ノンフライヤーとオーブンの違いは?加熱の仕組み・予熱・電気代・得意な料理をメーカー公式情報で比較
ノンフライヤーが気になっているけれど、家にはオーブンレンジがある。オーブンでも焼けるなら、わざわざ買わなくてもいいのでは。反対に、ノンフライヤーがあればオーブンはいらないのでは。どちらも「熱で焼く家電」なので、違いが分かりにくいのは当然だと思います(どちらも熱風という言葉がよく出てくるので)。
先に結論をお伝えすると、ノンフライヤーとオーブンのいちばんの違いは、熱風の強さと庫内の広さです。ノンフライヤーは小さな庫内で熱風を勢いよく回すので、予熱が短く、少量を揚げ物風に仕上げるのが得意です。オーブンは庫内が広く、一度にたくさん焼いたり、パンやお菓子を焼いたりするのに向いています。どちらが上ということではなく、作る量と料理の種類で選ぶのが現実的です。
この記事では、加熱の仕組み、庫内の大きさ、予熱時間、1回あたりの電気代、得意な料理の5つで両者を比べ、後半で使い分けの目安と、オーブンレンジの揚げ物機能で代わりになるかを整理しました。数値や記述は、メーカーの取扱説明書、公式サイト、よくある質問の調査と、定格消費電力からの計算にもとづくものです。
- ノンフライヤーとオーブンの5つの違い
- 機種別の予熱時間と1回あたりの電気代の計算
- ノンフライヤーとオーブンの使い分けの目安
- オーブンレンジの揚げ物機能やオーブントースターとの違い
ノンフライヤーとオーブンの違いを5つの項目で比較
この章では、ノンフライヤーとオーブンの違いを、加熱の仕組み、庫内の大きさ、予熱時間、電気代、得意な料理の5つの項目で比べます。ひとことでオーブンといっても、電子レンジと一体になったオーブンレンジ、熱風を回すコンベクションオーブン、パンを焼くオーブントースターなど、いろいろな種類があります。ここでは主に、家庭で使われることの多いオーブンレンジのオーブン機能とノンフライヤーを比べます。比べる機種の例として、ノンフライヤーはCOSORI PRO LE 4.7L、オーブンレンジはパナソニックの NE-M266 の取扱説明書を中心に見ていきます。どちらも公式に数値が公開されている機種です。
まず、5つの項目の違いを表にまとめます。細かい数値は機種によって変わるので、あくまで目安として見てください。
→ 横にスクロールできます
| 比べる項目 | ノンフライヤー | オーブン(オーブンレンジ) |
|---|---|---|
| 加熱の仕組み | 小さな庫内で、専用ヒーターの熱をファンで勢いよく循環させる | 上下のヒーターで加熱する方式と、ファンで熱風を回す熱風循環式がある |
| 庫内の大きさの例 | COSORI PRO LE:4.7L(3〜5人分) | パナソニック NE-M266:総庫内容量26L |
| 予熱の目安 | COSORI PRO LE:145〜200℃で3分/フィリップス:予熱不要 | NE-M266:200℃で約13分 |
| 消費電力の例 | COSORI PRO LE:1230W | NE-M266 のオーブン:1.35kW |
| 得意な料理 | 揚げ物風の料理、冷凍食品、少量の調理 | パンやお菓子、一度にたくさん作る料理 |
表のとおり、ノンフライヤーは「小さく、速く、少量」、オーブンは「広く、たくさん、じっくり」という違いがあります。ここからは、項目ごとに詳しく見ていきます。
加熱の仕組みの違い|熱風の強さと専用ヒーター

ノンフライヤーとオーブンは、どちらもヒーターの熱で食材を焼く家電です。違うのは、熱の伝え方です。
オーブンの加熱方式について、キッチン家電メーカーのツインバードは、庫内の上下にあるヒーターで加熱する「上下ヒーター式」と、ヒーターの熱をファンで熱風にして送る「熱風循環式」が主流だと説明しています。熱風循環式のオーブンは、コンベクションオーブンという名前で売られていることが多い、とも紹介しています。
たとえば、パナソニックの NE-M266 は、取扱説明書で上に遠赤ヒーター、下に平面ヒーターを備えたヒーター加熱の機種です。加熱後にファンが回ることがありますが、取扱説明書では電気部品を冷やすためと説明されています。一方、東芝の石窯ドームには、熱風コンベクション式の機種があります。同じオーブンレンジでも、熱風を回すかどうかは機種によって違うということですね。
では、ノンフライヤーはどう違うのでしょうか。アイリスオーヤマは、ノンフライ熱風オーブン FVX-D3B の取扱説明書で、熱風オーブンについて次のように説明しています。ヒーターで直接加熱するオーブンやグリルとは違い、高温の熱風を循環させて調理する。上下ヒーターの熱を補助的に対流循環させるコンベクションオーブンとも違い、専用のヒーターの熱を勢いよく循環させる、という説明です。
アイリスオーヤマのよくある質問でも、コンベクションオーブン FVC-D15A は熱風時のヒーターがオーブンと同じで、オーブンの熱をファンで対流させる仕組み、ノンフライ熱風オーブン FVH-D3A は熱風用に別のヒーターがあり、熱風時の熱量がコンベクションより高く、風力も強いと説明されています。詳しくはアイリスオーヤマ「コンベクションオーブンとノンフライ熱風オーブンとの比較」で確認できます。
ノンフライヤーを「小型のコンベクションオーブン」と説明する記事もあります。熱風で焼くという点では近い仕組みですが、今回調べた範囲では、メーカーの公式情報でそう定義している例は見つかりませんでした。メーカーは、熱風の強さや専用ヒーターの有無で、両者を区別して説明しています。
庫内の大きさと一度に作れる量の違い

2つめの違いは、庫内の大きさです。ここが、使い分けを考えるうえでいちばん大きなポイントになります。
ノンフライヤーの COSORI PRO LE は、容量4.7Lで、取扱説明書には3〜5人分と書かれています。設定できる温度は75〜230℃です。一方、オーブンレンジの NE-M266 は総庫内容量26Lで、庫内の大きさは幅338mm×奥行336mm×高さ204mmです。オーブンの温度は100〜250℃で設定でき、250℃で運転できるのは約5分間で、その後は自動的に210℃に切り換わると書かれています。
量の目安として、NE-M266 の取扱説明書に載っている鶏のから揚げは、4人分で鶏もも肉350gです。肉を4cm角に切り、角皿に間隔をあけて1つずつ並べて焼く手順になっています。オーブンは天板が広いので、4人分でも一度に並べやすいのが強みです。
ノンフライヤーは、バスケットの中で熱風を回すため、食材を重ねずに並べるのが基本です。COSORIの取扱説明書でも、バスケットに食材を入れすぎると均一に熱が入らないと注意されています。家族の人数が多く、一度に並べきれない場合は、何回かに分けて焼くことになります。また、COSORIの取扱説明書では、調理中に少なくとも1回は食材を振るか裏返すよう案内されています。天板に並べて焼き上がりを待つオーブンとは、途中のひと手間が違う点も覚えておきましょう。
ケーキなどを焼く型の大きさにも違いがあります。フィリップスは、ノンフライヤーのサイズごとに使える焼き型の最大サイズを公開していて、サイズLのモデルでは外縁17×16cm、直径16cm、高さ6cmまで、サイズXLの一部のモデルでは外縁20×19cm、直径19cm、高さ7cmまでとしています。オーブンなら一般的なケーキ型やパウンド型を使えますが、ノンフライヤーではバスケットに入る大きさの型を選ぶ必要があります。
予熱時間の違い

3つめの違いは、予熱の時間です。ノンフライヤーの予熱が短いのは、庫内が小さく、温める空間が少ないためと考えられます(メーカーが理由を明言しているわけではありません)。
メーカーが公開している予熱時間の目安を、機種ごとにまとめました。
→ 横にスクロールできます
| 種類 | 機種(出典) | 予熱時間の目安 |
|---|---|---|
| オーブンレンジ | パナソニック NE-M266(取扱説明書) | 150℃約7分、180℃約10分、200℃約13分、250℃約20分 |
| オーブンレンジ | 東芝 ER-D5000C(公式サイト) | 約5分 |
| オーブンレンジ | 東芝 ER-D4000B/ER-D3000B(公式サイト) | 約8分 |
| オーブンレンジ | シャープ(よくある質問) | 一般的に10〜15分前後。最高温度に設定したときや付属品を入れて予熱したときは30分前後かかる場合もある |
| ノンフライヤー | COSORI PRO LE 4.7L(取扱説明書) | 75〜140℃で2分、145〜200℃で3分、205〜230℃で4分 |
| ノンフライヤー | フィリップス(よくある質問) | 予熱は不要 |
オーブンレンジでも、東芝の熱風コンベクション式の機種は予熱が約5分や約8分と短めです。オーブンの予熱は機種や温度で大きく変わるので、「オーブンの予熱は○分」と決めつけず、お使いの機種の取扱説明書で確かめるのが確実です。
ノンフライヤーの予熱の考え方も、メーカーによって違います。フィリップスはフィリップス「ノンフライヤーで予熱は必要ですか?」で、予熱は必要なく、すぐに材料をバスケットに入れてかまわないとしています。一方、COSORIの取扱説明書では、食材を入れる前の予熱を推奨していて、予熱をしない場合は食材に完全に熱が入らないと書かれています。COSORIは製品ページのよくある質問でも、予熱したほうが食材の水分を保ち、食感がより良いと説明しています。「ノンフライヤーは予熱がいらない」とひとくくりにせず、機種ごとの指示に従ってください。
オーブンを使う場合は、予熱の時間を下ごしらえに充てると、待ち時間を無駄にせずに済みます。食材を切る、下味をつける、天板にオーブンシートを敷くといった作業を、予熱が終わるまでに済ませておくとスムーズです。
消費電力と1回あたりの電気代の違い

4つめの違いは、電気代です。電気代は、定格消費電力(kW)×使った時間(h)×電力料金の目安単価で計算できます。単価は、家電製品の表示に使われる目安単価の31円/kWh(税込)で計算します。
オーブンレンジの NE-M266 は、取扱説明書でオーブンの消費電力が1.35kWです。手動でから揚げを焼く場合は、190℃の予熱ありで約18〜22分と書かれていて、190℃の予熱時間の目安は約13分です。
- 予熱:1.35kW×13分÷60×31円=約9.1円
- 焼き:1.35kW×18〜22分÷60×31円=約12.6〜15.3円
- 合計:約21.6〜24.4円
ノンフライヤーの COSORI PRO LE は、定格消費電力が1230Wです。取扱説明書の調理機能では、鶏肉の初期設定が190℃で20分です。190℃の予熱は3分なので、次のように計算できます。
- 予熱:1.23kW×3分÷60×31円=約1.9円
- 焼き:1.23kW×20分÷60×31円=約12.7円
- 合計:約14.6円
この計算では、ノンフライヤーのほうが1回あたり7〜10円ほど安くなります。差の多くは予熱の時間から生まれています。ただし、どちらもヒーターが最大の出力で動き続けた場合の上限です。実際には、設定温度を保つためにヒーターが点いたり消えたりするので、電気代はこれより少なくなると考えられます。
もう1つ注意したいのが、量です。NE-M266 のから揚げは4人分を一度に焼く手順ですが、ノンフライヤーで量が多く、仮に2回に分けて焼くと、2回目の焼き時間の約12.7円が加わり、合計は約27.3円になります。少量ならノンフライヤー、大量ならオーブンのほうが有利になることもある、ということですね。電子レンジ機能の電気代は、電子レンジの電気代は1分いくら?計算式と出力別の早見表・1か月の目安で計算しています。
電気代の計算は、定格消費電力とメーカーが示す時間から出した上限の目安です。実際の電気代は、食材の量、庫内の温度、室温、契約している電気料金によって変わります。
得意な料理の違い

5つめの違いは、得意な料理です。ここまでの違いから、それぞれの得意分野が見えてきます。
ノンフライヤーが得意なのは、少ない油で揚げ物に近い仕上がりを目指す料理です。COSORI PRO LE の調理機能には、鶏肉、ポテトフライ、冷凍食品、ステーキ、エビ、野菜、ベーコンが用意されていて、冷凍食品は175℃で10分が初期設定です。強い熱風で表面を乾かしながら焼くので、冷凍のフライドポテトや揚げ物の温め直しのように、表面をカリッとさせたい料理に向いています。
オーブンが得意なのは、パンやお菓子、一度にたくさん作る料理です。ツインバードは、オーブンには予熱機能がほとんど備わっているので、パンやケーキなどのお菓子作りや、大きな塊の肉料理でもしっかり火が通ると説明しています。NE-M266 のオーブンには、35℃と40℃の発酵機能もあり、パン生地の発酵から焼き上げまでを1台で行えます。
ただし、ノンフライヤーでパンやお菓子が焼けないわけではありません。フィリップスは、ノンフライヤーでケーキ、タルト、マフィン、パン、ピザなども調理できるとしています。アイリスオーヤマのノンフライ熱風オーブンのよくある質問でも、パンを焼くことはできると回答しています。COSORIの公式レシピには、ミルクちぎりパンをバスケットで160℃・15分で焼くものがあります。このレシピでは、発酵は温かい場所に置いて行う手順になっていて、本体の発酵機能は使いません。
ノンフライヤーとオーブンの違いは、「同じ熱で、広い部屋を温めるか、狭い部屋を温めるか」と考えると分かりやすくなります。狭い部屋は早く温まって熱風も強くなりますが、たくさんは入りません。広い部屋は温まるまで時間がかかりますが、一度にたくさん並べられます。
ノンフライヤーとオーブンの使い分けと選び方

この章では、ここまでの違いをもとに、ノンフライヤーとオーブンをどう使い分けるか、どちらを選べばよいかを整理します。判断のポイントは、ふだん作る量、よく作る料理、そしてキッチンの置き場所の3つです。すでにオーブンレンジを持っている方は、そのオーブンレンジに揚げ物のメニューがあるかどうかも確かめてみてください。機種によっては、ノンフライヤーを買い足さなくても、揚げ物風の料理を作れる場合があります。また、トースターの置き換えとして、ノンフライヤーの機能を持つトースター型の家電を選ぶという方法もあります。家族の人数や料理の頻度によって答えは変わるので、自分の暮らしに近いものを探しながら読んでみてください。
まず、使い分けの目安を表にまとめます。
→ 横にスクロールできます
| こんなとき | 向いている家電 | 理由 |
|---|---|---|
| 1〜2人分をさっと作りたい | ノンフライヤー | 予熱が短く、少量でも熱風が回りやすい |
| 冷凍食品や惣菜の揚げ物を温めたい | ノンフライヤー | 強い熱風で表面をカリッとさせやすい |
| 4人分以上をまとめて焼きたい | オーブン | 天板が広く、一度に並べやすい |
| パン生地から作りたい・ケーキ型を使いたい | オーブン | 発酵機能のある機種なら生地作りから進められ、一般的な型も使いやすい |
| 揚げ物風の料理をたまに作る程度 | 揚げ物メニューのあるオーブンレンジ | 1台で済み、置き場所が増えない |
ノンフライヤーが向いている人
ノンフライヤーが向いているのは、少量の料理を手早く作りたい人です。一人暮らしや二人暮らしで、夕食のおかずを1品だけ焼きたいときに、オーブンを予熱するのは時間も電気代もかかります。予熱が数分で済むノンフライヤーなら、思い立ったときにすぐ使えます。
冷凍食品や惣菜の揚げ物をよく食べる人にも向いています。電子レンジで温めた揚げ物は衣がしんなりしがちですが、熱風で焼くノンフライヤーなら、表面を乾かしながら温められます。
油で揚げる調理を減らしたい人にとっても、選択肢になります。COSORIの取扱説明書では、サクサクした食感を得るための油の目安を8〜15mL(大さじ½〜1杯)としていて、揚げ物用の油を用意する必要はありません。ただし、油で揚げたものとまったく同じ仕上がりになるわけではないので、その点は理解しておきましょう。
この記事で比較に使った COSORI PRO LE 4.7L は、容量4.7L(3〜5人分)で、予熱は温度によって2〜4分です。少量の料理を手早く作りたい方の選択肢の一つです。
オーブン(オーブンレンジ)が向いている人
オーブンが向いているのは、家族の人数が多く、一度にたくさん作りたい人です。4人分のから揚げやグラタン、ローストチキンのように、天板いっぱいに並べて焼く料理は、庫内の広いオーブンのほうが効率的です。
パンやお菓子作りが趣味の人にも、オーブンが向いています。発酵機能のある機種なら、生地をこねてから焼き上げるまでを1台で進められます。ケーキ型や天板のサイズを気にせず焼けるのも、オーブンの強みです。
また、電子レンジ機能と一体になったオーブンレンジなら、温めと焼く調理を1台でこなせます。キッチンに置ける家電の数が限られている場合は、オーブンレンジ1台のほうが現実的なこともあります。オーブンレンジを選ぶか単機能レンジを選ぶかで迷っている方は、単機能レンジとオーブンレンジの違いを4点比較も参考にしてください。
オーブンレンジの揚げ物機能で代わりになるか

すでにオーブンレンジを持っている場合、そのオーブンレンジで揚げ物風の料理が作れれば、ノンフライヤーを買い足す必要はないかもしれません。
たとえば、パナソニックのスチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10D には、「おまかせ熱風フライ」という機能があります。パナソニックの発表によると、油で揚げる前の市販の冷凍フライに油をつけてグリル皿に並べると、大火力極め焼きヒーター、コンベクションオーブン、ヒートグリル皿の3つの熱源を組み合わせて揚げる機能です。ただし、クリームコロッケは加熱できないと注記されています。油を使わないわけではなく、油をつけてから焼く点にも注意してください。
ヒーター式の NE-M266 にも、自動メニューに「鶏のからあげ」があり、目安時間は約20分です。また、自動メニューの「フライあたため」では、調理済みのフライや天ぷらを約11分であたためられます。ただし、取扱説明書では、冷凍した揚げ物はあたためられないと書かれています。
このように、オーブンレンジでも揚げ物風の料理や揚げ物の温め直しができる機種はあります。一方で、使える食品や条件は機種ごとに細かく決められています。お使いのオーブンレンジの取扱説明書で、揚げ物のメニューと注意書きを確かめてから、ノンフライヤーが必要かどうかを判断してみてください。
オーブントースターとの違いも押さえておく
ノンフライヤーと比べられることが多い家電に、オーブントースターもあります。ツインバードは、オーブントースターは庫内のヒーターが発熱し、赤外線で加熱する仕組みで、パンなどを短時間で焼くのに向いていると説明しています。また、トースターの場合は、加熱の強さが温度ではなくワット数で表示されるとしています。
最近は、トースターの形をしたノンフライ調理の家電もあります。アイリスオーヤマのノンフライ熱風オーブン FVX-D3B は、取扱説明書で6枚切りのトースト4枚を180℃で3.5〜6分で焼く目安が示されていて、トースターのようにも使えます。消費電力は1,410Wです。熱風用のヒーターを備えたノンフライ熱風オーブンは、トースターとノンフライヤーを1台にまとめたい場合の選択肢になります。
トースターとノンフライヤーを1台にまとめたい場合は、この記事で取扱説明書を参照したアイリスオーヤマのノンフライ熱風オーブン FVX-D3B も選択肢になります。価格や在庫は、購入前に各ショップで確かめてください。
アイリスオーヤマの製品は、同社の公式通販サイト「アイリスプラザ」でも探せます。
トースターやノンフライ熱風オーブンは、パン粉などが熱風で吹き上がったり、ヒーターに近い食材が焦げたりすることがあります。使える食材やアルミホイルの扱いは機種ごとに違うので、必ず取扱説明書を確認してください。
選ぶ前に確かめたい置き場所と手入れ

最後に、選ぶ前に確かめておきたいのが、置き場所と手入れです。どちらも熱を出す家電なので、周りに空ける距離が決められています。
ノンフライヤーの COSORI PRO LE は、取扱説明書で本体の上部と背面に13cm以上のスペースを空けるよう書かれています。バスケットを引き出して使うので、前面にも十分なスペースが必要です。オーブンレンジの NE-M266 は、上方に10cm以上、左右に4.5cm以上の距離を確保するよう書かれています。ノンフライヤーを買い足す場合は、本体の大きさだけでなく、周りに空けるスペースも含めて置き場所を考えましょう。
置き場所のほかにも、容量や音、手入れのように、使い始めてから気づきやすい点があります。買う前に確かめておきたいポイントは、ノンフライヤーで後悔する理由をまとめた記事で整理しています。
手入れの手間も違います。COSORI PRO LE は、バスケットとクリスパープレートが食洗機に対応していて、本体の外側や内側は湿らせた布で拭く手入れです。オーブンは庫内が広いぶん、拭く面積も広くなります。一方で、ノンフライヤーは使うたびにバスケットを洗う必要があるので、毎日使うなら食洗機対応かどうかも選ぶポイントになります。
迷ったときは、先週の夕食で「焼く料理」を何回作ったか、1回に何人分だったかを書き出してみるのがおすすめです。少量を何度も焼いていたならノンフライヤー、まとめて焼くことが多かったならオーブン、と自分の使い方から答えが見えてきます。
ノンフライヤーとオーブンの違いについてよくある質問
ノンフライヤーはオーブンの代わりになりますか?
少量の料理なら代わりになる場面は多いです。フィリップスは、ノンフライヤーでケーキ、タルト、マフィン、パン、ピザなども調理できるとしています。ただし、庫内が小さいので一度に作れる量は限られ、使える焼き型の大きさにも上限があります。COSORIのパンのレシピでも発酵は本体の外で行う手順になっているので、パン作りやまとめて焼く料理が多いなら、オーブンのほうが向いています。
オーブンレンジでノンフライ調理はできますか?
機種によってはできます。パナソニックのビストロ NE-UBS10D の「おまかせ熱風フライ」のように、市販の冷凍フライを揚げる機能を持つ機種があります。ヒーター式の NE-M266 にも、鶏のからあげの自動メニューがあります。ただし、油をつけてから焼く、使えない食品があるなど、機種ごとに条件があるので、取扱説明書を確認してください。
電気代が安いのはどちらですか?
少量なら、ノンフライヤーのほうが安くなりやすいです。この記事の計算では、から揚げ1回の上限の目安が、オーブンレンジ NE-M266 で約21.6〜24.4円、ノンフライヤー COSORI PRO LE で約14.6円でした。差の多くは予熱の時間です。ただし、ノンフライヤーで何回にも分けて焼くと差は縮まり、逆転することもあります。
ノンフライヤーは予熱が必要ですか?
メーカーによって違います。フィリップスは予熱は不要としていますが、COSORIは予熱を推奨していて、予熱をしない場合は食材に完全に熱が入らないとしています。COSORI PRO LE の予熱時間は、温度によって2〜4分です。お使いの機種の取扱説明書の指示に従ってください。
コンベクションオーブンとノンフライヤーは同じものですか?
熱風で焼くという点は近いですが、メーカーは別のものとして説明しています。アイリスオーヤマは、コンベクションオーブンはオーブンの熱をファンで対流させる仕組み、ノンフライ熱風オーブンは熱風用の専用ヒーターを持ち、熱量が高く風力も強いと説明しています。
ノンフライヤーとオーブンの両方を持つ必要はありますか?
必ずしも必要ではありません。少量の料理や冷凍食品が中心ならノンフライヤーだけ、まとめて焼く料理やパン作りが中心ならオーブンレンジだけでも十分な場合があります。両方を持つと、ふだんの少量はノンフライヤー、週末のまとめ焼きはオーブン、と使い分けられますが、そのぶん置き場所が必要になります。
まとめ|ノンフライヤーとオーブンは作る量と料理で使い分ける
ノンフライヤーとオーブンのいちばんの違いは、熱風の強さと庫内の広さです。ノンフライヤーは小さな庫内で専用ヒーターの熱を勢いよく回すので、予熱が短く、少量を揚げ物風に仕上げるのが得意です。オーブンは庫内が広く、一度にたくさん焼く料理や、パンやお菓子作りに向いています。どちらを選ぶかは、ふだん作る量と料理の種類で決まります。
予熱時間は、オーブンレンジの NE-M266 が200℃で約13分、ノンフライヤーの COSORI PRO LE が145〜200℃で3分と、大きな差があります。から揚げ1回の電気代の上限の目安は、NE-M266 で約21.6〜24.4円、COSORI PRO LE で約14.6円でした。ただし、ノンフライヤーで何回にも分けて焼くと、差は縮まります。
すでにオーブンレンジを持っている方は、揚げ物のメニューがあるかどうかを確かめてから、ノンフライヤーを買い足すか判断するのがおすすめです。トースターと1台にまとめたい方は、ノンフライ熱風オーブンも選択肢になります。
この記事で紹介した内容は、メーカーの取扱説明書、公式サイト、よくある質問の情報と、定格消費電力からの計算にもとづく一般的な目安です。実際の仕上がりや電気代は、機種や食材、量によって変わります。正確な情報は、お使いの機種の取扱説明書やメーカーの公式サイトをご確認ください。
自分の料理の量とキッチンの広さに合った1台を選んで、毎日の調理を少し楽にしていきましょう。