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COOKING / RESEARCH REPORT

電子レンジの容量は何リットル?人数と同時加熱数で選ぶ早見表と目安

明るいキッチンの造作棚に収まった電子レンジを写した記事の表紙スライド

電子レンジは何リットル必要?人数別の容量早見表と選び方

Kaden Lab研究員レン

RESEARCHER / レン

こんにちは。Kaden Lab研究員のレンです。

電子レンジを選ぼうとして容量を調べると、17L、18L、20L、26L、30Lと数字が並びます。人数別の目安も出てくるのですが、サイトによって書いてあることが違うんですよね。26Lを「1〜2人向け」と書いているところもあれば、「3〜4人向け」としているところもあります。

これでは判断できません。しかもこのばらつきには理由があって、容量は人数だけでは決まらないからなんです。同じ2人暮らしでも、1人分ずつ温める家庭と、2皿を同時に温めたい家庭では必要な庫内の広さが変わります。

そこでこの記事では、人数に「一度に温める皿の枚数」を掛け合わせた早見表で、必要な容量の下限を出す方法を解説します。加えて、リットルという数字では分からない庫内の実寸や、冷凍食品の箱が入るかどうかという現実的な基準も扱います。読み終えるころには、自分に必要なリットル数がはっきりしますよ。

  • 人数別の目安が情報源によってばらつく理由
  • 人数と同時加熱数から容量の下限を出す方法
  • 17〜18Lで足りる人と26L以上が要る人の分かれ目
  • リットル数では分からない庫内の実寸の見方

電子レンジの容量は人数だけでは決まらない

まず、なぜ人数だけで決められないのかを整理しておきましょう。ここが分かると、早見表の使い方も腑に落ちますよ。

人数別の目安が情報源でばらつく理由

調べていて混乱するのは、人数と容量の対応が資料によって違うからです。実際に見比べると、こんな具合にずれています。

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容量 ある資料での位置づけ 別の資料での位置づけ
25〜26L 1〜2人向け 3〜4人向け
30L以上 3人以上向け 5人以上向け

同じ26Lが「2人まで」とも「4人まで」とも言われるわけです。どちらかが間違っているというより、前提にしている使い方が違うと考えるのが正しい見方かなと思います。

1人分ずつ順番に温める前提なら、26Lは十分に大きい容量です。一方、家族4人分をできるだけまとめて温めたい前提なら、26Lでようやく足りるという評価になります。同じ数字でも、想定する使い方で結論が変わるんですね。

もうひとつ、資料がばらつく背景には調理機能の前提の違いもあります。オーブンやグリルを使う前提なら、角皿を入れる必要が出るので同じ人数でも大きめの容量が推奨されます。あたため専用として見るか、調理器具として見るかで答えが変わるわけですね。

ですから、他人の目安をそのまま採用するのではなく、その目安がどんな使い方を想定しているかまで読み取ってください。想定が自分と違うなら、その数字は自分には当てはまりません。人数別の目安は出発点として使い、そこから自分の使い方で補正する。次から、その補正に使う2つの軸を見ていきます。

決め手は一度に温める皿の枚数

1つめの軸が、同時に温める数です。これを「同時加熱数」と呼ぶことにしますね。

考え方はシンプルで、庫内に何皿並べたいかです。家族4人でも、帰宅時間がばらばらで1人ずつ温めるなら同時加熱数は1です。逆に2人暮らしでも、主菜と副菜を一緒に温めたいなら2になります。

目安として、庫内に必要な広さはこう変わります。

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同時加熱数 庫内に置くもの 必要な広さの感覚
1皿 弁当1つ、皿1枚 幅30cm前後が入れば足りる
2皿 グラタン皿を2枚並べる、主菜と副菜 横に2枚並ぶ幅が要る
2段 上下2段で同時に加熱する 高さと段構造のある機種が要る

参考までに、26Lクラスの庫内はグラタン皿を2枚並べたり、大きめのコンビニ弁当を温めたりするのに十分な広さがあるとされています。2皿同時が前提なら、この26Lあたりが一つの分かれ目になるということですね。

一方、いくら人数が多くても1皿ずつなら、17〜18Lでも運用は回ります。時間はかかりますが、庫内の広さそのものは足りるからです。

同時加熱数を数えるときのコツは、いちばん忙しい日を基準にすることです。普段は1皿でも、家族が揃う日に2皿必要なら、その場面で困らない容量を選んでおくほうが後悔しません。逆に、年に数回しかない場面のために大きくしすぎると、置き場の負担だけが残ります。

もうひとつ、同時加熱には「並べる」以外の方法もあります。2段構造を持つ機種なら、上下に分けて同時に加熱できます。庫内の幅を増やさずに枚数を稼げるので、置き場に制約がある家庭では選択肢になりますよ。

冷凍食品の箱が入るかで下限が決まる

同時加熱数が「何皿並べたいか」を決めるのに対して、こちらは「いちばん大きいものが入るか」という別の条件です。両方を満たす必要があります。

2つめの軸が、いちばん大きいものが入るかどうかです。これが容量の下限を決めます。

日常でレンジに入れるもののうち、サイズが大きくなりがちなのは次のあたりです。

  • コンビニ弁当。大型のものは30×20cm程度になります
  • 冷凍食品の箱。パスタやグラタンの箱はそのまま入れる場合があります
  • 普段使いの大皿。直径が庫内の幅を超えると入りません
  • 保存容器。作り置きをするなら大きめのものを使います

ここで押さえておきたいのが、容量が足りていても形が合わなければ入らないということです。たとえば17Lのターンテーブル式では、標準的な弁当は入るものの、30×20cm級の大型弁当だと角が引っかかるおそれがあるとされています。同じ17Lでも回転皿がなければ入る、という場合もあるわけですね。

ですので下限を決めるときは、リットル数ではなく「自分がいちばん大きく使うもの」の実寸から逆算してください。メジャーで測るのは1分もかかりません。

測るときは、いちばん外側の寸法を取ってください。弁当なら容器の外周、皿なら縁を含む直径です。庫内にぴったり収まるかどうかは外形で決まるので、内側の食べ物の量ではありません。

また、庫内寸法と実際に置ける範囲は少し違う点にも注意が必要です。庫内の四隅が丸みを帯びている機種では、表示上の幅いっぱいには物を置けないことがあります。寸法がぎりぎりのものは、少し余裕を見ておくと安心です。

買う前に測っておくといいのは3つです。①よく買う弁当や惣菜の外寸②普段使っている大皿の直径③冷凍食品の箱で最も大きいもの。この3つの数字があれば、商品ページの庫内寸法と突き合わせるだけで判断できます。

人数と同時加熱数で見る容量の早見表

2つの軸が揃ったので、実際に必要な容量を出していきましょう。

早見表の使い方

人数と一度に温める皿の数を組み合わせて必要な容量の下限を示した表のスライド
人数と同時加熱数から容量の下限を出す早見表

その前に、この表が何を出すものかをはっきりさせておきます。出すのは下限です。つまり「これ以上小さいと困る」というラインで、「これを買うべき」という推奨ではありません。上限は置き場が決めるので、下限と上限の間から選ぶことになります。

次の表は、人数と同時加熱数から必要な容量の下限を出すためのものです。

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人数 同時に温める数 容量の下限の目安 補足
1人 1皿 17〜18L 弁当中心なら十分
1人 2皿 20L前後 作り置きをするなら余裕を
2人 1皿ずつ 18〜20L 順番に温める前提
2人 2皿 23〜26L 主菜と副菜を一緒に
3〜4人 1皿ずつ 23〜26L 帰宅時間がばらばらなら下限側でも回る
3〜4人 2皿 26L以上 グラタン皿2枚が並ぶ広さ
5人以上 2皿以上 30L以上 2段調理も検討

使い方は2ステップです。まず自分の行に当たる容量を見て、次に前の章で測った「いちばん大きいもの」が入る庫内寸法かを確認します。この2つを両方満たす容量が、あなたに必要な下限になります。

表を見て気づくのは、人数が同じでも同時加熱数が変わると容量が1〜2段階変わるという点です。3〜4人の行を比べると、1皿ずつなら23〜26L、2皿なら26L以上と差が出ます。人数だけの目安がばらつく理由も、ここにあります。

容量が決まったあとは、オーブン機能を付けるかどうかが次の分かれ道になります。単機能とオーブンレンジを4点で比較し、焼く回数から選ぶ基準をまとめた記事も参考になるかなと思います

もうひとつ、表を使うときに気をつけたいのが「同時に温める」の意味です。ここで数えているのは、庫内に物理的に並べる数のことです。冷凍と常温を同時に加熱する機能を持つ機種もありますが、それは加熱制御の話であって、並べる面積が要る点は変わりません。機能があっても、置けなければ意味がないんですね。

また、表の数字は「余裕を持って使える」ラインではなく「ぎりぎり足りる」ラインです。迷ったら1段階上を見ておくと、使っていて窮屈に感じにくくなります。ただし、それが置き場の上限を超えないことが前提です。

なお、この表はあくまで一般的な目安です。機種によって庫内の形が違うので、最終的には候補機種の庫内寸法を確認してくださいね。

17〜18Lで足りる人

17〜18L、20〜23L、26L以上の3つの容量帯について、向いている使い方を弁当や保存容器やグラタンの写真とともに並べたスライド
容量帯ごとに向いている使い方

いちばん小さいクラスから見ていきます。17〜18L前後は、一人暮らしや自炊が少なめの人に向いた容量です。

この容量帯は本体も小さく、キッチンの棚やレンジラックの上段にも収まりやすいのが利点です。一人暮らしの部屋では置き場そのものが限られていることもあり、ここが実質的な選択肢になる場合があります。

この容量で足りるのは、次のような使い方をしている場合です。

  • コンビニ弁当や冷凍食品のあたためが中心
  • ご飯や作り置きを1食分ずつ温め直す
  • 飲み物を温める
  • 同時に2皿を温める場面がほとんどない

冷凍弁当やスーパーの惣菜を温める分には十分な大きさとされています。ただし、17Lと18Lで扱いに差が出る場面があります。

18Lのフラットテーブル機なら、30cm級の大型コンビニ弁当も余裕で入るとされています。対して17Lのターンテーブル式では、標準弁当は入るものの大型弁当だと角が引っかかるリスクがあると指摘されています。1リットルの差というより、回転皿の有無と庫内の形の差が効いているんですね。

ですので、この価格帯で迷ったら、リットル数よりフラットテーブルかどうかを優先して見るのがおすすめです。弁当を週に数回以上温めるなら、なおさらです。

◆レンのメモ

17Lか18Lかで迷う時間があるなら、その分だけ「よく買う弁当の外寸」を測ったほうが早く決まります。数字が1つあるだけで、候補は一気に絞れますよ。

20〜23Lが向く人

中間のクラスです。1人暮らしでも作り置きをする人、2人暮らしで1皿ずつ温める人がここに当たります。

この容量帯の利点は、本体サイズを大きくしすぎずに庫内の余裕を得られることです。17〜18Lだと保存容器がぎりぎりだったり、大皿が入らなかったりしますが、20Lを超えると選択肢が広がります。

向いているのは、次のような場合です。

  • 1人暮らしだが、まとめて作って保存容器で温め直す
  • 2人暮らしで、順番に1皿ずつ温める
  • 3〜4人でも帰宅時間がばらばらで、一斉に温めない(この場合は23L前後まで下げられます)
  • 置き場に余裕がなく、26L以上は置けない

最後の項目も重要です。容量を上げれば本体も大きくなるので、置き場の制約から逆算して20〜23Lに落ち着くことがあります。この判断は妥協ではなく、条件に合わせた最適化だと考えてください。

この容量帯を選ぶときに確認しておきたいのが、庫内の高さです。20L台になると幅と奥行きは余裕が出てきますが、高さは機種による差が残ります。背の高い保存容器やマグカップを使うなら、高さの数字も見ておいてください。

また、20〜23Lは単機能レンジとオーブンレンジの両方がある容量帯でもあります。同じ容量でも、オーブン機能が付くと本体は一回り大きくなります。置き場に余裕がないなら、容量を保ったまま単機能を選ぶという判断もありますよ。

この容量帯で、本文の基準を満たす一例です。23Lで開口30cmと明記されているので、大型弁当が入るかという下限の条件をクリアしやすくなっています。フラットテーブルなので庫内の幅も使い切れます。

庫内寸法と設置に必要な離隔距離は、購入前に商品ページか取扱説明書でご確認ください。

26L以上が要る人

2皿を同時に温めたい、あるいはオーブン機能をしっかり使いたい場合はこのクラスになります。

前述のとおり26Lの庫内はグラタン皿を2枚並べられる広さとされています。「並べる」ことを前提にできる最初の容量と考えると分かりやすいかなと思います。

26L以上を選ぶ理由になるのは、次のような場合です。

  • 家族分をできるだけまとめて温めたい
  • 主菜と副菜を一緒に加熱したい
  • グラタンやローストなど、角皿を使う調理をする
  • パンやお菓子を焼く

26Lを選ぶかどうかの分かれ目を、もう少しはっきりさせておきます。判断材料になるのは角皿を使うかどうかです。グラタン、ローストチキン、天板で焼くパン。これらは角皿の面積が要るので、庫内の幅と奥行きが両方必要になります。あたためだけなら26Lは過剰かもしれませんが、角皿を使う予定があるなら妥当な選択です。

逆に、26Lを選んだのにあたためしか使わないというのは、置き場と価格を余分に払っている状態です。オーブンを使う予定が本当にあるかを、購入前に一度立ち止まって考えてみてください。

さらに大きい30L以上になると、資料によって「3人以上向け」とも「5人以上向け」とも言われます。この幅も、やはり同時加熱数の前提の違いです。2段で同時に加熱できる機種もあるので、家族が多くて一度に仕上げたいなら検討の価値があります。

5人以上で2皿以上を一度に、という条件なら30Lクラスが視野に入ります。2段調理に対応した機種なら、庫内の幅を増やさずに同時に扱える量を増やせます。

このクラスは本体が大きく、必要な放熱スペースも広くなる傾向があります。置き場の内寸を先に確認してから検討してくださいね。

ただし、容量が上がるほど本体は大きくなり、放熱に必要なスペースも広く求められる傾向があります。26L以上を検討するなら、置き場の寸法を先に確認してからにしてくださいね。設置スペースの測り方については、キッチン家電を置く棚の寸法と蒸気の逃がし方をまとめた記事も参考になります

リットル数では分からない庫内の実寸

ここからは、数字の裏側にある実際の広さを見ていきます。容量選びで最後に効いてくるのがこの部分です。

18Lの庫内はどれくらいの広さか

幅約32センチ奥行約31センチ高さ約19センチの庫内に、大型弁当や直径26センチの皿が入りグラタン皿2枚は並ばないことを示した表のスライド
18Lの庫内寸法で何が入るかの判定

リットルという単位はイメージしづらいので、具体的な寸法に置き換えてみましょう。

18Lのフラット機の庫内は、幅約32cm・奥行約31cm・高さ約19cmが目安とされています。この数字を見ると、いろいろなことが判断できます。

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入れたいもの おおよその寸法 18L庫内(幅32×奥31×高19cm)での判定
大型コンビニ弁当 30×20cm程度 幅32cmなので入る
直径26cmの大皿 直径26cm 幅32cmなので入る
グラタン皿2枚並べ 横に2枚で40cm超 幅が足りず並ばない
背の高いマグカップ 高さ12cm程度 高さ19cmなので余裕

この表から分かるのは、18Lは「1つを入れる」なら十分だが「2つ並べる」には足りないということです。前の章で同時加熱数を軸に置いた理由が、ここではっきりします。

この寸法を手元の物と比べてみると、感覚がつかめます。A4のコピー用紙が21×29.7cmなので、18Lの庫内幅32cm・奥行31cmはA4用紙が横にも縦にも収まる程度です。ただし縦向きは余裕が1cm少々しかないので、機種によっては収まらないこともあります。あくまで大きさを想像するための目安として使ってください。

逆に、26Lクラスになると幅が広がり、グラタン皿を2枚並べられる領域に入ります。18Lと26Lの差は「A4が1枚置ける」か「2枚分の幅がある」かの違い、と考えると分かりやすいかなと思います。

高さについても補足しておきます。19cmあれば、たいていのマグカップや保存容器は立てて入ります。ただしターンテーブル式の場合は回転皿の厚みが加わるので、その分だけ実質的な高さが減ります。

同じ容量でも入るものが違う

ここは容量選びで最後まで残る落とし穴です。数字が同じなら中身も同じ、と考えたくなりますが、そうではありません。

もうひとつ大事なのが、同じリットル数でも庫内の形が機種ごとに違うということです。

容量は幅×奥行×高さで決まる容積なので、どこを大きく取るかで形が変わります。幅を広く取った機種、奥行きを深くした機種、高さを確保した機種がそれぞれ存在します。同じ20Lでも、幅が広ければ大皿が入り、奥行きが深ければ細長いものが入る、という違いが出るんですね。

そして日常で困りやすいのはです。弁当も大皿も、幅が足りないと入りません。奥行きが余っていても解決しないので、庫内寸法を見るときは幅から確認するのが実用的です。

なお、庫内寸法は同じ容量のなかでも機種ごとに差があります。18Lクラスでも庫内幅が30cm前後の機種と32cm前後の機種があるので、「18Lなら大丈夫」とは言い切れません。この記事で挙げた寸法はあくまで一例で、実際の判断は候補機種の数字で行ってください。

スペック表の見方も補足しておきます。外形寸法と庫内寸法が並んでいる場合、庫内寸法のほうが「有効庫内寸法」と書かれていることがあります。どちらも中の広さを表しますが、有効庫内寸法のほうが実際に使える範囲に近い数字です。両方載っているなら、有効庫内寸法を見てください。

幅の話をもう少し具体的にしておきます。18Lクラスの庫内幅が約32cmだとすると、直径26cmの皿は入りますが、直径30cmの大皿になると角の丸みも効いてきて、入るかどうか際どくなります。「入る」と「余裕を持って出し入れできる」は別なので、熱い皿を扱うことを考えると数センチの余裕は欲しいところです。

奥行きについても触れておきます。奥行きが深い機種は、庫内の奥に置いたものを取り出すときに手を伸ばす必要があります。運転直後は庫内が熱いので、奥行きが深すぎるのは扱いにくさにつながることもあるんですね。数字が大きいほど良いとは限らない、という点はここでも同じです。

商品ページに庫内寸法が書かれていない場合は、メーカーの公式サイトか取扱説明書で確認してください。容量(L)だけを見て購入すると、入れたいものが入らないという結果になりかねません。とくにターンテーブル式は、回転皿の直径が実質的な制限になるので、皿のサイズも併せて確認しておくと安心です。

置き場の制約が容量の上限を決める

最後に、容量選びの天井の話です。

ここまで「必要な容量の下限」を出してきましたが、実際に選べる容量には上限もあります。それを決めるのが置き場です。

置き場の測り方から順に決めていきたい場合は、全体の手順を先に押さえておくと迷いません。置き場の寸法・容量・機能の3段階で絞り込む手順をまとめた記事もあるので、そちらから読んでみてください

容量が上がると本体も大きくなります。目安として、20L未満なら幅450mm×奥行350mm程度、25〜30Lなら幅500mm×奥行400mm程度、30L以上なら幅500mm×奥行450mm程度が一般的なサイズ感です。そこに放熱スペースが加わります。

パナソニックは電子レンジの設置について、背面と左右は一般的に10〜20cm、上方は8cmほど空ける必要があると説明しています。ただし必要な離隔距離は機種によって違うため、取扱説明書での確認が必須とされています(出典:パナソニック「電子レンジの置き場はどこが正解?」)。

つまり、置き場の内寸から放熱スペースを引いた残りが、置ける本体の最大サイズです。その範囲に収まる容量が、あなたの上限になります。

もし置ける最大サイズが分からない場合は、いま使っているレンジの外形寸法を調べるのが早道です。同じ場所に置くなら、その寸法が実績のある上限になります。買い替えなら、この方法がいちばん確実ですね。

新しく置き場を作る場合は、レンジラックの耐荷重も確認してください。26L以上のオーブンレンジは本体が重くなるので、棚板の強度が足りないとたわみます。水平で安定した場所に置くことは、取扱説明書でも設置条件として求められています

下限と上限を出したら、その間から選べばよいことになります。もし下限が上限を超えてしまうなら、同時加熱数を1に下げる、つまり2回に分けて温める運用に切り替えれば、必要な容量を下げられますよ。

下限と上限がぶつかったときの調整方法を、もう少し具体的に挙げておきます。①同時加熱数を1に下げて2回に分ける ②大皿を使わず、庫内に入るサイズの器に移してから温める ③レンジで温めるものを減らし、一部は鍋やフライパンに回す。どれも今日から試せる調整です。

とくに②は効果が大きいです。庫内に入らない理由が容量ではなく器の直径だった場合、器を変えるだけで解決します。買い替えの前に、手持ちの器で試してみる価値はありますよ。

電子レンジの容量に関するよくある質問(FAQ)

17Lと18Lでは、実際どれくらい違いますか?

本文でも触れたとおり、体感の差はリットル数より方式から出ます。ここで補足したいのは、17Lと18Lが必ずしも方式とセットではないという点です。17Lでもフラットテーブルの機種はありますし、18Lでターンテーブルの機種もあります。つまり「17L=ターンテーブル」と決めつけず、候補ごとに方式を確認してください。店頭の表示やスペック表には方式が明記されているので、そこを見れば分かります。

23Lは何人用ですか?

人数だけで答えるのが難しい容量帯です。1皿ずつ温める前提なら3〜4人でも運用できますし、2皿を同時に温めたい2人暮らしにも向きます。この記事の早見表でいうと、2人で2皿、または3〜4人で1皿ずつ、というあたりに当たります。逆に、家族4人分をまとめて温めたいなら物足りなく感じるはずです。人数を先に決めるのではなく、同時に何皿並べたいかを先に決めると判断しやすくなりますよ。

大は小を兼ねると考えて、大きめを買っておけばよいですか?

電子レンジに関しては、必ずしもそうとは言えません。容量を上げると本体が大きくなり、放熱に必要なスペースも広く求められる傾向があるため、置き場の選択肢が狭まります。また、使わない広さのために価格が上がることもあります。もちろん余裕があるのは良いことなので、置き場に問題がなく予算も合うなら大きめを選んで構いません。ただ「とりあえず大きいほう」という理由だけで決めると、置けない、あるいは置き場の使い勝手が悪くなる、という結果になり得ます。

庫内寸法はどこを見れば分かりますか?

メーカーの公式サイトの製品ページか、取扱説明書の仕様欄に記載されているのが一般的です。商品ページの仕様表では、外形寸法とは別に「庫内寸法」や「有効庫内寸法」として書かれています。見つからない場合は、メーカーのお客様相談窓口に品番を伝えれば確認できます。なお、ターンテーブル式では回転皿の直径も併せて確認してください。庫内の幅より回転皿のほうが小さいので、そちらが実質的な制限になります。正確な情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。

一人暮らしですが、将来の同居も考えて大きめにすべきでしょうか?

今の置き場に無理なく収まるなら、少し余裕を持たせるのは合理的です。ただし、引っ越しの可能性があるなら注意が必要です。次の部屋のレンジ置き場が今より狭い場合、大きい機種は置けなくなります。また、電源周波数の異なる地域へ移る可能性があるなら、ヘルツフリー仕様かどうかも確認しておくとよいでしょう。将来の不確実な条件より、今の置き場と使い方に合わせるほうが失敗は少ないかなと思います。

容量が決まったあとに残るのが方式と機能の選択です。庫内の使いやすさで見るならフラットテーブル、価格を優先するならターンテーブル。あたためだけなら単機能、角皿を使うならオーブン付き。容量という土台が決まれば、この2つは短時間で決まります。

まとめ|電子レンジは何リットルにすべきか

ここまでの内容を整理します。

電子レンジの容量は、人数だけでは決まりません。人数別の目安が資料によってばらつくのは、想定している使い方が違うからです。同じ26Lが「1〜2人向け」とも「3〜4人向け」とも言われるのは、1皿ずつ温める前提か、2皿を並べる前提かの違いによります。

そこで使うのが人数×同時加熱数という軸です。1人で1皿なら17〜18L、2人で2皿なら23〜26L、3〜4人で2皿なら26L以上、5人以上で2皿以上なら30L以上が下限の目安になります。人数が同じでも、同時に温める数が変わると容量は1〜2段階変わります。

もうひとつの軸がいちばん大きいものが入るかです。よく買う弁当の外寸、普段使う大皿の直径、冷凍食品の箱。この3つを測っておけば、庫内寸法と突き合わせるだけで判断できます。18Lのフラット機の庫内は幅約32cm・奥行約31cm・高さ約19cmが目安で、大型弁当や直径26cmの皿は入りますが、グラタン皿を2枚並べる幅はありません。

そして忘れてはいけないのが上限です。容量が上がれば本体も大きくなり、放熱スペースも必要になります。置き場の内寸から放熱スペースを引いた残りが、置ける本体の最大サイズです。下限が上限を超えるようなら、2回に分けて温める運用に切り替えれば容量を下げられます。

順番に整理すると、①人数と同時加熱数から下限を出す ②いちばん大きいものが入る庫内寸法かを確認する ③置き場の内寸から上限を出す ④下限と上限の間から選ぶ、という4ステップになります。ぶつかったら、同時加熱数を下げるか器を変えるかで調整できます。

迷ったときは、リットル数を比べるよりメジャーを1本持って、庫内に入れたいものを測るのが早道です。数字が1つあるだけで、候補はぐっと絞れますよ。

なお、庫内寸法や必要な設置スペースは機種によって異なります。数値はあくまで一般的な目安なので、正確な情報は各メーカーの公式サイトと取扱説明書をご確認いただき、判断に迷う場合は販売店やメーカーの窓口といった専門家にご相談くださいね。