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KADEN LAB

AV & DIGITAL / RESEARCH REPORT

テレビ用サウンドバーの選び方|ARCとeARCの違いと置き場所の決め方

テレビとサウンドバーのあるリビングに、記事タイトルを重ねた表紙画像

テレビ用サウンドバーの選び方|HDMI接続と置き場所を解説

Kaden Lab研究員レン

RESEARCHER / レン

こんにちは。Kaden Lab研究員のレンです。

テレビの音が聞き取りにくい。セリフだけ小さく感じる。薄型テレビが増えてから、こうした声をよく聞くようになりました。本体が薄くなったぶん、スピーカーを置く空間も薄くなっているので、ある程度は仕方のないところです。

そこで候補に挙がるのがサウンドバーです。テレビの前に横長の箱を1台置くだけで音が変わる、手軽な方法ですね。ただ売り場に行くと、価格も横幅も対応する音声形式もばらばらで、何を基準に選べばいいのか分かりにくい。

結論から言うと、最初に決まるのは音質ではなく接続方法です。自分のテレビにどの端子があるかで、選べる製品と得られる機能が変わります。ここを飛ばして音の評判だけで選ぶと、つないでから「思っていた機能が使えない」となりがちです。

この記事では、テレビ側の端子の確認から、ARCとeARCで何が変わるのか、テレビのリモコンで操作できる条件、そして横幅と置き場所の決め方まで、メーカーの公式な説明を引きながら順番に整理していきます。

  • テレビ側の端子でどう変わるかの確認手順
  • ARCとeARCで送れる音声の違い
  • テレビのリモコンで操作できる仕組みと条件
  • 横幅と置き場所を決めるときの見どころ
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サウンドバーは接続方法から決まる

サウンドバーとテレビをつなぐ方法は、大きく2つです。HDMIケーブルでつなぐ方法と、光デジタルケーブルでつなぐ方法。どちらでも音は出ますが、できることが違います。

違いを一言でいうと、HDMIは音と一緒に「操作の信号」も運べる、という点です。ヤマハは同社サウンドバーのユーザーガイドで、ARC対応のHDMIケーブルを使ってテレビに接続すると、テレビの音声信号と、テレビのリモコンでサウンドバーを操作するための制御信号を伝送できる、と説明しています(出典:ヤマハ サウンドバー ユーザーガイド)。

この章では、まず自分のテレビがどちらに当てはまるのかを確かめる手順を見ていきます。テレビの背面を1度見るだけで判断できるので、買う前にやっておいてください。

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テレビ側の端子表示をまず見る

結論から言うと、テレビのHDMI端子のそばに「eARC」または「ARC」と印字があるかを探します。あれば、HDMI1本でつなげます。

ヤマハのユーザーガイドでは、テレビのオーディオリターンチャンネル対応HDMI入力端子(「eARC」や「ARC」などの表示のある端子)に接続してください、と案内されています。印字は端子のすぐ横か、その少し上にある小さな文字です。暗くて読みにくいので、スマートフォンのライトを当てて写真を撮っておくと確実ですね。

ここで大事なのは、テレビのHDMI端子すべてが対応しているわけではない、という点です。多くの機種では4つあるうちの1つだけがこの表示になっています。取扱説明書の端子図でも確認できますよ。

もし表示が「ARC」だけなのか「eARC」も付いているのかで迷ったら、そこも控えておいてください。次の章で扱いますが、この違いで送れる音声の中身が変わります。端子まわりの印字は消えかけていることもあるので、判断に迷うときは型番から取扱説明書を探すのが確実です。

そして、テレビが古くて表示がまったく見当たらない場合もあります。その場合でも打つ手はあるので、次の節を読んでみてください。ARCの表示がない=サウンドバーが使えない、ではありません

そしてもうひとつ、この端子は貴重です。HDMI切替器などを増設するときにうっかりここを使ってしまうと、音を送り返す経路が塞がれることがあります。端子が足りないときの考え方はテレビのHDMI端子を増やす方法の記事にまとめているので、あわせてご覧ください。

ゲーム機やレコーダーはどこにつなぐ?

サウンドバーによって考え方が違います。ヤマハは同社ユーザーガイドで、AV機器(メディアストリーミング端末など)はテレビに接続してください、と案内しています。一方でHDMI入力を複数持つサウンドバーもあり、その場合は機器をサウンドバー側につないで、そこからテレビへ1本という配線になります。どちらの型かは製品ごとに違うので、購入前に各メーカーの仕様でご確認ください。

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ARC非対応なら光デジタルという道

テレビにARCの表示が見つからなくても、あきらめる必要はありません。光デジタルという別のつなぎ方があります。

ヤマハのユーザーガイドでは、ARC非対応のテレビと接続する方法として、光デジタルケーブル(市販品)を使ってテレビに接続すると案内されています。光デジタルケーブルは、テレビの音声信号をサウンドバーに伝送します、という説明です。

ここで押さえたいのは、光デジタルが運ぶのは音声信号だけ、という点ですね。テレビのリモコンでサウンドバーの音量を変える、という操作は基本的にできません。サウンドバーのリモコンを別に使うことになります。

もうひとつ、ケーブルが付属しない場合があります。ヤマハの案内でも光デジタルケーブルは市販品とされています。HDMIケーブルは同梱されていても光デジタルは別売、という組み合わせは珍しくないので、購入時に確認しておくと二度手間になりません。

テレビにARCの表示がなく光デジタルでつなぐ場合は、こうしたケーブルを別に用意することになります。長さは実際に通す経路をたどって測り、ゆるやかに曲げられる余裕をみて選んでください。光デジタルは音声信号だけを運ぶので、これでつないだ場合はテレビのリモコンでの音量操作は基本的にできません。その点を理解したうえで選ぶ、という位置づけの部品ですね。

光デジタルケーブルには扱い上の注意もあります。中を通っているのは光なので、きつく折り曲げると信号が通りにくくなります。テレビ裏の狭い空間で急角度に曲げないよう、ゆるやかな弧を描いて取り回してください。端子のキャップが付いている製品では、外してから差し込むのも忘れずに。

そして、どちらの方式を選ぶにしてもテレビ側の音声出力の設定を切り替える必要があります。つないだだけでは本体スピーカーから音が出たままの機種が多いので、設定メニューで出力先を外部機器に変える手順まで含めて考えておいてください。

→ 横にスクロールできます

項目 HDMI(eARC/ARC) 光デジタル
運べるもの 音声信号+制御信号 音声信号のみ
テレビのリモコンで操作 できる(HDMIコントロール機能) 基本的にできない
テレビ側の条件 eARC/ARC表示のあるHDMI端子 光デジタル音声出力端子
ケーブル 製品に付属することが多い 市販品を別に用意することがある

ARCとeARCで何が変わるか

ある機種の例として、テレビのeARC端子とARC端子それぞれで受けられるデジタル音声信号を並べた表
ARC端子とeARC端子で受けられる音声フォーマットの違い

テレビにARCの表示があった人は、次に「eARC」なのか「ARC」なのかを見てください。この1文字の違いで、送れる音声の中身が変わります。

ヤマハのユーザーガイドには、eARCとはEnhanced Audio Return Channel(エンハンスド・オーディオ・リターン・チャンネル)の略称で、ARCの機能を拡張したものであり、ARCでは伝送できない音声信号もテレビ経由で伝送できる、と説明されています。

抽象的に聞こえますが、同じガイドの仕様表には、どちらの端子でどの音声形式を受けられるかが具体的に書かれています。この章ではその表を見ながら、自分にeARCが必要かどうかを判断していきましょう。

先に結論の方向だけ書いておくと、多くの家庭ではARCで足ります。eARCは「あればより良い」項目であって、無いと困る項目ではありません。価格が上がる要因のひとつなので、必要かどうかを自分の見方から判断できると無駄がないということですね。

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送れる音声フォーマットが違う

ヤマハが公開している対応表を、そのまま並べてみます。同社のサウンドバーが、テレビのeARC端子とARC端子のそれぞれから受け取れるデジタル音声信号です。

→ 横にスクロールできます

音声フォーマット テレビのeARC端子 テレビのARC端子
2チャンネルリニアPCM 2ch、32/44.1/48/88.2/96kHz、16/20/24bit 2ch、32/44.1/48/88.2/96kHz、16/20/24bit
マルチチャンネルPCM 7.1chまで、32/44.1/48/88.2/96kHz、16/20/24bit
ビットストリーム Dolby Digital/Dolby TrueHD/Dolby Digital Plus/Dolby Atmos、MPEG-2 AAC Dolby Digital/Dolby Digital Plus/Dolby Atmos、MPEG-2 AAC

表を横に読むと、違いは2か所です。eARCだとマルチチャンネルPCMが7.1chまで受けられること、そしてビットストリームにDolby TrueHDが加わること。それ以外の主要な形式は、ARCでも受けられます

この対応はヤマハの当該機種の仕様であって、すべてのサウンドバーが同じというわけではありません。ただ、eARCで増えるのが「情報量の多い形式」であるという方向性は共通しています。

表の見方を補足しておきます。リニアPCMは圧縮していない音声で、チャンネル数が増えるほどデータ量も増えます。ビットストリームは圧縮された状態で送って受け手側で展開する方式です。ARCの帯域では、圧縮していない多チャンネルの音声を送りきれない。表でマルチチャンネルPCMがARC側に無いのは、そういう理由ですね。

Dolby TrueHDも同じ事情です。名前に圧縮の語が入っていませんが、これは元の音を損なわずに圧縮する方式で、データ量は通常の圧縮形式より大きくなります。ここもARCの帯域には収まらない、というわけです。

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自分にeARCが要るかの判断

ここまでを踏まえて、判断の目安を書きます。結論を先に言うと、多くの人にとってARCで足ります。

理由は使う場面にあります。地上デジタル放送やBS放送の音声、それに一般的な動画配信サービスの音声は、上の表でいうビットストリームの範囲に収まることがほとんどです。Dolby Atmosも、表を見るとおりARCで受けられます。

eARCが効いてくるのは、円盤のソフトを高音質のまま再生したい場合ですね。Dolby TrueHDのようなロスレス形式は情報量が多く、ARCの帯域には収まりません。手持ちのディスクを最高の状態で鳴らしたいという目的があるなら、eARCを条件に入れる価値があります

逆に、テレビの音が聞き取りにくいのを解決したい、というのが動機なら、eARCの有無で悩む必要は薄いです。それよりも、この後で扱う横幅や置き場所、そしてセリフを聞き取りやすくする機能があるかを見たほうが、満足度に直結すると思いますよ。

セリフの聞き取りやすさについては、多くの製品に専用のモードが用意されています。人の声の帯域を持ち上げて、背景の音を相対的に下げる考え方のものですね。呼び名はメーカーごとに違いますが、商品ページの機能一覧に「声」「ボイス」「セリフ」といった語があれば、その系統の機能だと見当がつきます。

もうひとつ、サブウーファーが付くかどうかも体感を左右します。低音を別の箱が担当すると、サウンドバー本体は中高音に集中できるので、結果としてセリフが埋もれにくくなります。ただし置き場所が1つ増えるので、部屋の条件と相談ですね。

◆レンのワンポイントアドバイス

テレビ側がeARC対応でも、サウンドバー側がARCまでなら、実際に使えるのはARCの範囲です。逆も同じで、両方がeARCに対応して初めてeARCとして働きます。カタログでどちらか一方だけを見て安心しないよう、テレビとサウンドバーの両方の仕様を並べて確認してください。

テレビのリモコンで操作できるか

電源連動・出力先切り替え・音量調節の3つと、うまく動かないときに見る4つの確認手順を並べた図
テレビのリモコンでできることと、動かないときの確認手順

日々の使い勝手に効いてくるのが、この項目です。サウンドバーを入れると、リモコンが1つ増えるのか増えないのか。ここは接続方法で決まります。

HDMIでつないだ場合、テレビのリモコンでサウンドバーを操作できます。ヤマハはこれをHDMIコントロール機能と呼んでいて、ユーザーガイドには、HDMIケーブルでサウンドバーとテレビを接続するとテレビのリモコンでサウンドバーを操作できる、と書かれています。

この機能があるかないかで、家族の使いやすさがかなり変わります。テレビをつけたらサウンドバーも一緒に立ち上がり、いつものリモコンで音量が変えられる。この状態にできるかどうかは、買う前に確認しておきたいところです。

入門機の一例です。テレビの音が聞き取りにくいのを解決したい、という目的ならこのあたりの価格帯から候補に入ります。購入前に確認するのはこの記事で見てきたとおりで、テレビ側の端子表示、対応する音声形式、そして横幅と高さです。対応内容は製品ごとに違うので、仕様は各メーカーの公式サイトでご確認ください。

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HDMIコントロール機能でできること

ヤマハのユーザーガイドでは、テレビのリモコンでできる操作として3つが挙げられています。

ひとつめが電源のオン/オフで、テレビとサウンドバーの電源が連動します。ふたつめが音声を出力する機器の切り替えで、音の出力先をテレビとサウンドバーで切り替えます(操作方法はテレビによって異なる、という但し書きが付いています)。みっつめが音量の調節で、テレビの音声の出力先がサウンドバーに設定されている場合はサウンドバーの音量を調節できる、とされています。

3つめの説明にある条件が地味に大事です。テレビの音声出力先がサウンドバーに設定されていることが前提になっています。ここがテレビ本体のスピーカーのままだと、リモコンで変わるのはテレビ側の音量です。

なお同社のガイドには、サウンドバーのHDMIコントロール機能の初期設定は「オン」になっている、という記載もあります。買ってきてつないだ時点で有効になっている、ということですね。

裏を返すと、この機能が要らない場合は自分でオフにすることになります。たとえばテレビの電源に連動してほしくない、別の機器の操作と競合する、といった場面ですね。同ガイドにも、HDMIコントロール機能を使用しない場合は「オフ」にしてください、と書かれています。設定の切り替え方は製品ごとに違うので、取扱説明書でご確認ください。

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うまく動かないときに見る設定

つないだのにテレビのリモコンが効かない。この場合に見る場所は、だいたい決まっています。

ひとつめが、テレビ側の連動機能の設定です。この機能はメーカーごとに呼び名が違い、テレビの設定メニューでオフになっていることがあります。呼び名が違うだけで中身は同じ機能なので、設定メニューで「連動」「リンク」といった語を探してみてください

ふたつめが、音声の出力先の設定です。前の節で見たとおり、テレビ側の出力先が外部機器になっていないと音量操作は効きません。

みっつめが、つないだ端子です。eARC/ARCの表示がある端子以外につないでいると、音は光デジタルなどで出ていても制御信号は流れません。表示のある端子かどうかをもう一度確かめてください。

ちなみに、この連動機能はメーカーごとに独自の名前が付いていることが多く、設定メニューでも「HDMIコントロール」ではなく製品名に近い呼び方で並んでいることがあります。名前が違っても役割は同じなので、それらしい項目が見つかったら中身を開いて確認してみてください。

設定を見直しても音が戻らないときは、サウンドバー側ではなくテレビ本体の出力先が原因のこともあります。確認の順番はテレビの音が出ない原因を切り分ける記事にまとめました。

よっつめが、ケーブルです。古いHDMIケーブルだと帯域が足りず、動作が不安定になることがあります。製品に付属していたケーブルがあるなら、まずそれで試すのが確実です。配線をまとめるときにケーブルへ無理な力がかかっていないかも、あわせて見ておきたいですね。まとめ方はテレビ裏の配線を安全にまとめる記事で扱っています。

幅と置き場所の決め方

テレビの横幅・テレビ台の内寸・画面下端までの高さ・脚より手前の奥行きを図で示した設置寸法の説明
設置前に測る4つの寸法

ここからは物理的な話です。音の良し悪しより先に、そもそも置けるかどうかを確かめておきましょう。

サウンドバーは横に長い製品です。ヤマハのある機種では、テレビの前などに設置する場合の寸法が幅910×高さ68×奥行き133mm、質量2.9kgと公表されています。この機種は1メートル近い横幅がある、ということですね。

ただし横幅は製品によってかなり違います。小型のテレビや机の上を想定した短いモデルもあれば、大画面に合わせた長いモデルもあります。「サウンドバーはこれくらいの大きさ」と決めつけず、候補ごとに仕様表の数値を見てください。同じシリーズでもサイズ違いが用意されていることがあります。

この寸法が、テレビ台の幅とテレビの脚の位置、そしてテレビ本体の下端の高さに収まるかどうか。ここが最初の関門です。

測るのはメジャー1本で済みます。テレビの横幅、テレビ台の天板の内寸、天板から画面の下端までの高さ、そしてテレビの脚より手前に残る奥行き。この4つを控えてから商品ページの仕様表を見れば、置けるかどうかはその場で判断できます。音の評判を調べるのは、置けると分かってからで十分です。順番に見ていきましょう。

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テレビとの幅のバランス

結論から言うと、サウンドバーの幅はテレビの横幅と同じか少し狭いくらいが収まりよく見えます。

テレビより明らかに長いと、はみ出して間の抜けた印象になります。逆に極端に短いと、音が中央に寄って聞こえやすくなります。とはいえ厳密に合わせる必要はなく、テレビの横幅を測って、その前後で候補を絞れば十分です。

もうひとつ見ておきたいのが、テレビ台の幅です。テレビが載る面の内寸を測って、サウンドバーの幅が収まるかを確かめてください。テレビ台の左右に飾り棚のような立ち上がりがあると、そこで引っかかります。

幅を測るときは、テレビの画面の幅ではなく本体の外形で測ってください。ベゼルと呼ばれる画面まわりの枠のぶん、本体は画面より少し大きくなります。カタログの「幅」の数値はスタンドを含む場合と含まない場合があるので、そこも見分けておくと安心です。

テレビ自体をこれから選ぶ段階なら、サイズの決め方から先に整理しておくと二度手間になりません。考え方はテレビの選び方をまとめた記事で扱っています。

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テレビ台に置くときの高さと奥行き

幅の次は高さです。ここでよくあるのが、サウンドバーがテレビの画面の下端に重なってしまうケースですね。

確認の手順はこうです。まずテレビ台の天板から、テレビの画面の下端までの高さを測ります。次にサウンドバーの高さを仕様で調べます。前者が後者より小さければ、画面に重なります。先ほどの例だと高さは68mmなので、テレビの脚が低い機種では重なる可能性が出てきます。

重なると何が困るかというと、画面の一部が隠れることと、テレビのリモコン受光部が塞がれることです。受光部が隠れるとリモコンの反応が悪くなります。この2つは置いてみるまで気づきにくいので、購入前に高さを測っておいてください

奥行きも見ておきましょう。テレビ台の奥行きから、テレビの脚が占める分を引いた残りに、サウンドバーの奥行きが収まる必要があります。手前にはみ出すと、通るたびに足が当たります。

先ほどの例では奥行きが133mmでした。テレビ台の奥行きが400mmで、テレビの脚が後ろから150mmの位置にあるなら、手前に残るのは250mm。133mmのサウンドバーなら余裕をもって収まる計算です。こうやって引き算をしておくと、届いてから置き場所に困ることがなくなります

テレビの脚の形も効いてきます。左右の端に脚がある機種なら、その間にサウンドバーを差し込める場合があります。中央に1本の支柱があるタイプだと、その前に置くことになるので、奥行きの余裕がより必要です。自分のテレビがどちらかを見てから寸法を当てはめてください。

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サブウーファーと壁掛けの注意

低音を担当するサブウーファーが付属するモデルでは、その置き場所も考えることになります。

ヤマハのユーザーガイドでは、サブウーファーはサウンドバーの外側に設置するとされ、音が壁に反射するのを防ぐためサブウーファーの正面を少し内側に向けてください、と案内されています。床に置くことが前提の機器なので、置ける場所があるかを先に確かめておきたいですね。

重ね置きについても明確な注意があります。同ガイドには、サウンドバーとサブウーファーを直接重ねないでください、また本製品の上や下にほかのAV機器を直接重ねないでください、振動により機器が故障することがあります、と書かれています。テレビ台の限られた空間で、つい上に何か置きたくなるところですが、避けたほうがいい配置ということですね。

サブウーファーが無線でつながるタイプでは、置き場所が通信にも影響します。同ガイドには、サウンドバー本体とサブウーファーの間に金属製の家具などを設置しないでください、無線通信が途切れるおそれがあります、という注意も書かれています。間に金属のラックや棚がある配置は避けたほうがよさそうです。

壁に取り付けるなら業者へ

サウンドバーを壁掛けにする選択肢もありますが、ヤマハはユーザーガイドで、サウンドバーを壁に取り付ける場合はお買い上げの販売店または施工の専門事業者に設置を依頼してください、と案内しています。落下すると本体が壊れるだけでなく、下にいる人がけがをするおそれがあります。壁の材質や下地の状態は外から判断できないので、自己判断で取り付けず、販売店や専門業者にご相談ください。

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テレビ用サウンドバーに関するよくある質問(FAQ)

古いテレビでもサウンドバーは使えますか?

光デジタル音声出力端子があれば使えることが多いです。ヤマハのユーザーガイドでも、ARC非対応のテレビとは光デジタルケーブル(市販品)を使って接続すると案内されています。ただし光デジタルが運ぶのは音声信号だけなので、テレビのリモコンでサウンドバーの音量を変えることは基本的にできません。テレビ側にどの端子があるかは、背面のラベルや取扱説明書の端子図でご確認ください。

eARC対応のものを買っておけば安心ですか?

テレビ側もeARCに対応していなければ、eARCとしては働きません。両方が対応して初めて機能します。またヤマハの対応表を見るかぎり、eARCで増えるのはマルチチャンネルPCMとDolby TrueHDで、地上デジタル放送や一般的な配信サービスで使われる形式はARCでも受けられます。円盤のソフトを高音質のまま鳴らしたいといった目的がないなら、eARCを最優先にする必要は薄いと思いますよ。

サウンドバーを置くとテレビの画面が隠れませんか?

テレビの脚が低い機種では重なることがあります。テレビ台の天板から画面の下端までの高さを測り、その値がサウンドバーの高さより大きいかを確かめてください。重なると画面が隠れるだけでなく、テレビのリモコン受光部が塞がれて反応が悪くなることもあります。どうしても収まらない場合は、テレビ台の前面に置く、専用のスタンドを使うといった方法もあるので、販売店にご相談ください。

テレビのリモコンで音量が変わりません。原因は何ですか?

まず、テレビの音声出力先がサウンドバーになっているかを確認してください。ヤマハのユーザーガイドでも、テレビの音声の出力先がサウンドバーに設定されている場合にサウンドバーの音量を調節できる、とされています。次にテレビ側の連動機能の設定、つないだ端子がeARC/ARC表示のあるものかどうか、そしてケーブルの順に見ていくと切り分けられます。それでも直らないときは各メーカーの相談窓口にご相談ください。

スマートスピーカーで代用できませんか?

手持ちの機器があるなら試してみる価値はあります。ただし接続方法によっては映像と音がずれることがあり、テレビのリモコンとの連動も同じようにはいきません。テレビの音に最適化されているのは専用機のほうです。具体的な手順と条件はAmazon Echoをテレビのスピーカーとして使う方法の記事で扱っているので、そちらを先に読んでから判断するのがいいと思います。

まとめ:接続方法から順に決めていく

テレビ用サウンドバーの選び方を、接続・音声形式・操作性・設置の順に見てきました。要点を整理します。

最初にやるのは、テレビのHDMI端子に「eARC」や「ARC」の表示があるかを確かめることです。あればHDMI1本でつながり、テレビの音声信号と、テレビのリモコンで操作するための制御信号の両方が運べます。表示がなければ光デジタルという道がありますが、その場合は音声信号だけなので、リモコンの連動は基本的に使えません。

ARCとeARCの違いは、送れる音声形式の範囲でした。ヤマハの対応表では、eARCで加わるのはマルチチャンネルPCM(7.1chまで)とDolby TrueHDです。逆に言えば、Dolby Atmosを含むそれ以外の主要な形式はARCでも受けられます。円盤のソフトを高音質のまま鳴らす目的がなければ、eARCの有無で悩む必要は薄いと思います。

操作性はHDMIコントロール機能で決まります。電源の連動、出力先の切り替え、音量の調節ができますが、音量についてはテレビの音声出力先がサウンドバーに設定されていることが条件です。効かないときはこの設定から見てください。

最後が設置です。測るのは4つ。テレビの横幅、テレビ台の天板の内寸、天板から画面下端までの高さ、そしてテレビの脚より手前に残る奥行きです。幅と内寸に収まり、高さがサウンドバーの高さより大きく、奥行きも余っていれば置けます。奥行きを飛ばすと、収まってはいるのに通るたびに足が当たる、という結果になりがちです。サブウーファーは重ね置きを避け、壁掛けにするなら販売店や専門業者へ依頼してください。

本記事で引用した仕様や案内は特定メーカーの特定機種のもので、対応内容は製品ごとに異なります。正確な情報は各メーカーの公式サイトや取扱説明書でご確認ください。設置や接続の可否について判断に迷う場合は、販売店やメーカーの相談窓口にご相談ください。

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