ノンフライヤーの焼き魚|メーカー公式の温度・時間とクッキングシートが使える機種・使えない機種
ノンフライヤーで焼き魚を作れたら、魚焼きグリルの網を洗う手間が減らせるかもしれない。そう考えて調べ始めると、温度も時間も記事によってばらばらで、クッキングシートを敷くべきかどうかも書いてあることが違う。どれを信じればいいのか迷うのは当然だと思います(比べる条件が多いので)。
先に結論をお伝えすると、ノンフライヤーで焼き魚は作れます。ただし、温度と時間の正解は機種によって違います。たとえばCOSORIの公式レシピでは、切り身は230℃・予熱なしで10〜12分が基本とされていますが、ニトリの LD2S01 のように上限が200℃の機種ではこの数字をそのまま使えません。そしてもう一つ大事なのが、クッキングシートやアルミホイルを使ってよいかどうかも、メーカーによって正反対だという点です。
この記事では、メーカー公式のレシピや取扱説明書に書かれている数値を並べて、ノンフライヤーで焼き魚を作るときの温度と時間の目安を整理します。後半では、シートやホイルが使える機種と使えない機種、くっつきや煙を防ぐ下準備、魚焼きグリルとの違いと電気代の計算までまとめました。
なお、この記事の数値は、メーカーの公式情報と取扱説明書の調査にもとづくものです。お使いの機種の取扱説明書がある場合は、そちらを最優先にしてください。
- メーカー公式の焼き魚の温度と時間の目安
- 上限温度や予熱の違いによる時間の考え方
- クッキングシートやアルミホイルが使える機種・使えない機種
- くっつき・煙を防ぐ下準備と電気代の計算
ノンフライヤーで焼き魚を作る温度と時間の目安
この章では、ノンフライヤーで焼き魚を作るときの温度と時間を、メーカー公式の数値から整理します。ノンフライヤーの焼き魚は、機種ごとの上限温度や予熱の考え方で時間が変わるので、「どの機種の数字か」を必ずセットで見るのがポイントです。
先に、今回確認できたメーカー公式の数値を表にまとめておきます。表のあとで、しくみ、上限温度の違い、予熱と裏返し、魚の種類ごとの考え方、火の通りの確かめ方を順番に見ていきます。
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| 機種(出典) | 定格・容量 | 魚 | 温度 | 時間 | 予熱 |
|---|---|---|---|---|---|
| COSORI PRO LE 4.7L(公式レシピ) | 1230W・4.7L | 塩さば・ほっけ・生鮭の切り身 | 230℃ | 10〜12分 | なし |
| COSORI(公式レシピ) | ― | イサキ1尾(丸焼き) | 230℃ | 20分ほど | なし |
| COSORI(公式レシピ・鮭の照り焼き) | ― | 鮭の切り身 | 175℃ | 8分 | あり |
| ニトリ LD2S01(取扱説明書) | 1000W・2L | 焼き魚(切り身)2切 | 200℃ | 15〜20分 | あり |
| アイリスオーヤマ FVX-D14A(公式レポート) | ノンフライ熱風オーブン | 生鮭の切り身・めざし | 200℃ | 15分 | ― |
同じ切り身でも、230℃で10〜12分の機種と、200℃で15〜20分の機種があります。数字だけを見るとばらばらに見えますが、上限温度と予熱の有無をそろえて見ると、それぞれの理屈が見えてきます。お使いの機種が表にない場合は、取扱説明書の調理の目安を最優先にしてください。
ノンフライヤーで焼き魚が作れるしくみ
ノンフライヤーは、名前のとおり油で揚げる機械ではなく、ヒーターで温めた空気をファンで勢いよく循環させて、食材を焼き上げる機械です。アイリスオーヤマは自社のノンフライ熱風オーブンについて、上から強い熱風を当てて表面をパリッとさせ、熱風が下から上まで循環する仕組みだと説明しています。
魚焼きグリルが炎や赤外線の熱で表面を焼くのに対して、ノンフライヤーは熱い空気で包み込むように焼きます。バスケットの中を熱風が回るので、魚の上面と下面の両方に熱が届きやすい。これが、機種によっては裏返さなくても焼けるとされている理由です。
一方で、焼き魚にはノンフライヤーならではの弱点もあります。魚から落ちた脂が、バスケットの下で熱せられて煙やにおいのもとになることです。アイリスオーヤマのよくある質問では、ノンフライ熱風オーブンでサンマを焼くことはできるものの、油がたれたり臭いが付いたりするため、おすすめできないと回答しています。
つまり、ノンフライヤーの焼き魚は、作れるけれど魚の種類と機種の向き不向きがある、というのが公式情報から読み取れる答えです。脂の少ない切り身は向いていて、脂の多い丸ごとのサンマのような魚は、機種によっては避けたほうがよい、という整理になります。
ここ、スペック表だけでは見えない面白いところです。同じ「熱風で焼く」機械でも、バスケットの形や脂の受け皿の構造で、焼き魚との相性が変わります。購入前なら、取扱説明書の調理例に魚が載っているかどうかを確かめておくと、焼き魚に向いた機種かどうかの目安になります。
メーカー公式レシピに見る温度と時間
COSORIの公式レシピでは、塩さば、生鮭、ほっけ、イサキの焼き方が紹介されていて、基本的に切り身は230℃・予熱なしで10〜12分で焼けるとされています。丸焼きのような大きいものは、途中で振る(シェイク)操作をして20分ほどが目安です。鮭の味噌焼きは、最初に味噌ダレを塗ると焦げやすいので注意とも書かれています(出典:COSORI公式レシピ「エアフライヤーで焼き魚」)。
同じCOSORIでも、鮭の照り焼きのレシピは175℃で予熱してから、皮目を下にして8分という条件です。タレを使う料理は焦げやすいため、温度を下げていると読み取れます。同じ機種でも、味付けによって温度を変えるのが公式の考え方です。
ニトリの電気フライヤー LD2S01 の取扱説明書では、焼き魚(切り身)2切を200℃で15〜20分が目安とされています。この機種は定格1000W・容量2Lで、温度の上限は200℃です。アイリスオーヤマのノンフライ熱風オーブン FVX-D14A の公式レポートでは、生鮭の切り身とめざしをどちらも200℃で15分焼いていて、ひっくり返さなくてもよいとしています。
こうして並べると、切り身の焼き魚は、200℃なら15分前後、230℃なら10〜12分前後というのが、公式情報から見えるおおまかな範囲です。ただし、切り身の厚みや大きさ、一度に入れる量で時間は変わります。最初は短めの時間で様子を見て、足りなければ数分ずつ追加するのが、焦がさないための進め方です。
時間を追加するときは、一度バスケットを引き出して焼き色を確かめると失敗しにくくなります。バスケットを引き出したときに加熱や運転がどうなるか、途中で一時停止できるかは機種によって違うので、取扱説明書で確かめておきましょう。
上限230℃まで設定でき、公式レシピで焼き魚の温度と時間が示されている機種を選びたい場合は、COSORI PRO LE 4.7Lが候補になります。価格や在庫は、購入前に各ショップで確かめてください。
上限温度が200℃の機種と230℃の機種の違い
ノンフライヤーの焼き魚で、いちばん見落とされやすいのが上限温度の違いです。COSORI PRO LE 4.7L の温度範囲は75〜230℃ですが、ニトリ LD2S01 の上限は200℃です。230℃で10分という公式レシピを見ても、上限200℃の機種ではその温度が出せません。
温度が低いぶん、同じ焼き色をつけるには時間を長くする必要があります。実際に、200℃の機種の公式の目安は15〜20分、230℃の機種は10〜12分と、およそ5分前後の差があります。230℃のレシピを200℃の機種で試すときに、時間を同じにしてしまうと、表面の焼き色が足りなかったり、中まで火が通りきらなかったりする可能性があります。
逆に、230℃まで出せる機種でも、必ず230℃で焼く必要はありません。COSORIの照り焼きのレシピが175℃なのは、タレが焦げやすいからです。脂の多い魚や、味噌やタレをつけた魚は、温度を下げて時間を長めにするほうが、焦げや煙を抑えやすいと考えられます。
レシピの温度と時間は、そのレシピを作ったメーカーの機種での数値です。別の機種で使うときは、まず自分の機種の上限温度を取扱説明書で確かめ、上限が低い機種なら時間を長めにして、途中で焼き色を見ながら調整してください。
購入前の方は、上限温度をスペック表で確かめておくと、焼き魚の仕上がりの目安がつけやすくなります。上限温度は、ノンフライヤー選びの比較軸としても見ておきたい項目です。
予熱と裏返しは取扱説明書を優先する
予熱をするかどうかも、情報がばらつきやすいところです。COSORIの焼き魚のレシピは「予熱なし」ですが、同じCOSORIの取扱説明書では、食材を入れる前に予熱することを推奨していて、予熱をしない場合は食材に完全に熱が入らないと書かれています。予熱時間は、205〜230℃なら4分とされています。
レシピと取扱説明書で書かれ方が違うのは、レシピが特定の食材と時間で試した結果である一方、取扱説明書は幅広い食材に当てはまる基本の使い方を書いているからだと考えられます。迷ったときは、取扱説明書の基本に従って予熱をしておくほうが、加熱不足を避けやすいでしょう。ニトリ LD2S01 の取扱説明書でも、予熱の手順が示されています。
裏返しについても、機種によって考え方が違います。アイリスオーヤマのノンフライ熱風オーブンやレコルトのエアーオーブンは、裏返さなくても焼けると紹介されています。一方、COSORIのレシピでは、丸焼きのほか、切り身の生鮭の味噌焼きのように、途中でシェイクする操作が入っているものもあります。
予熱にかかる電気代も計算しておきましょう。COSORI PRO LE 4.7L(1230W)で4分予熱する場合、1.23kW×約0.067h×31円=約2.5円です。予熱をしても数円の上乗せなので、加熱不足のリスクと比べれば、取扱説明書どおりに予熱するほうが合理的だと考えられます。
魚は身がやわらかく、裏返すときに崩れやすい食材です。裏返しが不要とされている機種なら、無理に返さないほうがきれいに仕上がります。途中で様子を見たいときは、トングで持ち上げるより、バスケットを引き出して上から焼き色を確かめる程度にしておくのがおすすめです。
切り身・一尾・干物で変わる焼き時間の考え方

焼き時間は、魚の形と厚みで大きく変わります。公式レシピでも、切り身は10〜12分、イサキ1尾の丸焼きは20分ほどと、倍近い差がついています。
切り身は厚みが均一に近いので、時間の目安が立てやすい形です。一方で、一尾丸ごとの魚は、頭の近くや背中の厚い部分に火が通りにくく、しっぽなど薄い部分は焦げやすくなります。丸焼きのような大きいものを焼くときは、COSORIのレシピのように途中で様子を見る、振るといった一手間が必要になります。
干物やめざしのように薄く、もともと水分の少ない魚は、短い時間で焼けます。アイリスオーヤマのレポートでは、めざしも生鮭と同じ200℃で15分でしたが、干物の厚みはさまざまなので、様子を見ながら早めに取り出すくらいの気持ちで進めると焦がしにくくなります。
味噌漬けや西京焼き、照り焼きのように味をつけた魚は、切り身の厚みより焦げやすさが問題になります。COSORIの公式レシピでも、鮭の味噌焼きは最初に味噌ダレを塗ると焦げやすいので注意とされていて、照り焼きは175℃まで温度を下げています。味つきの魚は、温度を下げ、途中で焼き色を確かめながら焼くのが基本です。
一度に焼く量も時間に影響します。COSORIの取扱説明書では、バスケットに食材を入れすぎない(山盛りにしない)よう書かれていて、ニトリの取扱説明書では、食材を重ねて入れると内側が均一にあたたまらない場合があるので、空間をあけて空気が通るように入れるよう案内されています。切り身は重ならないように並べ、入りきらないときは2回に分けて焼きましょう。
バスケットの大きさも確かめておきたいところです。たとえば容量2Lのニトリ LD2S01 の取扱説明書では、焼き魚(切り身)2切が目安とされています。家族分をまとめて焼きたい場合は、容量の大きい機種か、2回に分けて焼く前提で時間を見積もっておくと慌てずに済みます。
中まで火が通ったかの確かめ方
焼き魚は、表面に焼き色がついていても、厚い部分の中心が生焼けになっていることがあります。特に、上限温度の低い機種や、一尾丸ごとの魚では注意が必要です。
厚生労働省は、「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」の中で、加熱調理する食品は中心部分の温度が75℃で1分間以上加熱することを目安にしています。また、魚に寄生することがあるアニサキスについては、70℃以上、または60℃なら1分の加熱で死滅するとしています。一般的な料理で使う食酢や塩漬け、醤油やわさびでは死滅しないとも書かれています(出典:厚生労働省「アニサキスによる食中毒を予防しましょう」)。
家庭で火の通りを確かめるには、いちばん厚い部分に竹串や箸を刺して、身が中心まで白っぽく不透明になっているか、骨の近くに赤みや透明感が残っていないかを見るのが手軽です。料理用の中心温度計があれば、より確実に確かめられます。
生焼けが心配なときは、温度を上げるより、同じ温度のまま数分ずつ時間を足すほうが、表面を焦がさずに中まで火を通せます。焼き魚は、焼き上がったあと数分置いておくと、余熱で中心まで熱が回りやすくなります。COSORIの照り焼きのレシピでも、焼いたあとに5分休ませる手順が入っています。
中まで火が通ったかを数字で確かめたい場合は、料理用の中心温度計があると判断しやすくなります。
ノンフライヤーの焼き魚で失敗しないコツと注意点
ここからは、ノンフライヤーの焼き魚で失敗しないためのコツと注意点を整理します。特に大事なのが、クッキングシートやアルミホイルの扱いです。焼き魚では「シートを敷けば後片付けが楽」とよく紹介されますが、メーカーの取扱説明書を読み比べると、使ってよい機種と使ってはいけない機種がはっきり分かれています。
そのうえで、くっつきを防ぐ下準備、煙とにおいを抑えるポイント、魚焼きグリルとの違いと電気代の計算を順番に見ていきます。
いずれも、機種ごとの取扱説明書が最優先です。ここで紹介する内容は、複数のメーカーの公式情報を並べて見えてきた、共通する考え方として読んでください。購入前の方は、これから紹介する項目を、機種選びの確認リストとしても使えます。
クッキングシートやアルミホイルが使えるかは機種で違う

ノンフライヤーの焼き魚でよく紹介されるのが、クッキングシートを敷いて焼く方法です。ところが、メーカーの取扱説明書やよくある質問を並べてみると、対応は正反対に分かれます。
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| メーカー・機種 | クッキングシート | アルミホイル | 公式情報に書かれている注意 |
|---|---|---|---|
| COSORI(CAF-L501-KJP) | 使える | 使える | 食材を乗せずにシートを入れると、紙が舞い上がって電熱線に触れることがある |
| フィリップス ノンフライヤー | お勧めできない | お勧めできない | バスケットの底を覆うと空気が適切に流れず、調理性能の低下につながる |
| ニトリ LD2S01 | 使用しない | ― | 取扱説明書でクッキングシートを使用しないよう書かれている |
| Toffy K-HAF1 | 使用しない | ― | 硫酸紙やクッキングシート、紙製焼き型を入れて使用しないよう書かれている |
表のとおり、COSORIは使えるとしている一方で、フィリップスはお勧めできないとし、ニトリやToffyは取扱説明書で使わないよう書いています。「ノンフライヤーならシートを敷けばいい」という一般論は、機種によっては取扱説明書の禁止事項にあたるということです。
クッキングシートやアルミホイルを使う前に、必ずお使いの機種の取扱説明書で使用できるかを確かめてください。使用できる機種でも、食材を乗せずにシートだけを入れたり、予熱中にシートを入れたりすると、熱風でシートが舞い上がってヒーターに触れ、発火などのおそれがあります。
シートが使える機種でも、使い方には注意が必要です。COSORIのよくある質問では、シートは熱風で飛ばされやすいので食材で押さえる、1枚のアルミホイルは飛ばされやすいので二重にする、といった注意が書かれています。COSORI専用の用紙の説明でも、予熱が終わってから食材を乗せて入れ、バスケット全体を覆わないよう案内されています。電子レンジでのアルミホイルの扱いとは考え方が違うので、電子レンジのアルミホイルはダメ?火花の理由とモード別の可否と混同しないようにしてください。
アルミホイルの可否と使い方をメーカー別にもう少し詳しく知りたい方は、ノンフライヤーでアルミホイルは使えるかをまとめた記事も参考にしてください。
くっつきを防ぐ下準備
シートが使えない機種では、魚の皮がバスケットにくっつくのをどう防ぐかが課題になります。ここでは、公式情報で確認できる範囲の下準備を整理します。
まず、魚の表面の水分をふき取っておくことです。水産会社のニッスイは、魚に塩をふって出てきた水分をふき取ると、身がしまって臭みも抑えられると紹介しています。表面の水分が少ないほうが、焼き始めから皮がはりつきにくく、パリッと焼き上がりやすくなります。
次に、少量の油です。COSORIの取扱説明書では、食材に少量の油を加えるとカリッとした食感になるとしたうえで、30mL(大さじ2杯)以上の油は加えないよう書かれています。魚の皮側に薄く油をなじませておくと、くっつきにくくなると考えられます。油をたくさん使うと煙の原因になるので、ごく薄く、が基本です。
焼く向きも仕上がりに関わります。COSORIの照り焼きのレシピは皮目を下、レコルトのレシピは皮目を上にしていて、メーカーによって違います。メーカーが理由を明言しているわけではありませんが、熱風がよく当たる上側に皮を向ければ皮が乾きやすく、皮目を下にすれば身の側から取り出しやすい、と考えられます。まずはお使いの機種のレシピの向きに合わせるのが無難です。
焼き上がった魚を取り出すときは、身が崩れないよう、フライ返しなどで下からすくうように持ち上げるのがおすすめです。バスケットの表面にコーティングがある機種では、金属の道具で傷をつけないよう、取扱説明書の注意書きもあわせて確かめてください。
煙とにおいを抑えるポイント
焼き魚で気になるのが、煙とにおいです。ここでは、公式情報で確認できる要点だけを押さえておきます。
COSORIの取扱説明書では、白い煙と黒い煙を区別しています。白い煙は、脂が加熱されたり食品がはねたりすることで出るもので問題はない一方、黒い煙は食品が焦げているか回路に支障があるサインなので、すぐに電源を切ってプラグを抜くよう書かれています。焼き魚で白い煙が出るのは、魚の脂が落ちているためと考えられます。
COSORIの取扱説明書では、白い煙が出るときは、バスケットと本体の内部がきちんと手入れされていて、油が付いていないかを確かめるよう案内されています。同じ取扱説明書では、液体に漬け込んだ食材は煙が多く出やすいので、調理前に軽くはたくようにも書かれています。つまり、使うたびにバスケットの脂を落としておくこと、漬け込んだ魚は汁気を切ってから入れることが、煙を減らす基本です。
においについては、ニトリの取扱説明書に、調理中は換気扇を回すか窓を開けるよう書かれています。煙やにおいに敏感な小鳥などのペットは、別の部屋へ移すよう案内されています。焼き魚のにおいを減らす工夫は、魚の下処理や後片付けの方法も含めて考えるのが近道です。
焼いたあとにバスケットや部屋に残るにおいの原因と消し方は、ノンフライヤーの焼き魚が臭い原因と消し方をまとめた記事で詳しく整理しています。
ノンフライヤーで焼き魚を作る前の確認は、自分の機種の上限温度を確かめる、クッキングシートやアルミホイルが使えるか取扱説明書で確かめる、魚の水分をふき取る、切り身を重ねずに並べる、換気扇を回す、の5つです。焼き上がったら、いちばん厚い部分で火の通りを確かめましょう。
魚焼きグリルとの違いと電気代の計算

ノンフライヤーで焼き魚を作るか、魚焼きグリルを使うかで迷う方も多いと思います。それぞれの仕組みと、ノンフライヤーの電気代を整理しておきます。
ガスコンロの両面焼きグリルは、リンナイの説明によると、上が直火、下がバーナーで両面を同時に焼く仕組みで、水を入れる必要も裏返す必要もないとされています。一方、ノンフライヤーは熱風で焼くので、グリルの網のような焼き目はつきにくいものの、バスケットを丸ごと洗えるのが後片付けの面での特徴です。どちらが向いているかは、焼き目の好みと後片付けの手間のどちらを重視するかで決まります。
バスケットを食洗機で洗えるかどうかは、メーカーや部品によって分かれます。対応の見分け方とコーティングを傷めない洗い方は、ノンフライヤーを食洗機で洗えるかをメーカー別にまとめた記事で整理しています。
ノンフライヤーの電気代は、定格消費電力と時間から上限の目安を計算できます。電気代の目安単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWh(税込)を使います。
計算式は「定格消費電力(kW)×使用時間(h)×31円」です。COSORI PRO LE 4.7L(1230W)で12分焼く場合は、1.23kW×0.2h×31円=約7.6円になります。ニトリ LD2S01(1000W)で予熱5分と焼き20分の合計25分なら、1.0kW×約0.417h×31円=約12.9円です。
ただし、これは最大出力で動き続けた場合の上限です。ノンフライヤーのヒーターは、設定温度を保つために加熱と停止をくり返すため、実際の電気代はこれより少なくなると考えられます。家電の電気代の計算方法は、電子レンジの電気代は1分いくら?計算式と出力別の早見表でも詳しく解説しています。
ノンフライヤーの焼き魚は、公式レシピの数字をそのまま真似するより、「自分の機種の上限温度」と「シートが使えるか」の2点を先に取扱説明書で確かめるのが近道です。この2点が分かれば、時間の調整も後片付けの工夫も、自分の機種に合わせて組み立てられます。
ノンフライヤーの焼き魚についてよくある質問
ノンフライヤーでサンマは焼けますか?
焼くことはできますが、機種によってはおすすめされていません。アイリスオーヤマのよくある質問では、ノンフライ熱風オーブンでサンマを焼くことはできるものの、油がたれたり臭いが付いたりするため、おすすめできないと回答しています。脂の多い魚を焼く場合は、取扱説明書で魚の調理が想定されているかを確かめてからにしてください。
焼き魚は裏返したほうがいいですか?
機種によって違います。アイリスオーヤマのノンフライ熱風オーブンやレコルトのエアーオーブンは、裏返さなくても焼けると紹介されています。COSORIの丸焼きのレシピでは途中でシェイクする操作が入っています。魚は崩れやすいので、取扱説明書で裏返しが不要とされている機種なら、無理に返さないほうがきれいに仕上がります。
一度に何切れまで焼けますか?
切り身が重ならずに平らに並べられる数が上限と考えてください。COSORIの取扱説明書は食材を入れすぎないよう、ニトリの取扱説明書は重ねずに空間をあけて入れるよう案内しています。ニトリ LD2S01 の取扱説明書では、焼き魚(切り身)2切が目安とされています。入りきらない場合は、2回に分けて焼いてください。
焼き魚のあと、白い煙が出ました。故障ですか?
COSORIの取扱説明書では、白い煙は脂が加熱されたり食品がはねたりして出るもので問題はないとされています。取扱説明書では、白い煙が出るときはバスケットや本体の内部に油が付いていないかを確かめるよう案内されているので、使うたびにバスケットの脂を落としておきましょう。一方、黒い煙が出た場合は、焦げか回路の不具合のサインなので、すぐに電源を切ってプラグを抜いてください。
200℃までしか設定できない機種でも焼き魚は作れますか?
作れます。ニトリ LD2S01 やアイリスオーヤマ FVX-D14A の公式の目安は、どちらも200℃で15分前後です。230℃の機種のレシピより時間が長くなるので、230℃向けの時間をそのまま使わず、自分の機種の取扱説明書の目安に合わせて、焼き色を見ながら調整してください。
まとめ|ノンフライヤーの焼き魚は機種の上限温度とシートの可否を先に確認
ノンフライヤーで焼き魚は作れます。メーカー公式の数値では、切り身は230℃なら10〜12分、200℃なら15〜20分前後が目安です。ただし、レシピの温度と時間は、そのメーカーの機種での数値なので、自分の機種の上限温度を確かめてから使うことが大切です。
予熱や裏返しの考え方も機種で違います。COSORIの取扱説明書は予熱を推奨していて、アイリスオーヤマやレコルトの機種は裏返し不要とされています。火の通りは、厚生労働省の中心75℃で1分以上という目安を参考に、いちばん厚い部分で確かめてください。
クッキングシートやアルミホイルは、COSORIは使える一方、フィリップスはお勧めできないとし、ニトリやToffyは取扱説明書で使わないよう書いています。使える機種でも、食材を乗せずに入れたり、予熱中に入れたりしないことが大切です。くっつきは水分のふき取りと少量の油で、煙は脂の掃除と汁気を切ることで抑えられます。
この記事で紹介した温度・時間・電気代は、メーカーの公式情報と取扱説明書にもとづく一般的な目安です。実際の仕上がりは、機種や魚の大きさ、厚みによって変わります。正確な情報は、お使いの機種の取扱説明書やメーカーの公式サイトをご確認ください。使い方に迷うときは、メーカーのお客様相談窓口に問い合わせるのが確実です。
焼き魚は、ノンフライヤーの使い道を広げてくれる料理の一つです。自分の機種の条件を押さえて、無理のない範囲で試してみてください。