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CLIMATE / RESEARCH REPORT

除湿機の捨て方6選|何ゴミになる?費用相場とフロンの注意点を解説

除湿機の捨て方をリサイクル券の要否・フロンの有無・自治体ルールの順に確認する流れを示した図

除湿機の捨て方がわからない…何ゴミか迷ったときの確認手順

Kaden Lab研究員レン

RESEARCHER / レン

こんにちは。Kaden Lab研究員のレンです。

押し入れの奥から出てきた古い除湿機や、新しい一台に買い替えたあとに残った旧型。いざ手放そうとして「これ、何ゴミなんだろう」と手が止まってしまうこと、ありますよね。エアコンや冷蔵庫のようにリサイクル料金がかかるのか、それとも普通に粗大ごみでいいのか。調べてみても、粗大ごみでよいと書いてあるページもあれば、フロンガスが入っているから自治体では引き取れないと書いてあるページもあって、かえって迷ってしまうかなと思います。

情報が食い違って見えるのには、はっきりした理由があります。除湿機の処分は法律上ひとつの扱いにまとまっておらず、あなたが持っている除湿機がどの方式かによって、自治体が回収できるかどうかが変わるからです。つまり除湿機の捨て方は一種類ではなく、先に自分の機種を確かめないと正しい答えにたどり着けません。逆に言えば、確認する順番さえわかっていれば、迷う時間はぐっと短くなりますよ。

この記事では、除湿機の処分方法を制度上の位置づけから整理していきます。家電リサイクル法の対象なのか、小型家電リサイクル法との関係はどうなっているのか。そのうえで、コンプレッサー式やデシカント式といった方式の見分け方、粗大ごみや不燃ごみで出せるケース、家電量販店の引き取りや宅配便を使った回収、まだ使えるものを売る方法、そして不用品回収業者に頼むときの注意点まで、費用の目安を添えて順番に解説します。処分費用をなるべく抑えたい方も、とにかく早く手放したい方も、自分の条件に合う捨て方が見つかるはずです。

  • 除湿機が家電リサイクル法の対象外である理由と小型家電リサイクル法との関係
  • コンプレッサー式かデシカント式かで捨て方が変わる仕組みと見分け方
  • 粗大ごみ・回収ボックス・量販店・宅配回収・買取・回収業者の費用と手間の差
  • 捨てる前にやっておく水抜きとトラブルを避ける業者の選び方

除湿機の捨て方でまず確認したい3つのポイント

いきなり「粗大ごみに出しましょう」と書いてしまうと、それでは外れてしまう人が出ます。調べたページごとに答えが違って見えるのも、書き手が想定している機種がそれぞれ違うからなんですよね。私がこのテーマを整理していて感じたのは、除湿機の処分は答えが一つに決まらず、確認する順番そのものが答えになるということです。まず結論として順番を示してから、一つずつ根拠をほどいていきます。

除湿機の捨て方は、次の順番で決めると迷いません。まず家電リサイクル法の対象外であることを押さえる。次に本体の銘板シールで冷媒(フロン類)を使う方式かどうかを確かめる。最後にお住まいの自治体が、その方式の除湿機を粗大ごみとして受け付けているかを確認する。この三段階のどこで止まるかによって、選べる処分方法が決まります。

除湿機は家電リサイクル法の対象外|家電4品目との違い

最初に安心してほしいのは、除湿機は家電リサイクル法の対象ではないという点です。テレビや冷蔵庫を捨てるときのように、メーカーごとのリサイクル料金を払って家電リサイクル券を用意し、指定引取場所まで運ぶ、という一連の手続きは必要ありません。

家電リサイクル法は正式には特定家庭用機器再商品化法といって、対象は次の4品目に限られています。エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の四つです。この4品目は市区町村の粗大ごみとしては出せず、必ずリサイクルのルートに乗せる決まりになっています。除湿機はこの一覧に含まれていないので、原則として自治体のごみとして扱える、というのが出発点になります。

ここで混乱しやすいのが、名前のよく似た製品です。特に間違えやすいのが衣類乾燥除湿機で、「衣類乾燥」という言葉が入っているために、家電リサイクル法の衣類乾燥機と同じ扱いだと思われがちです。ですが環境省が公開している家電リサイクル法のQ&Aでは、衣類乾燥機能付き除湿器は対象外の製品として明記されています。同じように、衣類乾燥機能付き布団乾燥機や衣類乾燥機能付き換気扇も対象外です(出典:環境省「家電リサイクル法Q&A」)。

家電リサイクル法でいう衣類乾燥機とは、洗濯物を乾かすことを主目的にした電気衣類乾燥機やガス衣類乾燥機のことです。一方、衣類乾燥除湿機は部屋の空気から水分を取ることが主目的で、その風を洗濯物に当てる機能が付いた製品なので、分類としては除湿機になります。パッケージの呼び名ではなく、その製品が何をする機械なのかで分かれると考えるとわかりやすいですよ。

除湿機は小型家電リサイクル法の対象品目

では除湿機はどの制度に属しているのかというと、小型家電リサイクル法です。正式名称は使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律といい、家電に含まれる金属資源を回収して再利用することを目的にしています。

この法律では、政令によって対象となる品目が28の分類で定められています。そのうち第18分類が「扇風機、電気除湿機その他の空調用電気機械器具」となっていて、除湿機は名前を挙げて対象に入っていることがわかります。なおエアコンディショナーは家電リサイクル法の側で扱われるため、この分類から除かれています(出典:環境省 中部地方環境事務所「小型家電リサイクル法の対象品目」)。

ただし、ここに一つ大きな落とし穴があります。対象品目に入っていることと、あなたの市区町村が実際に回収してくれることは、別の話だからです。小型家電リサイクル法では、市区町村がこの28分類の中から、それぞれの実情に合わせて回収する品目を選ぶ仕組みになっています。回収ボックスを置く場所の広さ、処理施設の設備、収集の体制などは自治体ごとに違うので、すべての対象品目を回収するとは限りません。

調べていて「うちの市のページには除湿機のことが書いていない」と感じたなら、それは情報が抜けているのではなく、その自治体が回収品目に選んでいない可能性があります。この場合は粗大ごみや別の方法を検討することになります。

コンプレッサー式かデシカント式かで捨て方が変わる

コンプレッサー式とハイブリッド式はフロン類を使い自治体で断られる場合があること、デシカント式とペルチェ式は使わないことを比較した表
除湿方式ごとの冷媒の有無と処分のしやすさ

ここが除湿機の処分でいちばん重要な分かれ道です。除湿機は湿気を取る仕組みによっていくつかの方式に分かれていて、そのうちの一部は冷媒としてフロン類を使っています。そして、フロン類が入っているかどうかで自治体の対応が変わります。

まず方式ごとの違いを整理しておきましょう。

方式 湿気を取る仕組み 冷媒(フロン類) 処分時の扱い
コンプレッサー式 空気を冷やして結露させ水にする 使用する 自治体が受け付けないことがある
ハイブリッド式 コンプレッサー式とデシカント式を季節で使い分ける 使用する 自治体が受け付けないことがある
デシカント式(ゼオライト式) 乾燥剤に吸わせヒーターで水分を飛ばす 使用しない 比較的スムーズに出せる
ペルチェ式 電子部品で冷却面をつくり結露させる 使用しない 比較的スムーズに出せる

コンプレッサー式は、エアコンや冷蔵庫と同じ原理です。冷媒を圧縮したり膨張させたりして冷たい面をつくり、そこに空気を触れさせて結露させます。この冷媒にフロン類が使われているため、機械を壊すときにガスが大気へ出ていってしまう可能性があります。ハイブリッド式もコンプレッサーを積んでいるので同じ扱いです。

一方、デシカント式はゼオライトという乾燥剤に湿気を吸わせ、ヒーターで温めて水分を取り出す方式です。冷媒を使わないので、フロン類の心配がありません。卓上サイズに多いペルチェ式も、電子部品の働きで冷やすため冷媒は不要です。

法律上は義務がないのに自治体が断るのはなぜか

ここで「フロンが入っているなら、法律で回収が義務づけられているのでは」と思うかもしれません。実はそこにズレがあります。

フロン類の管理を定めたフロン排出抑制法で回収が義務づけられているのは、第一種特定製品と呼ばれる業務用の冷凍空調機器です。業務用パッケージエアコンや業務用の冷蔵ショーケース、製氷機などが該当します。判断の基準は使う場所や用途ではなく、その機械が業務用として製造・販売されたかどうかです。家庭用として売られた製品はこの枠に入らないため、家庭用の除湿機は法律上の引き渡し義務の対象外になります。

ところが実務では話が変わります。自治体の破砕処理施設には、フロン類を抜き取って回収する設備が備わっていないことが多く、そのまま砕けば冷媒が大気に放出されてしまいます。だから「法律で義務づけられてはいないけれど、うちの施設では処理できないので受け付けません」という運用になる自治体が出てくるわけです。矛盾しているように見える情報の正体は、ここにあります。

つまりコンプレッサー式かハイブリッド式の除湿機を持っているなら、自治体に出せるかどうかは事前確認が必須です。デシカント式やペルチェ式なら、この確認で引っかかることはほとんどありません。

自分の除湿機の方式を見分けて水抜きまで済ませる

除湿機本体の背面にある銘板シールで冷媒記号R134aの記載を確認している様子
銘板シールの冷媒記号で除湿方式を見分ける

方式が処分方法を左右するとわかったところで、自分の一台がどれなのかを確かめましょう。難しい作業ではなく、本体を見るだけで判断できることがほとんどです。

方式を確認する4つの方法

もっとも確実なのは、本体の背面や底面に貼られている銘板シールを見る方法です。定格銘板とも呼ばれ、型番、定格電圧、消費電力などが書かれています。ここに冷媒の記号が印字されていれば、その除湿機は冷媒を使う方式です。R134a、R410A、R32といった記号が代表的で、あわせて冷媒の封入量がグラム単位で書かれていることもあります。この記載がある時点でコンプレッサー式かハイブリッド式だと判断できます。

二つ目は取扱説明書の仕様欄です。除湿方式の項目に、コンプレッサー方式、デシカント方式、ハイブリッド方式といった記載があります。説明書が見当たらない場合でも、多くのメーカーが公式サイトで型番から説明書のPDFを公開しているので、銘板の型番を控えて検索すれば確認できます。

三つ目は、メーカー公式サイトの製品ページで型番を調べる方法です。仕様表に除湿方式が載っています。生産が終了したモデルでも、旧製品のページが残っていることが多いですよ。

四つ目は動作の特徴からの推測です。冬になると除湿力がはっきり落ちるならコンプレッサー式、運転中に吹き出す風が温かく室温が上がりやすいならデシカント式、という傾向があります。ただしこれはあくまで目安で、機種や設定によって感じ方は変わります。処分方法を決めるときは、銘板か仕様表で確かめてください。

レンのメモ

銘板シールは経年で文字がかすれていることがあります。読み取れないときはスマートフォンのカメラで撮って拡大すると判別しやすいです。それでも読めなければ、型番だけでもわかればメーカーサイトで仕様を追えるので、まずは型番の行を探してみてください。

捨てる前に済ませておく準備

方式がわかったら、実際に出す前の下準備をしておきます。ここを飛ばすと、回収時に断られたり、思わぬ汚れやトラブルにつながったりします。

  • タンクの水をすべて捨てる。運搬中にこぼれると床や他の荷物を汚します
  • 本体内部を乾かす。使用を止めてから数日置く、フィルターやタンクを外して風を当てるなどで湿気を抜きます
  • 電源プラグをコンセントから抜き、コードは本体に沿わせてまとめます
  • フィルターのホコリを取り除きます。買取に出すなら見た目の印象が変わります
  • 排水ホースやキャスターなどの付属品をまとめます。売るときは付属品がそろっていると評価が上がります

特に水抜きは、どの処分方法を選んでも共通して必要な作業です。タンクだけでなく本体内部の熱交換器やドレン経路にも水分が残っているので、余裕があれば一日から数日置いて乾かしておくと安心です。

除湿機の寿命と買い替え・処分のタイミング

「まだ使えるかもしれないのに捨てていいのか」と迷っている場合は、寿命の目安から考えると判断しやすくなります。

家庭用除湿機の寿命は、一般的におおよそ5年から10年程度が目安とされています。ただしこれは連続運転の時間や設置環境で大きく変わるため、あくまで一つの参考値として捉えてください。梅雨から夏にかけて毎日長時間動かしている家庭と、年に数週間しか使わない家庭とでは、同じ年数でも消耗の度合いが違います。

方式による傾向もあります。コンプレッサー式は精密な圧縮機を積んでいるため、経年で冷媒の漏れや部品の摩耗が起きやすい面があります。デシカント式は可動部が少なく機械的な故障は起こりにくい一方、ヒーターを常時使うので内部部品の熱による劣化が進みやすく、吸湿材の性能低下も出てきます。どちらが長持ちするかは一概には言えず、使い方次第と考えるのが実際に近いです。

買い替えを考えたほうがよいサイン

次のような症状が出ているなら、処分と買い替えを検討する段階かもしれません。

  • 以前と同じ時間動かしてもタンクにたまる水の量が明らかに減った
  • 運転中の音が大きくなった、または今までしなかった振動や異音がする
  • 本体の下に水がにじむ、たまるようになった
  • エラー表示や点検ランプが頻繁に出るようになった
  • 掃除してもカビ臭さが取れない

修理するか買い替えるかで迷ったときの判断材料になるのが、メーカーが公表している補修用性能部品の保有期間です。これは製品の生産終了後、修理に必要な部品を持ち続ける年数で、メーカーや品目ごとに定められています。この期間を過ぎていると、部品がなく修理を受けられない場合があります。修理見積もりが新品価格の半分を超えるようなら、買い替えたほうが結果的に納得しやすいことが多いかなと思います。正確な保有期間や修理可否は、必ずメーカーの公式サイトやサポート窓口でご確認ください。

なお、除湿機を手放したあとの部屋干し対策をどうするか気になる方は、サーキュレーターの風を洗濯物に当てて部屋干しを早く乾かす置き方をまとめた記事もあわせて読むと、買い替え前に手持ちの家電でどこまでできるかを確かめられます。

買い替えるなら、次の一台は「次に手放すときのしやすさ」も選択基準に入れられます。デシカント式は冷媒を使わないので、今回のように自治体で断られる心配が少なく、気温が低い冬でも除湿力が落ちにくいのが利点です。ただしヒーターを使うぶん消費電力は大きめなので、電気代を優先したい家庭には向きません。

逆に、梅雨から夏の湿気を短時間で下げたいならコンプレッサー式です。室温が上がりにくく、同じ電力でも取れる水の量を稼ぎやすいのが強みですね。ただし冷媒にフロン類を使うため、次に処分するときはまた自治体への確認が必要になりますし、冬の結露対策が主目的の家庭では力を発揮しにくい点にも注意してください。

価格・在庫・仕様は変動します。購入前に各ショップで最新の価格と保証条件をご確認ください。

除湿機の捨て方6つの選択肢を費用と手間で比べる

粗大ごみ・回収ボックス・家電量販店・宅配便回収・買取・不用品回収業者の費用の目安と手間と向いている人をまとめた比較表
除湿機の処分方法6つを費用と手間で比較した表

ここからは具体的な処分方法です。方式の確認が済んでいれば、あとは費用、手間、スピード、そしてお金になるかどうかで選ぶだけになります。私が調べていて意外だったのは、一番安い方法と一番早い方法がまるで別物だという点でした。それぞれに向き不向きがあるので、まず全体像を並べてから一つずつ見ていきましょう。

方法 費用の目安 手間 向いているケース
自治体の粗大ごみ 数百円程度(自治体差あり) 申し込みと搬出が必要 費用を抑えたい・急いでいない
小型家電回収ボックス・不燃ごみ 無料〜指定袋代 持ち込みが必要 投入口に入る小型機のみ
家電量販店の引き取り リサイクル料+収集運搬料 店頭手続きまたは配送手配 買い替えと同時に済ませたい
認定事業者の宅配便回収 箱単位の料金(要確認) 箱詰めと集荷依頼のみ 外に運び出すのが難しい
買取・譲渡 収入になる場合あり 出品や持ち込みの手間 まだ動く・比較的新しい
不用品回収業者 数千円〜(内容で変動) 依頼のみで完結 急いでいる・他の不用品もある

自治体の粗大ごみに出す|費用の目安と申し込み手順

もっとも費用を抑えやすいのが、自治体の粗大ごみとして出す方法です。多くの自治体で除湿機は粗大ごみに分類されていて、手数料は数百円程度で済むことが一般的です。金額は自治体によって異なり、品目やサイズで区分している場合もあるので、実際の額はお住まいの自治体の一覧で確認してください。

流れはおおむね次のとおりです。

  • 自治体の粗大ごみ受付センターへ電話またはインターネットで申し込む
  • 案内された手数料分の処理券(シール)をコンビニエンスストアや指定販売店で購入する
  • 処理券に受付番号や氏名を記入して本体の見えやすい場所に貼る
  • 指定された日の朝、指定された場所へ出す

申し込みのときに必ず伝えておきたいのが、除湿方式と型番です。前の章で説明したとおり、コンプレッサー式やハイブリッド式は冷媒にフロン類を使うため、受け付けていない自治体があります。申し込みの時点で「コンプレッサー式の除湿機です」と伝えておけば、その場で可否がわかり、当日になって回収されずに残されるという事態を避けられます。

もう一つ、費用を下げる方法として、清掃センターやリサイクルセンターへの自己搬入があります。自分で車に積んで持ち込むかたちで、収集を頼むより手数料が安くなる自治体が多いです。ただし事前予約が必要な場合がほとんどで、受付日時も限られます。搬入できる品目にもルールがあるので、こちらも方式を伝えたうえで確認してください。

小型家電回収ボックス・不燃ごみで出せるケース

公共施設や一部のスーパー、家電量販店の店頭には、小型家電リサイクル法にもとづく回収ボックスが置かれていることがあります。無料で投入できるのが魅力ですが、除湿機については条件が限られます。

理由は投入口のサイズです。回収ボックスの投入口は、多くの場合おおむね縦横30センチメートル×15センチメートル程度に設定されています。これは携帯電話やデジタルカメラ、ゲーム機、電気シェーバーといった小物を想定した大きさなので、床置きタイプの除湿機はまず入りません。入る可能性があるのは、卓上サイズのペルチェ式除湿器やクローゼット用の小型機くらいです。

また、自治体によっては一辺30センチメートル未満のものを不燃ごみとして受け入れているところもあります。この基準に収まる小型の除湿器なら、指定袋に入れて通常の収集日に出せる場合があります。ただし、これも自治体ごとにルールが違い、家電製品は大きさにかかわらず粗大ごみと決めている自治体もあります。

覚えておきたいのは、対象品目に入っていることとボックスに入れられることは別だという点です。制度上は除湿機も小型家電リサイクル法の対象ですが、物理的に入らなければ使えません。入らない大きさなら、粗大ごみか次に紹介する方法へ切り替えることになります。

家電量販店の引き取りと宅配便回収を使う

自治体で断られた場合や、外に運び出すのが難しい場合に頼りになるのが、家電量販店と宅配便を使った回収です。

家電量販店の引き取りサービス

多くの家電量販店では、使用済みの小型家電を引き取るサービスを行っています。大きく分けて、新しい除湿機を買うときに同時に古いものを引き取ってもらうパターンと、購入をともなわず引き取りだけを頼むパターンがあります。

買い替えと同時なら、配送設置に来たスタッフがその場で持ち帰ってくれることがあり、搬出の手間がかかりません。料金は無料になるキャンペーンが行われることもあれば、有料の場合もあります。引き取りのみを依頼する場合は、リサイクル料に加えて収集運搬料がかかるのが一般的です。

料金体系や受け付ける品目、サイズの上限は店舗やチェーンによって差があるので、持ち込む前に店舗へ問い合わせておくと確実です。フロン類を使うコンプレッサー式でも対応してもらえることが多いのは、自治体にはない利点だと言えます。

認定事業者による宅配便回収

もう一つの選択肢が、小型家電リサイクル法の認定を受けた事業者が行っている宅配便回収です。国の認定を受けた事業者が全国から使用済み小型家電を集め、資源として再生する仕組みで、自宅から一歩も出ずに手続きが完結します。

代表的なのが、環境省と経済産業省から小型家電リサイクル法の認定事業者として認められているリネットジャパンリサイクルです。認定番号は第24号で、公式の回収品目一覧には除湿機も明記されています。一方で、家電リサイクル法の4品目や、乾電池、石油・灯油を使うストーブなどは取り扱いの対象外とされています。

利用の流れは、公式サイトから申し込み、段ボール箱に詰め、指定した日時に宅配業者が集荷に来る、という手順です。箱に入るサイズかどうかと、料金の条件は申し込み前に公式サイトで確認してください。集合住宅の上階に住んでいて重い家電を階段で下ろすのが大変な方や、車を持っていない方には現実的な選択肢になります。なお、料金体系やサービス内容は変更されることがあるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。

まだ使えるなら売る・譲るという選択肢

捨てる前に一度立ち止まってほしいのが、売る、あるいは譲るという道です。処分費用がかからないどころか、条件によっては収入になります。

売る先としては、リサイクルショップの店頭買取や出張買取、フリマアプリ、ネットオークションがあります。地域の掲示板サービスで欲しい人に譲る方法もあります。

売れやすい除湿機の条件

買取価格は状態と需要で大きく変わりますが、次の条件がそろっているほど値がつきやすくなります。

  • 製造からおおむね5年以内で、目立つ傷や汚れがない
  • 正常に動作し、設定した湿度まで下がることを確認できている
  • 取扱説明書、排水ホース、外箱などの付属品がそろっている
  • フィルターやタンクを清掃してあり、カビ臭さがない
  • 国内メーカーの人気モデルや、衣類乾燥機能付きなど需要の高い機能を備えている

逆に、製造から10年以上経っているもの、水漏れや異音があるもの、内部にカビが広がっているものは、買取を断られることが多くなります。その場合は素直に処分の方向へ切り替えるほうが早いです。

レンのメモ

売るなら時期も効いてきます。除湿機の需要が高まるのは梅雨入り前から夏にかけてで、この時期は中古市場でも動きが出やすくなります。冬に押し入れから出てきた場合、急いでいないなら春先まで待つという判断もありますよ。ただし保管中にさらに一年古くなる点は差し引いて考えてください。

フリマアプリを使う場合は送料に注意が必要です。除湿機は箱に入れると三辺の合計がかなり大きくなり、送料が数千円に達することもあります。売れた金額から送料を引いたら手元にほとんど残らなかった、ということも起こりうるので、出品前に配送方法と料金を調べて、価格に織り込んでおくと安心です。

不用品回収業者に頼むときの見分け方と注意点

空き地の無料回収看板やトラックでの巡回といった無許可業者の特徴と、一般廃棄物収集運搬業の許可を確認する方法を示した図
無許可の不用品回収業者を見分ける確認ポイント

引っ越しが迫っている、他にも捨てたい家具や家電がある、自分では運び出せない。そんなときに便利なのが不用品回収業者です。日時を指定して玄関先まで取りに来てもらえるので、手間の面では最も楽な方法だと言えます。

ただし、この方法だけは業者選びを慎重にしてください。家庭から出た廃棄物を集めて運ぶには、廃棄物の処理及び清掃に関する法律にもとづく一般廃棄物収集運搬業の許可が必要で、この許可は市区町村が出します。無許可の業者をめぐるトラブルが各地で起きていて、環境省や多くの自治体が繰り返し注意を呼びかけています。

無許可業者にはわかりやすい特徴があります。空き地に「無料回収」と書いた看板を立てている、スピーカーで呼びかけながらトラックで住宅街を巡回している、チラシを配って玄関先に出させた不用品を持っていく、といった形態です。報告されているトラブルには、無料と書かれていたのに後日料金を請求された、見積もりより大幅に高い金額を請求された、引き渡した不用品が河川敷などに不法投棄されていた、といった例があります。不法投棄された場合、依頼した側が責任を問われることもあります。

依頼前に確認したいこと

安心して任せられる業者かどうかは、次の点で見分けられます。

  • お住まいの市区町村の公式サイトに、一般廃棄物収集運搬業の許可業者一覧が公開されているので、そこに名前があるか確認する
  • 問い合わせの段階で許可の有無と許可番号を聞き、答えられるかを見る
  • 作業前に書面またはメールで見積もりを出してもらい、追加料金の条件を明記してもらう
  • 会社の所在地、固定電話の番号、代表者名が公開されているかを確認する
  • 「無料」をうたっている場合は、何が無料で何が有料なのかを事前にはっきりさせる

費用の相場は、除湿機一台だけを頼むと数千円からになることが多く、単品だけを依頼するには割高です。引っ越しや大掃除で他にもまとめて出すものがあるときに、あわせて依頼すると費用対効果が合いやすいかなと思います。

なお、湿気とカビの悩みが除湿機を手放したあとも続きそうなら、風呂場のカビを送風で抑える置き方と安全面の注意をまとめた記事が参考になります。除湿機以外の手段で湿気をどこまで扱えるかがわかると、買い替えるかどうかの判断もしやすくなります。

除湿機の捨て方についてよくある質問

除湿機を無料で処分する方法はありますか

完全に無料で手放せる可能性があるのは、投入口に入るサイズで小型家電回収ボックスを利用できる場合、買い替え時のキャンペーンで量販店が無料引き取りを行っている場合、そして買取や譲渡が成立する場合です。それ以外の粗大ごみや宅配便回収、不用品回収業者は基本的に費用がかかります。無料をうたって近づいてくる回収業者には、後から請求されるトラブルの例があるため、条件を書面で確認してから依頼してください。

動かない除湿機でも買い取ってもらえますか

一般的なリサイクルショップでは、動作しない家電の買取は難しいことが多いです。ただし、ジャンク品として部品取りの需要がある機種や、製造から間もない人気モデルであれば、値段がつく可能性がゼロではありません。まずは店舗に型番と症状を伝えて査定できるか聞いてみて、断られたら処分に切り替えるのが早いです。動かない状態をそのまま伝えず出品すると、フリマアプリではトラブルの原因になるので避けてください。

引っ越しまで日がありません。最短で処分する方法はどれですか

スピードだけで選ぶなら、許可を持つ不用品回収業者への依頼が最短です。即日や翌日の対応をしている業者もあります。次に早いのが清掃センターへの自己搬入で、予約が取れれば当日中に手放せる自治体もあります。粗大ごみの戸別収集は申し込みから収集日まで数日から数週間かかることがあるため、日程に余裕がないときは向きません。急いでいるときほど無許可業者に当たりやすいので、許可の確認だけは省かないでください。

除湿機は分解してから捨てたほうがいいですか

分解はおすすめしません。コンプレッサー式やハイブリッド式は冷媒が密閉された配管を持っているため、素人が分解すると冷媒が漏れ出すおそれがあり、けがの危険もあります。デシカント式であってもヒーターや基板が組み込まれていて、無理に外すと部品で手を切ることがあります。サイズを小さくして不燃ごみに出したいという動機で分解するケースがありますが、自治体はもとの製品の分類で判断するため、分解しても扱いは変わらないのが一般的です。そのままの状態で出してください。

まとめ|除湿機の捨て方は方式と自治体で決まる

除湿機の捨て方を、確認の順番に沿ってもう一度整理しておきます。

まず、除湿機は家電リサイクル法の4品目には含まれません。テレビや冷蔵庫のようなリサイクル券の手続きは不要で、名前の似た衣類乾燥除湿機も対象外です。制度としては小型家電リサイクル法の対象品目に入っており、政令の第18分類に電気除湿機として明記されています。

次に確認するのが方式です。コンプレッサー式とハイブリッド式は冷媒にフロン類を使うため、自治体の処理施設で扱えず粗大ごみとして受け付けてもらえないことがあります。デシカント式とペルチェ式は冷媒を使わないので、この点で止まることはほとんどありません。方式は本体の銘板シールに記載された冷媒記号か、取扱説明書やメーカー公式サイトの仕様表で確認できます。

そのうえで、費用を抑えたいなら自治体の粗大ごみか自己搬入、買い替えと同時なら家電量販店の引き取り、運び出しが難しいなら認定事業者の宅配便回収、まだ動いて比較的新しいなら買取や譲渡、急いでいて他にも不用品があるなら許可を持つ回収業者、というように選び分けていきます。どの方法を選ぶ場合でも、タンクの水を抜いて内部を乾かしてから出すことだけは共通です。

手数料の金額、受け付けている品目、フロン使用機器の扱いは自治体ごとに違い、量販店や回収サービスの料金体系も変更されることがあります。ここで挙げた費用や年数はあくまで一般的な目安ですので、正確な情報は各自治体や事業者の公式サイトをご確認ください。安全面や法令の解釈で判断に迷う場合は、最終的な判断は専門家にご相談ください。確認する順番さえ間違えなければ、除湿機の処分は難しい作業ではありません。あなたの状況に合った方法が見つかれば幸いです。