせること。3つ目は、判別の前に本体を動かしすぎないこと。抱えて歩き回ってから置くと、機械の中の位置情報が乱れることがあります。

それから、間取りが似ている階では判別が不安定になりやすいです。同じ建売の2階と3階で部屋の割り方が揃っているような家だと、機械から見た形が近くなります。この場合は自動に頼らず、アプリで手動で選ぶほうが確実です。手動切り替えは数タップなので、毎回やってもそこまで負担にはなりません。

判別に失敗したときの症状は、だいたい決まっています。掃除を始めても部屋の割り方が実際と合っていない、進入禁止エリアが違う場所に出ている、途中で立ち止まって同じ場所を回り続ける。こういう挙動が出たら、いったん止めて充電ドックに戻し、アプリで正しいマップを選び直してから始めるのが手っ取り早い直し方です。

やってはいけないのは、その状態のまま掃除を完了させることです。ずれたマップに上書き保存されると、次からもずれた状態が基準になります。おかしいと感じた時点で止めるのが、マップを守るいちばんの対処です。もし上書きされてしまったら、そのマップを消して作り直すほうが結果的に早いことが多いですよ。

階ごとに進入禁止エリアを設定できるか

階段の降り口にマップごとの進入禁止エリアを設定した例と、床材が違う階で部屋ごとに水拭き禁止や吸引力を調整する例を並べた図
階ごとの個別設定が安全性と清掃の質を左右する

複数階の家で見落としてほしくないのが、ここです。階段の降り口をどう扱うかという安全の話に直結します。

進入禁止エリアは、アプリのマップ上に枠を置いて「ここには入らせない」と指定する機能です。枠のサイズを調整して場所にドラッグして保存する、という操作が一般的で、狭い範囲から部屋まるごとまでを指定できる製品が多いです。

複数階で問われるのは、この設定がマップごとに持てるかどうかです。階段の降り口は階によって位置が違いますから、全階共通の設定しか持てないと使えません。マップを複数保存できる製品なら、通常はマップごとに禁止エリアを持てますが、ここは製品仕様として確認しておきたい点です。

もう一段細かい違いとして、枠の種類が分かれている製品もあります。四角い禁止エリアのほかに、線を引いて「この線を越えさせない」という指定ができるもの、水拭きだけを禁止するもの。階段の降り口は面で囲うほうが向いていますが、部屋の入口だけを塞ぎたいなら線のほうが扱いやすいです。枠の種類が何通り用意されているかは、アプリの説明画面を見れば分かります。

進入禁止エリアを設定できても、それだけで階段からの落下を防げると考えるのは避けてください。マップの位置がずれていれば枠の位置もずれます。アプリの設定と落下防止センサーに加えて、柵などで物理的に塞ぐ手段を併用するのが確実です。小さな子どもやペットがいる家では、機械の設定だけに任せない構えでいたいところです。

併用する柵は、階段の開口幅と取り付け方式(突っ張り式かネジ止めか)を先に確かめて選んでください。賃貸なら壁に穴を開けない方式が候補になります。

階ごとに吸引や水拭きを変えられるか

階ごとに床の材質や汚れ方が違う家では、この機能があるかどうかで満足度が変わります。1階はフローリングとキッチンで油汚れ寄り、2階はカーペットの寝室でホコリ寄り、というような差はよくありますよね。

アプリ側では、部屋ごとに吸引力や水拭きの強度を設定できる製品があります。あわせて、水拭きをさせたくない場所を「水拭き禁止エリア」として別に指定できる仕組みも用意されています(出典:ロボロック公式サイト)。畳の部屋やラグの上を避けたいときは、この設定が効きます。

階ごとの設定を作るうえで地味に効くのが、マップの編集機能です。機械が自動で区切った部屋の境目は、実際の間取りとずれることがあります。廊下と居室がひとつの部屋として扱われていたり、逆にひと続きのリビングが2つに割られていたり。編集で部屋を分割・結合したり、名前を付け替えたりできる製品なら、この誤差を直せます。部屋単位の設定は、部屋の区切りが正しいことが前提なので、編集できるかどうかは設定機能とセットで見ておきたいところです。名前を付けられると、音声操作で「寝室を掃除して」と指定するときにも効いてきます。

複数階での見方も同じで、マップごとに設定を持てるかがポイントです。部屋単位で設定できる製品なら、階ごとのマップにそれぞれの部屋設定が乗るので、実質的に階ごとの使い分けができます。逆に、機械全体で1つの設定しか持てない製品だと、階を移動するたびに手で切り替えることになります。

床材の違いを機械側で吸収する仕組みもあります。カーペットを検知して吸引力を自動で上げる機能や、水拭き中にカーペットを避ける、あるいはモップを持ち上げる機構を備えた製品です。これがあると、階ごとに設定を作り込まなくてもある程度は自動で切り替わります。ただし検知の精度や対応する厚みは製品ごとに違うので、薄いラグだと反応しないこともあります。全部を自動に任せきりにせず、反応しなかった場所だけ手で設定を足す、という運用が現実的です。

ここは実際の使用感に響くところなので、アプリの画面を紹介したページを見て、設定の粒度が部屋単位なのか機械単位なのかを確かめておくとよいですよ。画面に部屋の名前が並んでいて、その一つずつに強度の項目が付いているなら部屋単位。全体の設定画面にしか強度の項目が無ければ機械単位です。

充電ドックを階ごとに置く場合の扱い

最後がドックです。複数階で使うなら、ドックを何台用意するかという判断が必ず出てきます。

1台のドックを使い回す形なら、掃除のたびにドックも一緒に移動させることになります。この場合、置く位置が毎回変わりやすく、マップと現実がずれる原因になります。判別の精度を保ちたいなら、各階にドックを置いて位置を固定するほうが有利です。

ドックを増やす場合は、製品が複数台のドックを扱えるかを見ておく必要があります。マップごとに紐づくドックを覚えられる製品もありますし、1台しか登録できない製品もあります。後者の場合、2台目のドックは単なる充電台として使う形になり、掃除の開始位置や自動復帰の挙動が変わってきます。

置き場所の条件も先に見ておきたいところです。ドックは壁際に置いて、前方と左右にある程度の余白が要る製品が多いです。家具の隙間に押し込むと、掃除の終わりに自分で戻れなくなります。コンセントの位置も効いてきて、延長コードで無理に引くと配線が床を横切り、本体が巻き込む原因になります。各階でドックを置ける場所があるかは、機種を選ぶ前に確認しておくほうが早いです。

仕様として確認したいのは、ドックを単体で追加購入できるか、そして複数台を登録できるかの2点です。ここが分かれば、各階に置く構成が組めるかどうかが判断できます。あわせて、充電時間と稼働時間の関係を整理した記事を見ておくと、各階に必要な充電環境の見当がつきます。取り扱いは変動するため、購入前に各ショップで確認してください。

複数階でロボット掃除機を選ぶときの見極め方

ここからは、実際に候補を絞る段階の話です。マップを持たない機種の限界、階数が多い家に必要な仕様、床材が階で違う場合、そして仕様表のどこを読むか。順に見ていきます。

マップ非対応機を複数階で使う限界

マップを持たない機種は、その場を走りながら掃除します。複数階で使えないわけではありません。運んで置いてボタンを押せば動くので、手順としてはむしろ簡単です。

限界は2つあります。1つは、進入禁止エリアをアプリで設定できないこと。階段の降り口を守る手段が、落下防止センサーと物理的な封鎖だけになります。もう1つは、部屋を指定して掃除させられないこと。「2階の寝室だけ」という指示が出せないので、その階を一通り走らせることになります。

逆に利点もあって、マップの切り替えという概念が無いぶん、迷うところがありません。運んで置くだけで動くので、家族の誰でも扱えます。階ごとの細かい制御を求めないなら、マップ非対応機で複数階を回す運用は成立します。価格も抑えやすいので、2階用の追加候補としては現実的な選択です。

掃除の質という観点でも、正直に押さえておきたい差があります。マップを持つ機種は部屋を区切って規則的に走るので、同じ場所を何度も通ることが少なく、時間あたりの効率が高くなります。マップを持たない機種は当たった方向に進む走り方なので、部屋の隅や家具の裏が残りやすく、同じ面積でも時間がかかりがちです。寝室のような単純な形の部屋なら差は小さく、家具が多いリビングでは差が出やすい、という傾向で捉えると選びやすいと思います。

言い換えると、マップ非対応機で足りるかどうかは階の構造で決まります。部屋の形が単純で家具が少ない階なら機能差の影響は小さく、家具が多く入り組んだ階では差が表に出る。仕様の読解としては、そこまで押さえておけば十分です。

コストを軸に候補を見るなら、3万円以下のモデルで機能をどう絞るかを整理した記事が参考になります。複数階で使う前提なら、削ってよい機能と残したい機能の線引きがはっきりします。

3階建てやメゾネットで足りる仕様

階数が増えると、要件が変わります。3階建てなら保存したいマップは3枚、地下やロフトがあれば4枚。先ほど触れたとおり4枚前後を上限とする製品が多いので、ここは足りることが多いですが、レイアウトの別パターンを持ちたい場合は余裕が減ります。

もう1つ、階数が増えると効いてくるのがWi-Fiの届き方です。マップの切り替えや設定の変更はアプリ経由なので、その階で通信が届かないと操作できません。ルーターが1階にあって3階の隅が弱い、という家は珍しくありません。仕様を見るときは、対応する周波数帯もチェックしておいてください。2.4GHz帯だけに対応する製品は、5GHz帯しか流していないネットワークにつながらないことがあります。中継機やメッシュ環境を使っている家では、機器がどのアクセスポイントにつながるかで安定性が変わる点も押さえておきたいところです。

上の階で電波が弱いなら、機種選びの前にネットワーク側を整えるほうが早い場合もあります。価格や仕様は変わるので、購入前に各ショップでご確認ください。

賃貸のメゾネットで柵の設置や家具の固定に制約があるなら、アプリで進入禁止エリアを設定できる機種を選ぶ価値が上がります。原状回復を気にせず安全側の設定を作れる手段が、ソフト側にあるかどうかという見方です。

階数が多い家で見落としやすいのが、稼働音の伝わり方です。マンションのメゾネットや、家族の生活時間がずれている家では、下の階で動かしている音が上の階に響きます。予約運転を使うなら、誰もいない時間に割り当てるのが基本ですが、複数階だと「どの階が空いているか」が時間帯で変わります。階ごとに予約の時間を分けられるかは、複数階ならではの確認項目です。自動ゴミ収集の動作音は本体の走行音より大きい傾向があるので、ドックを寝室のある階に置くなら、その動作の時間帯まで含めて考えておきたいところです。

階数が多い家で優先して確認したい仕様
1. 保存できるマップの数(階数+別レイアウトの数を満たすか)
2. 階の自動判別に対応しているか(手動切り替えでも可か)
3. 進入禁止エリアをマップごとに持てるか
4. 複数のドックを登録できるか
5. 部屋単位で吸引・水拭きを設定できるか

階ごとに床材が違う家の設定

1階がフローリング、2階がカーペットや畳という家は多いです。この差は、設定の作り方でだいぶ吸収できます。

水拭き機能を使う場合、畳やラグのある階では水拭き禁止エリアを指定しておくのが基本です。部屋単位で設定できる製品なら、その部屋だけ水拭きを外して吸引だけにできます。カーペットを検知して吸引を上げる機能や、水拭きモジュールを持ち上げる機構を備えた製品もありますが、対応の有無と精度は製品ごとに違います。

段差も階で変わります。和室の敷居や、フローリングとカーペットの境目。乗り越えられる高さは製品仕様として書かれていることが多いので、家の中でいちばん高い段差を測っておくと候補を絞れます。乗り越えられない段差があるなら、その部屋は別扱いにするか、進入禁止にしてしまうほうがトラブルが少ないです。

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測っておく場所 なぜ効くか 超えられない場合の扱い
和室の敷居 階によって和室の有無が変わる その部屋だけ進入禁止にする
フローリングとカーペットの境目 厚みのあるラグは段差になる ラグを外すか、進入禁止にする
洗面所や脱衣所の入口 床を上げている家がある 手動で運び入れて単独で掃除させる
階段の1段目の高さ 降り口の安全に直結する 柵で塞ぎ、進入禁止も設定する

測るのはメジャーで数十秒の作業ですが、これをやっておくと候補の絞り込みが一気に進みます。家の中でいちばん高い段差が製品の乗り越え高さを超えているなら、その部屋は最初から掃除範囲に入れない前提で選ぶ。この割り切りができると、無駄に上位機を追いかけずに済みます。

床材や部屋の条件から候補を絞る手順そのものは、間取り・床材・吸引力で候補を絞る判定チャートの記事にまとめてあります。複数階の場合は、これを階ごとに一度ずつ通してみて、いちばん条件が厳しい階に合わせるのが安全です。

仕様表とアプリのどこを見れば分かるか

ここまでの項目を、実際にどこで確認するか。製品ページの仕様表だけでは分からないことが多いので、見る場所を分けて考えます。

その前に、型番の年式を揃えて比べることを意識してください。ロボット掃除機はアプリの更新で機能が増えることがあり、同じ型番でも発売当初の記事と今の仕様が違う場合があります。数年前のまとめ記事に載っている「複数マップ非対応」が、現在は対応している可能性もあるということです。逆に、後継機で機能が整理されて減ることもあります。判断の根拠は必ず現在の公式ページに置いてください。

仕様表で分かるのは、段差の乗り越え高さ、本体の寸法と重量、稼働時間、対応する床材あたりです。マップの保存数や階の自動判別は、仕様表ではなく機能紹介のページやアプリの説明に書かれていることが多いです。見つからないときは、メーカーのサポートサイトでアプリのマニュアルを探すのがいちばん早いです。

アプリの説明ページを見るときのコツは、画面のスクリーンショットを探すことです。マップの一覧画面が載っていれば保存数の扱いが分かりますし、進入禁止エリアの設定画面が載っていれば、それがマップごとの設定なのかどうかも読み取れます。文章では「対応」と一言で済まされている部分が、画面を見ると具体的に分かります。

口コミやレビューを読むときは、書き手の家が何階建てかを気にして読むのがコツです。平屋や1LDKでの評価は、複数階での使い勝手をほとんど教えてくれません。逆に「3階建てで使っている」という記述があるレビューは、マップの切り替えや判別の実感が書かれていることが多く、仕様表よりも参考になります。ただし個人の環境に依存する話なので、そこで挙げられている型番をそのまま正解と受け取らないほうがよいです。

それでも判断がつかないときは、メーカーの問い合わせ窓口で聞くのが確実です。「3階建てで各階のマップと進入禁止エリアを持ちたい」と条件を伝えれば、対応可否を答えてもらえます。買ってから分かるより、聞いてから買うほうがずっと安く済みますよ。仕様や対応状況は時期によって変わるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。設置や住宅側の工事が絡む場合は、最終的な判断は専門家にご相談ください。

ここまでの5項目を満たす候補を実際に並べてみると、必要な仕様の線が見えてきますよ。

複数階でロボット掃除機を使うときのよくある質問

マップを保存できない機種でも複数階で使えますか?

使えます。運んで置いてボタンを押せば、その場を走りながら掃除します。ただし、アプリで進入禁止エリアを設定したり、部屋を指定して掃除させたりはできません。階段の降り口は柵などで物理的に塞ぐ必要があります。階ごとの細かい制御を求めないなら、この形でも十分に成立します。

マップは何枚あれば足りますか?

掃除させたいフロアの数が基準です。そのうえで、家具の配置を大きく変えた状態を別に持ちたい部屋や、ロフト・地下のような区画があれば、その分を足してください。階数ではなく保存したいレイアウトの数で数えると見誤りません。上限は製品によって違うので、購入前に公式の案内で確認しておくと安心です。

階の自動判別がうまく働かないときはどうすればいいですか?

各階の充電ドックの位置を固定し、その位置から掃除を始めさせるのが基本です。抱えて動き回ってから置くと位置情報が乱れることがあるので、置いてから少し待ってスタートさせてください。間取りが似ている階では判別が不安定になりやすいため、その場合はアプリで手動でマップを選ぶほうが確実です。

階ごとに掃除する曜日を分けて予約できますか?

予約機能そのものは多くの製品にありますが、階をまたぐ予約は本体を運ばないと成立しません。1台を持ち回る運用では、予約は常設している階に割り当て、ほかの階は手動で動かす形が現実的です。各階にドックと本体を置いている場合は、それぞれで予約を組めます。

まとめ:複数階でロボット掃除機を活かすために

複数階でロボット掃除機を使うときの判断は、「複数フロア対応」という一言を3つに分けて読むところから始まります。マップを何枚保存できるか、階を自動で判別できるか、進入禁止や吸引・水拭きの設定を階ごとに持てるか。この3つは別の機能で、どこまで揃っているかは製品によって変わります。

保存数は4枚前後を上限とする製品が多く、階数だけで見れば足りることが多いです。ただし枚数は階数ではなく保存したいレイアウトの数で数えるほうが正確でした。判別は各階のドックの位置を固定して、そこから始めさせるのが条件。進入禁止エリアはマップごとに持てるかを確認し、そのうえで柵などの物理的な手段と併用する。ここまで押さえれば、複数階でも設定どおりに動く状態を作れます。

階数が多い家や床材が階で変わる家では、いちばん条件が厳しい階に合わせて候補を絞るのが安全です。マップを持たない機種でも複数階の運用は成立しますし、価格を抑えたいならその選択も十分に現実的。仕様表で分からない項目は、アプリの説明ページとサポートサイト、それでも分からなければ問い合わせ窓口へ。あなたの家の階数と間取りに必要な機能が、この記事で言葉にできていれば嬉しいです。