ノンフライヤーで天ぷらの温め直し|メーカー公式の温度・時間と衣をサクッと戻す手順・注意点
スーパーで買ってきた天ぷらや、夕食で残った天ぷら。電子レンジで温めると衣がしんなりしてしまい、揚げたてのサクッと感が戻らない。ノンフライヤーならうまく温め直せると聞いたけれど、何℃で何分にすればいいのか分からない。そんなところで迷っている方は多いと思います(調べるほど数字がばらばらなので)。
先に結論をお伝えすると、ノンフライヤーは天ぷらの温め直しに向いています。メーカー公式の主な目安を並べると、温度は150〜200℃、時間は5〜8分前後です(かき揚げを低い温度でじっくり温める例外もあります)。ただし、200℃で短く温めるメーカーと、150〜160℃でゆっくり温めるメーカーの二つの系統に分かれていて、どちらが正しいというより、機種ごとの設計の違いです。お使いの機種の取扱説明書に目安があれば、それを最優先にしてください。
もう一つ大事なのが、冷凍した天ぷらの扱いです。市販の天ぷらの冷凍食品は、取扱説明書で調理しないよう書いているメーカーがあります。温め直しと冷凍食品の調理は分けて考える必要があります。
この記事では、メーカー公式の温度と時間を並べて整理したうえで、かき揚げや冷蔵した天ぷらの考え方、冷凍した天ぷらの注意点、サクッと仕上げる手順、電子レンジやトースターとの使い分け、電気代の計算までまとめました。数値は、メーカーの公式情報と取扱説明書の調査にもとづくものです。
- メーカー公式の天ぷらの温め直しの温度と時間
- 200℃系と150〜160℃系で目安が分かれる理由
- 冷蔵した天ぷら・冷凍した天ぷらの注意点
- サクッと仕上げる手順と電子レンジ・トースターとの使い分け
ノンフライヤーで天ぷらを温め直す温度と時間の目安
この章では、ノンフライヤーで天ぷらを温め直すときの温度と時間を、メーカー公式の数値から整理します。天ぷらの温め直しは、機種によって推奨される温度がかなり違うので、「どのメーカーのどの機種の数字か」をセットで見ることが大切です。
先に、今回確認できたメーカー公式の目安を表にまとめておきます。表のあとで、ノンフライヤーが温め直しに向いている理由、二つの系統の違い、天ぷらの種類や保存状態による考え方、落ちる油の扱いを順番に見ていきます。
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| メーカー・機種(出典) | 定格 | 食材・量 | 温度 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| COSORI(公式ブログ・機種の指定なし) | ― | お惣菜のコロッケ・天ぷら・とんかつ | 200℃ | 4〜6分 |
| アイリスオーヤマ FVX-M3B(取扱説明書) | フライヤー部1,350W | 調理済み天ぷら4〜6個 | 200℃ | 約6分 |
| アイリスオーヤマ FVX-D14A(公式レポート) | ― | かき揚げ | 200℃ | 6分 |
| ニトリ LD2S01(取扱説明書) | 1000W | 天ぷら(かきあげ)2個 | 150〜160℃ | 5〜8分 |
| Toffy K-HAF1(取扱説明書) | 800W | 揚げ物のあたため直し 約100g | 160℃ | 5分 |
表のとおり、COSORIとアイリスオーヤマは200℃で4〜6分前後、ニトリとToffyは150〜160℃で5〜8分前後です。どちらの系統でも、時間は10分以内に収まっています。お使いの機種が表にない場合は、取扱説明書の「あたため」や「リクック」の項目を確かめてください。
天ぷらの温め直しにノンフライヤーが向いている理由

天ぷらを電子レンジで温めると、衣がしんなりしてしまうことが多いですよね。東京ガスの暮らし情報サイトでは、その理由を次のように説明しています。電子レンジはマイクロ波で食材の水分子を振動させて発熱させるため、先に食品の内部が温まり、あとから外側が温まる。中の食材の水分が先に蒸発し、それを天ぷらの衣が吸って、べちゃっとなりがちなのだそうです。
ノンフライヤーは、温め方の向きが逆です。ヒーターで温めた空気をファンで循環させ、食材の表面から熱を加えていきます。表面から温めるので、衣の水分を飛ばしながら温められる。これが、ノンフライヤーで温め直すと衣がサクッと戻りやすい理由です。
その反面、ノンフライヤーは中から温めることができません。アイリスオーヤマのノンフライ熱風オーブンのよくある質問でも、電子レンジと違って食材の内部から温めることはできないと回答しています。衣はすぐにカリッとしても、中の具材、特にえびやさつまいものような厚みのある具は、温まるまでに時間がかかります。
つまり、ノンフライヤーの温め直しは、衣の食感を戻すのは得意で、中まで温めるのは時間がかかる、という性質の道具です。この性質を知っておくと、次に説明する温度と時間の考え方や、冷蔵した天ぷらで時間を延ばす理由も理解しやすくなります。
ここ、電子レンジとの違いがはっきり出る面白いところです。電子レンジが「中から」、ノンフライヤーが「外から」と、温まる順番が逆だと考えると、どちらを使うべきかの判断もしやすくなります。
200℃で短く温めるメーカーと150〜160℃で温めるメーカー

表を見て気になるのが、温度の違いです。COSORIの公式ブログでは、お惣菜のコロッケ・天ぷら・とんかつは200℃で4〜6分の再加熱とされています。アイリスオーヤマのリクック熱風オーブン FVX-M3B の取扱説明書でも、調理済み天ぷら4〜6個は200℃で約6分です(出典:アイリスオーヤマ FVX-M3B 取扱説明書)。
一方、ニトリの電気フライヤー LD2S01 の取扱説明書では、天ぷら(かきあげ)2個は150〜160℃で5〜8分が目安です(出典:ニトリ LD2S01 取扱説明書)。Toffyのコンパクトなノンフライヤー K-HAF1 の取扱説明書でも、揚げ物のあたため直しは約100gで160℃・5分とされていて、加熱が終わったら本体から取り出さず、そのままバスケットの中に5分置いておくよう書かれています。
200℃系は、高い温度で表面を一気にカリッとさせる考え方です。150〜160℃系は、温度を抑えて焦げにくくし、時間をかけて中まで温める考え方だと読み取れます。Toffyが加熱後に5分置くよう書いているのも、余熱で中まで熱を回すためと考えられます。
定格消費電力も、機種によって800Wから1,350Wまで幅があります。出力の小さいコンパクトな機種ほど、同じ温度に設定しても温まるまでに時間がかかりやすいと考えられるので、容量や出力の近い機種の目安を参考にするとずれが小さくなります。
どちらを選ぶかは、まず自分の機種の取扱説明書に従うのが基本です。取扱説明書に天ぷらの項目がなくても、コロッケやフライの温め直しの目安が載っていれば、それを出発点にできます。どの食材の目安も載っていない場合は、焦がしたくないなら150〜160℃から、衣をしっかりカリッとさせたいなら200℃から、というように、仕上がりの好みで出発点を決めて、様子を見ながら調整するとよいでしょう。
表の温度と時間は、それぞれのメーカーの機種での目安です。同じ温度でも、機種の出力やバスケットの大きさ、ヒーターとの距離で仕上がりは変わります。初めて温め直すときは、目安の短いほうの時間で一度取り出して、衣と中の温まり具合を確かめてから追加してください。
かき揚げ・えび天など種類で変わる時間の考え方
天ぷらと一口に言っても、かき揚げ、えび天、野菜の天ぷらでは、形も厚みも違います。温め直しの時間も、それに合わせて考える必要があります。
かき揚げは、細かい具材が重なり合っていて、衣の薄い部分や細い具材の先が焦げやすい形です。アイリスオーヤマの公式レポートでは、かき揚げを200℃で6分温め直したうえで、さらにおいしく仕上げる方法として、100℃で8分じっくり温める方法も紹介されています。かき揚げの大きさによって時間が異なるとも注意書きされています。
えび天やさつまいもの天ぷらのように、具に厚みがあるものは、衣が先にカリッとしても中が温まりきっていないことがあります。この場合は温度を上げるより、同じ温度で時間を少し足すほうが、衣を焦がさずに中まで温められます。
さつまいもを丸ごと焼く場合の温度と時間は、ノンフライヤーで焼き芋を作る温度と時間をまとめた記事で整理しています。
焦げやすさについては、アイリスオーヤマ FVX-M3B の取扱説明書に分かりやすい記述があります。調理して外側が焦げるときは、調理温度が高すぎるか、食材がヒーターに近いことが考えられるので、調理温度を下げ、調理時間を少し長めにするよう書かれています。天ぷらの温め直しでも同じ考え方が使えます。
量も時間に関わります。ニトリの目安は2個、アイリスオーヤマの目安は4〜6個です。一度にたくさん入れると、重なった部分に熱風が当たらず、温まりにむらが出ます。バスケットに重ならないように並べられる量を目安にして、多いときは2回に分けましょう。
天ぷらや揚げ物の温め直しの目安が取扱説明書の調理表に載っている機種を選びたい場合は、アイリスオーヤマのリクック熱風オーブン FVX-M3B が候補になります。価格や在庫は、購入前に各ショップで確かめてください。
アイリスオーヤマの製品は、同社の公式通販サイト「アイリスプラザ」でも探せます。
冷蔵した天ぷらは中まで温まりにくい
前日の残りの天ぷらを冷蔵庫から出して温め直す場合は、買ってきたばかりの常温の天ぷらより、時間がかかると考えておきましょう。
ニトリ LD2S01 の取扱説明書では、あたためメニューのポイントとして、食材が保管されていた状態、たとえば冷蔵庫で保管していたかどうかによって温まり方が変わるため、状態を見ながら設定温度や調理時間を調整するよう書かれています。パナソニックのオーブントースター NT-D700 の取扱説明書でも、冷蔵したフライは中まで温まりにくいので、追加で加熱するよう案内されています。
冷蔵した天ぷらを温め直すときの目安として、厚生労働省の「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」では、温め直すときも十分に加熱するよう呼びかけていて、目安は75℃以上とされています。加熱調理の目安は、中心部分の温度が75℃で1分間以上です。衣がカリッとしても、中が冷たいままなら、時間を足して温めてください。
中まで温まったかは、いちばん厚い部分を割ってみて、具の中心まで湯気が立つくらい温まっているかを見るのが手軽です。料理用の中心温度計があれば、中心の温度を数字で確かめられるので、より確実です。
なお、冷蔵庫に入れていても、食品の菌は少しずつ増えます。政府広報オンラインでは、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下を目安にしつつ、冷蔵庫を過信せず早めに食べるよう呼びかけています。残った天ぷらは、なるべく早めに温め直して食べきりましょう。
冷凍した天ぷらと市販の冷凍天ぷらの注意点
天ぷらの温め直しで注意したいのが、冷凍した天ぷらの扱いです。ここは、温め直しと冷凍食品の調理を分けて考える必要があります。
冷凍食品をノンフライヤーで調理するときの考え方は、ノンフライヤーで冷凍食品を作るコツをまとめた記事で整理しています。
ニトリ LD2S01 の取扱説明書では、注意事項として、電子レンジ専用の冷凍食品や、天ぷらの冷凍食品は調理しないよう書かれています。理由は、発火するおそれがあるためです。同じ取扱説明書の冷凍メニューのポイントでは、市販品の冷凍食品は必ずオーブントースター用を使うようにとも書かれています。
市販の天ぷらの冷凍食品や、電子レンジ専用の冷凍食品を、ノンフライヤーで調理しないよう取扱説明書で注意しているメーカーがあります。冷凍した天ぷらを温めたいときは、必ずお使いの機種の取扱説明書で可否を確かめてください。記載がない場合は、メーカーに問い合わせるのが確実です。
自分で揚げた天ぷらを冷凍保存した場合も、そのまま入れるより、先に解凍してから温め直すほうが中まで温めやすくなります。冷凍食品メーカーのニチレイフーズは、冷凍した天ぷらは電子レンジで解凍せず、冷蔵庫で約30分解凍してからオーブントースターで温める方法を紹介しています。ノンフライヤーで温める場合も、解凍してから温め直しの目安で温めるのが無難です。
凍ったままの天ぷらを高い温度で一気に温めると、衣だけが焦げて中が冷たいまま、ということにもなりがちです。冷凍した天ぷらは、時間に余裕をもって解凍しておきましょう。
温め直しで落ちる油と煙の扱い
ノンフライヤーで天ぷらを温め直すと、衣に含まれていた油が落ちてきます。アイリスオーヤマの公式レポートでは、110gのかき揚げを200℃・6分で温め直したところ、83gになり、15gの油が落ちたと紹介されています。
この落ちた油が、バスケットの下にたまります。COSORIの取扱説明書では、油分の多い食品を調理したあとは、落ちた油がたまっていると白い煙が出ることがあると説明されています。白い煙は脂の加熱によるもので問題はないとされる一方、黒い煙は焦げや回路の不具合のサインなので、すぐに電源を切ってプラグを抜くよう書かれています。
アイリスオーヤマの数字で計算すると、落ちた油15gは、温め直す前のかき揚げ110gの約14%にあたります(15g÷110g≒0.136)。かき揚げ1個でこれだけの油がバスケットの下にたまると考えると、後片付けの大切さが分かりやすいと思います。
天ぷらを続けて温め直すときや、ほかの料理に使う前は、バスケットの下にたまった油を捨て、軽くふき取っておきましょう。ニトリ LD2S01 の取扱説明書でも、あたため時に多くの油が出る食材はバスケットを使った調理をおすすめしています。
落ちた油をためたまま使い続けると、煙やにおいの原因になるだけでなく、お手入れも大変になります。温め直しのあとは、本体が冷めてからバスケットを洗う習慣をつけておくと、次に使うときも気持ちよく使えます。
1〜2人分の天ぷらを温め直す程度なら、定格800Wのコンパクトな Toffy K-HAF1 のような機種も選択肢です。取扱説明書に揚げ物のあたため直しの目安が載っています。
ノンフライヤーで天ぷらをサクッと温め直す手順とコツ
ここからは、ノンフライヤーで天ぷらをサクッと温め直すための手順とコツを整理します。基本の流れは、予熱、並べる、途中で様子を見る、仕上げと余熱、の4段階です。どの段階も、天ぷらの状態を目で見ながら調整するのがポイントです。
そのうえで、焦がさないためのコツ、電子レンジやトースター、フライパンとの使い分け、温め直しにかかる電気代の計算を順番に見ていきます。
いずれも、お使いの機種の取扱説明書が最優先です。ここで紹介する手順は、複数のメーカーの公式情報に共通する考え方をまとめたものとして読んでください。機種の説明書と食い違う場合は、説明書のほうに従ってください。どの手順も、特別な道具は使わず、今日の夕食からすぐに試せるものばかりです。
温め直しの基本手順

COSORIの公式ブログでは、冷凍食品やお惣菜をおいしく仕上げるコツとして、数分の予熱をする、詰めすぎない、途中でバスケットを軽く振る、最後の1〜2分だけ温度を少し上げる、といったポイントが紹介されています。天ぷらの温め直しにも当てはめやすい内容です。
1つ目は予熱です。COSORIのブログでは、数分の予熱をするだけで仕上がりが変わるとしています。アイリスオーヤマのレポートでも、調理前に3分間の予熱をしてから温め直しています。予熱の要否や時間は機種によって違うので、取扱説明書の手順に従ってください。
予熱のあいだに、天ぷらの表面の余分な油をキッチンペーパーで軽く押さえておくのもよい方法です。パナソニックが電子レンジでの温め方として、天ぷらの裏がべたつくときはキッチンペーパーで油を取るよう案内している方法で、ノンフライヤーの前準備としても応用できます。
2つ目は並べ方です。天ぷらは重ならないように、少し余白をあけて並べます。重なった部分は熱風が当たらず、しんなりしたまま残ってしまいます。
3つ目は途中の確認です。目安の時間の半分ほどでバスケットを引き出し、衣の色と具の温まり具合を確かめます。焦げそうなら温度を下げ、まだ冷たそうなら時間を足します。COSORIのブログのように、途中で軽く振るのも温まりむらを減らす方法ですが、かき揚げのように崩れやすいものは、振らずに位置を入れ替える程度にしておくと安心です。
4つ目が仕上げと余熱です。もう少しカリッとさせたいときは、COSORIのブログのように最後の1〜2分だけ温度を少し上げる方法があります。Toffyの取扱説明書のように、加熱後にそのまま少し置いておくよう書かれている機種もあります。取り出したら、網の上などに置いて蒸気を逃がすと、衣がしんなりしにくくなります。温め直した天ぷらも、時間がたつと衣が湿気を吸ってしんなりしてくるので、食べる直前に温め直すのがいちばんです。
焦がさないためのコツ
天ぷらの温め直しでいちばん多い失敗は、衣や細い具材の焦げです。ここでは、公式情報から読み取れる焦がさないためのコツを整理します。
まず、温度を上げすぎないことです。アイリスオーヤマの取扱説明書にあるとおり、外側が焦げるときは、温度を下げて時間を少し長めにするのが基本です。200℃の目安で焦げが気になるなら、150〜160℃系のメーカーの目安を参考に温度を下げてみるのも一つの方法です。
次に、ヒーターとの距離です。同じ取扱説明書では、食材がヒーターに近いことも焦げの原因として挙げています。かき揚げのように高さのあるものは、上の部分がヒーターに近くなりやすいので、温度を下げるか、様子をこまめに見るようにしましょう。
そして、加熱しすぎないことです。象印の食の情報サイトでは、揚げ物を加熱しすぎると油が高温になり、発火のリスクがあると注意しています。天ぷらの温め直しは、目安の時間内で様子を見ながら行い、長時間放置しないようにしてください。
天ぷらを温め直す前の確認は、取扱説明書の温め直しの目安を確かめる、冷凍した天ぷらは可否を確かめて解凍しておく、重ならないように並べる、目安の半分の時間で一度様子を見る、終わったらたまった油を捨てる、の5つです。焦げそうなら温度を下げて時間を少し長めにしましょう。
電子レンジ・トースター・フライパンとの使い分け
天ぷらの温め直しは、ノンフライヤー以外の家電でもできます。それぞれの特徴を知っておくと、場面に合わせて使い分けられます。
電子レンジは、中から温めるので、具まで温めるのは速い一方、衣はしんなりしやすいのが弱点です。パナソニックのよくある質問では、ヒーターを使う機能がない電子レンジで天ぷらを温める場合は、ラップをせずに温めるよう案内されています。急いでいて、食感より温かさを優先したいときに向いています。
オーブントースターは、ノンフライヤーと同じく表面から温める家電です。パナソニックのオーブントースター NT-D700 には「フライあたため」のメニューがあり、天ぷら4個(1個約50g)で2〜4分とされています。トースターは表面が焦げやすいこともあるので、アルミホイルをかぶせるなどの工夫を紹介している情報もあります。単機能レンジとオーブンレンジの違いは、単機能レンジとオーブンレンジの違いを4点比較でも整理しています。
フライパンは、油をひかずに弱めの火で温める方法がよく紹介されますが、焦げやすく、目を離せないのが難点です。ノンフライヤーは、温度と時間を設定して任せられるので、ほかの料理を作りながら温め直したいときに向いています。
どれを使うかは、衣の食感をどこまで重視するか、どれくらい急いでいるか、手元にどの家電があるかで決めるとよいでしょう。電子レンジで中を少し温めてから、ノンフライヤーで衣を仕上げる、という組み合わせ方もあります。
天ぷらの温め直しにかかる電気代
ノンフライヤーで天ぷらを温め直す電気代は、定格消費電力と時間から上限の目安を計算できます。電気代の目安単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWh(税込)を使います。
計算式は「定格消費電力(kW)×使用時間(h)×31円」です。アイリスオーヤマ FVX-M3B のフライヤー部(1,350W)で6分温める場合は、1.35kW×0.1h×31円=約4.2円です。ニトリ LD2S01(1000W)で8分なら、1.0kW×約0.133h×31円=約4.1円、Toffy K-HAF1(800W)で5分なら、0.8kW×約0.083h×31円=約2.1円になります。
ただし、これは最大出力で動き続けた場合の上限です。ノンフライヤーのヒーターは、設定温度を保つために加熱と停止をくり返すので、実際の電気代はこれより少なくなると考えられます。予熱をする場合は、その時間分を足して計算してください。
1回あたり数円の差なので、電気代を理由に温め直しの方法を選ぶ必要はあまりありません。仕上がりの好みと手間で選んで大丈夫だと思います。家電の電気代の計算方法は、電子レンジの電気代は1分いくら?計算式と出力別の早見表でも詳しく解説しています。
天ぷらの温め直しは、200℃で短くか、150〜160℃でゆっくりか、の二択で考えると整理しやすくなります。どちらの系統でも10分以内に収まるので、まずは取扱説明書の目安で試し、焦げるなら温度を下げる、中が冷たいなら時間を足す、の2つの調整だけ覚えておけば十分です。
ノンフライヤーで天ぷらを温め直すときによくある質問
冷凍した天ぷらを凍ったまま温め直せますか?
機種によっては調理できません。ニトリ LD2S01 の取扱説明書では、天ぷらの冷凍食品は発火するおそれがあるため調理しないよう書かれています。自分で冷凍した天ぷらも、先に冷蔵庫などで解凍してから温め直すほうが、中まで温めやすくなります。必ずお使いの機種の取扱説明書で可否を確かめてください。
クッキングシートを敷いて温め直してもいいですか?
メーカーによって対応が違います。クッキングシートを使えるとしているメーカーもあれば、ニトリ LD2S01 のように取扱説明書で使用しないよう書いているメーカーもあります。使える機種でも、シートだけを入れると熱風で舞い上がってヒーターに触れるおそれがあるので、必ず取扱説明書を確かめてから使ってください。
一度に何個まで温め直せますか?
重ならずに並べられる数が目安です。ニトリ LD2S01 の目安は天ぷら(かきあげ)2個、アイリスオーヤマ FVX-M3B の目安は4〜6個です。重ねると熱風が当たらない部分がしんなりしたまま残るので、多いときは2回に分けて温め直してください。
温め直した天ぷらがべちゃっとするのはなぜですか?
天ぷらが重なっていた、温度が低すぎた、取り出したあとに皿の上で蒸気がこもった、などが考えられます。重ならないように並べ、途中で位置を入れ替え、取り出したら網の上などに置いて蒸気を逃がしてみてください。COSORIの公式ブログのように、最後の1〜2分だけ温度を少し上げる方法もあります。
買ってきた天ぷらは常温に戻してから温めたほうがいいですか?
わざわざ常温に置いておく必要はありません。冷蔵庫から出した天ぷらは、ニトリの取扱説明書にあるように温まり方が変わるので、時間を少し長めにして、中まで温まったかを確かめながら温め直してください。厚生労働省は、温め直すときの目安を75℃以上としています。
コロッケやとんかつも天ぷらと同じ温度でいいですか?
メーカーの目安では、天ぷらと同じ温度で扱われていることが多いです。COSORIの公式ブログでは、お惣菜のコロッケ・天ぷら・とんかつをまとめて200℃で4〜6分としています。ニトリ LD2S01 の取扱説明書でも、コロッケ2個・白身魚フライ2個・天ぷら(かきあげ)2個は、どれも150〜160℃で5〜8分です。一方、同じ表のフライドポテトは140〜150℃で5〜8分と少し低めなので、食材ごとに取扱説明書の表を確かめてください。
まとめ|ノンフライヤーで天ぷらの温め直しは機種の目安から始める
ノンフライヤーは、表面から熱風で温めるので、天ぷらの衣をサクッと戻す温め直しに向いています。メーカー公式の主な目安は、COSORIやアイリスオーヤマの200℃で4〜6分前後と、ニトリやToffyの150〜160℃で5〜8分前後の二つの系統に分かれます(アイリスオーヤマは、かき揚げを100℃で8分じっくり温める方法も紹介しています)。まずはお使いの機種の取扱説明書の目安から始めてください。
かき揚げのように焦げやすいものは、温度を下げて時間を少し長めに、えび天のように厚みがあるものや冷蔵した天ぷらは、時間を足して中まで温めます。温め直すときの目安は、厚生労働省が示す75℃以上です。市販の天ぷらの冷凍食品は、取扱説明書で調理しないよう書いているメーカーがあるので、必ず確かめましょう。
手順は、予熱、重ならないように並べる、途中で様子を見る、仕上げと余熱の4段階です。温め直しのあとは、バスケットにたまった油を捨てておくと、煙やにおいを防げます。電気代は1回あたり数円程度で、仕上がりの好みと手間で温め方を選んで大丈夫です。
この記事で紹介した温度・時間・電気代は、メーカーの公式情報と取扱説明書にもとづく一般的な目安です。実際の仕上がりは、機種や天ぷらの大きさ、保存状態によって変わります。正確な情報は、お使いの機種の取扱説明書やメーカーの公式サイトをご確認ください。使い方に迷うときは、メーカーのお客様相談窓口に問い合わせるのが確実です。
残った天ぷらも、温め直し方ひとつで食感がかなり変わります。自分の機種の目安を押さえて、サクッとした天ぷらをもう一度楽しんでください。