除湿機の水漏れの原因と対処|床を濡らさないための確認手順
除湿機の下に水たまりができている。あるいは、朝起きたら床が濡れていた。フローリングだと染み込む前に何とかしたいですし、集合住宅だと階下への影響も気になりますよね。
先に結論をお伝えすると、除湿機の水漏れの原因は大きく4つに分けられます。タンクまわり、連続排水のホース、本体の外側の結露、そして置き方です。このうち3つは自分で確認できますし、部品を買う必要もありません。
そして、いきなり分解する必要はまずありません。除湿機の内部には電装部品や冷媒の配管が通っていて、素人が開けて原因を目視できるものではないからです。順番に切り分けていけば、自分で直せるものかどうかの見当はつきます。
この記事では、水が出た直後にやることから、4つの原因の見分け方、そして自分で確認できる範囲と相談すべき範囲の線引きまでを扱います。コロナやシャープが公開している情報も引きながら、再発させないための置き方まで整理していきますね。
- 水が漏れた直後にやるべきことと漏れ場所の特定
- 水漏れの原因になる4つのパターンと見分け方
- 自分で確認できる範囲と、分解せず相談すべき範囲
- 床を濡らさないための備えと置き方
水が漏れたら最初にすること
原因を探す前にやることがあります。電気製品の下に水がある状態を先に解消してください。
除湿機は水を扱う家電なので、多少の結露なら想定内です。ただ、床に水たまりができるほどとなると話は別で、感電や床材の傷みにつながります。原因の特定は、水を止めて拭き取ってからで間に合います。
この章では、最初の数分でやるべきことと、そのあとの漏れ場所の特定までを扱います。ここを丁寧にやっておくと、あとの切り分けがぐっと楽になりますよ。
とくに「どこから出ているか」が分かるかどうかで、この先の作業量がまったく変わります。原因を当てずっぽうで潰していくより、位置から絞り込むほうが早いんですよね。
電源を抜いて水を拭き取る
順番はこうです。運転を止める、電源プラグをコンセントから抜く、タンクの水を捨てる、床の水を拭く。
プラグを抜くときは、手が濡れていないことを確認してください。そして、コンセントやプラグの周りまで水が回っている場合は、その状態で触ったり拭いたりしないでください。通電したまま水に触れると感電の危険があります。この場合はまず分電盤のブレーカーを落とし、通電が切れてから作業してください。ブレーカーの場所が分からない、判断に迷うという場合は無理に近づかず、管理会社や電気工事店にご相談ください。プラグ自体が濡れている、焦げた臭いがする、本体が異常に熱いといった場合も同じです。
水が電装部品にかかった状態で通電を続けると、感電やショートの原因になります。乾いたように見えても内部に水分が残っていることがありますので、原因が分からないうちは運転を再開しないでください。とくに焦げた臭い、煙、プラグの発熱、外装の変形をともなう場合は、ご自身で分解や乾燥を試みず、販売店またはメーカーの修理窓口へご連絡ください。最終的な判断は専門家にお任せするのが安全です。
床の拭き取りは早いほうがいいです。フローリングは継ぎ目から水が入ると膨れや剥がれの原因になりますし、畳やカーペットは乾ききらないとカビの土台になります。乾いた布で押さえるように吸い取り、そのあと換気して乾かしてください。
拭くときは、こするより押さえるほうが向いています。こすると水が横に広がり、濡れた面積が増えてしまうからです。乾いたタオルを当てて上から体重をかけ、水を吸わせては絞る、を繰り返してください。
集合住宅の場合は、床下や階下への影響も頭に入れておきましょう。フローリングの継ぎ目やサッシの下枠に沿って水が広がっていたら、その周辺まで含めて拭き取ります。量が多くて手に負えないと感じたら、早い段階で管理会社に一報を入れておくほうが、あとの話が穏やかに済みます。
漏れている場所を特定する
拭き取ったら、次はどこから出ているのかを見ます。ここが分かると、原因は一気に絞れます。
やり方はシンプルです。床を完全に拭いて乾かし、その上に新聞紙やキッチンペーパーを敷きます。そのうえで本体を置き、しばらく様子を見る。濡れた場所の位置で、どこから来ている水かが分かります。
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| 濡れる場所 | 疑う原因 | この記事の該当箇所 |
|---|---|---|
| タンクの真下や周辺 | タンクの装着不良、ひび割れ | タンクの装着不良とひび割れ |
| 本体の背面側・ホースの経路 | 連続排水のホースの折れや外れ | 連続排水のホースが折れている |
| 本体の表面全体がしっとり | 外側の結露 | 本体の外側が結露している |
| 本体の底の一辺だけ | 傾いた設置 | 傾いた場所に置いている |
| 本体の底の中央から | 内部の問題の可能性 | 本体の下から漏れるときは分解しない |
新聞紙を使うのは、水が落ちた位置がそのまま残るからです。床の上で見ていると水は広がってしまい、どこから来たのかが分からなくなります。キッチンペーパーなら濡れた点が濃く出るので、より分かりやすいと思います。
この観察をするときは、運転せずに置いておくだけの状態から始めてください。それで濡れるならタンクや配管に残った水が原因ですし、濡れないなら運転して初めて出る水漏れということになります。運転しなくても漏れるのか、運転すると漏れるのかは、切り分けの大きな分かれ道です。
水漏れの原因は4つに分けられる
ここからが本題です。除湿機の水漏れは、突き詰めると4つのパターンに整理できます。
そのうち3つは、部品を買わずに自分で確認できるものです。逆に言えば、この3つを潰しても直らないときに初めて、内部の問題を疑うという順番になります。
ひとつずつ、確認の仕方とあわせて見ていきましょう。上から順に、遭遇しやすい順番に並べています。上の2つで解決することが多いので、まずはそこから当たってみてください。
なお、4つのうち3つは「壊れている」わけではありません。取り付け方、つなぎ方、置き方の問題なので、直せば元どおり使えます。修理を考えるのは、この4つを全部つぶしてからで遅くありませんよ。
タンクの装着不良とひび割れ

いちばん多いのがこれです。しかも自分で解決できます。
タンクが奥まで入っていない、斜めに入っている、パッキンにゴミが挟まっている。この状態だと、たまった水が本体との隙間からこぼれます。とくに、水を捨てて戻すときに勢いよく押し込むと、途中で引っかかったまま止まっていることがあるんですよね。
確認は、いったんタンクを抜いて中の水を捨て、当たる面を乾いた布で拭いてから、まっすぐゆっくり奥まで入れ直すだけです。カチッという手応えや、ランプの消灯で入ったことが分かる機種もあります。
それでも漏れるなら、タンク自体のひび割れを疑います。空のタンクに水道水を入れて、シンクの上でしばらく持ってみてください。底や角から染み出すなら破損です。メーカーや機種によっては、タンクを補修部品として単体で取り寄せられる場合がありますので、本体ごと買い替える前に問い合わせてみる価値があります。
ひび割れは、見ただけでは分からないことがあります。とくに底の角や、取っ手の付け根のような力のかかる場所は、細い線状の割れが入っていても目視では見つけにくいところです。だから水を入れて試すという手順を挟みます。
もうひとつ、パッキンの劣化も年数が経つと出てきます。タンクと本体が当たる部分のゴムが硬くなったり、痩せたりすると、しっかり入れても隙間ができます。指で押してみて弾力がない、ひび割れているという場合は、こちらも部品として取り寄せられないかメーカーに聞いてみてください。
なお、満水ランプが点いたまま消えないという症状は、タンクの水位を検知するフロートという浮きの引っかかりが原因のことが大半です。そちらの手順は満水ランプが消えない原因と直し方をまとめた記事に整理してあります。
コロナは、満水になっても止まらず水が溢れてしまう場合の確認として、排水タンクが正しくセットされているか、フロートやウキがスムーズに動くかを挙げています。カップ式のフロートならカップ内に水や異物が入っていないかも見るとのことです。「止まらずに溢れる」と「入れ直しても漏れる」は近い症状なので、両方あわせて確認してみてください。
連続排水のホースが折れている

ホースをつないで水を流しっぱなしにしている場合、原因はほぼこの経路にあります。
コロナが公開しているよくある質問には、連続排水をする際の注意として、排水ホースの折れ曲がりや落差に注意すること、そしてホースの周囲が氷点下にならないようにすることが挙げられています。ホース内部の水が凍結して水漏れの原因になるからです(出典:コロナ「連続排水することはできますか?」)。
山善の移動式クーラーYEC-K222の取扱説明書にも、ドレンホースの折れ曲がりや段差に注意すること、容器で受ける場合はこまめに水量を確認しないと容器からあふれて床を濡らす原因になることが書かれています。メーカーが違っても、注意点は同じところに集まるわけですね。
凍結の話は意外に見落とされます。ホースをベランダや窓の外へ出している方は多いと思いますが、冬に気温が下がる地域だと、その区間で中の水が凍ります。凍った氷が栓の役割をして水がせき止められ、行き場を失った水が接続部から漏れるという流れです。冬も使うなら、ホースを室内側で受けるか、外に出す区間を短くする工夫が要ります。
確認するのは4点です。
- ホースが途中で折れたり、家具の脚で潰れたりしていないか
- 排水先が本体より高い位置になっていないか
- 接続部が緩んでいないか、抜けかけていないか
- 受ける容器を使っている場合、あふれていないか
とくに2つ目は見落としやすいところです。水は高いところへは流れないので、排水先が本体の排水口より高いと途中で止まり、行き場を失った水が接続部から逆流します。本体を少し高い台に載せて、排水先との落差をつくると解決することが多いです。連続排水の条件や流れないときの対処は除湿機の排水ホースの付け方をまとめた記事で詳しく扱っています。
本体の外側が結露している
これは故障ではありません。原理どおりの現象です。
コンプレッサー式の除湿機は、内部で空気を冷やして水を取り出します。その冷えが外装まで伝わると、外側の空気に含まれる水蒸気が本体表面で結露します。冷たい飲み物のグラスに水滴がつくのと同じことが、本体の表面で起きているわけですね。
条件がそろうと量が増えます。室温と湿度が高い、本体を壁や家具にぴったり寄せて風が回らない、床に近い低い位置で冷たい空気がたまっている。こうした場合、表面の水滴が集まって流れ落ち、床が濡れることがあります。
対処は難しくありません。壁や家具から数センチ離して風の通り道をつくる、吸込口と吹出口をふさがない、極端に湿度の高い場所で長時間動かしっぱなしにしない。この3つで多くは収まります。本体を拭いても拭いてもまた濡れるという場合は、故障ではなく置き場所の問題であることが多いです。
季節による違いもあります。梅雨から夏にかけては室内の湿度が高いので、外装との温度差で結露しやすくなります。逆に空気が乾いている時期には、同じ場所に置いていても表面はほとんど濡れません。「去年は平気だったのに今年は濡れる」というときは、故障ではなく季節と部屋の条件の違いであることが多いところです。
置き場所の考え方そのものは、除湿の効率にも直結します。除湿機を置く場所の基本と目的別の最適解をまとめた記事もあわせて読むと、結露と効率の両方が整いますよ。
傾いた場所に置いている
最後は設置の問題です。地味ですが、意外と当てはまります。
除湿機の多くは、結露した水を集めてタンクへ導くトレーや通路を内部に持つ構造になっています。これは本体が水平に置かれている前提で設計されているので、傾いていると水が想定と違う方向へ流れ、本体の外へこぼれることがあります。
畳、厚手のカーペット、たわんだ床、洗濯機の防振ゴムの上。こうした柔らかい面や不安定な面に置くと、本体の重みで沈み込んで傾きます。とくに水がたまってタンクが重くなると、傾きが大きくなりやすいと考えられます。
確認は、本体の上に水平器を置くのがいちばん正確です。スマートフォンの水準器アプリでも十分でしょう。傾いていたら、硬くて平らな板を1枚敷いてから置き直してください。
板は、本体の底面より少し大きいものを選びます。小さいと角が浮いて、かえって不安定になるからです。厚みのあるまな板やカラーボードのような、たわまない素材が向いています。
キャスター付きの機種は、キャスターが1つでも段差や溝にはまっていると傾きます。畳のへりや、フローリングの継ぎ目、カーペットの端。こうした場所をまたいで置いていないかも見ておいてください。
あわせて気をつけたいのが、水が入った状態での移動です。タンクや内部のトレーに水が残ったまま持ち上げたり傾けたりすると、そこからこぼれます。移動するときは運転を止め、タンクの水を捨ててから動かすのが基本です。
自分で確認できる範囲と相談する範囲
4つの原因を見てきました。ここで、どこまで自分でやるかの線を引いておきます。
結論としては、タンクまわり・ホース・設置は自分で確認してよい範囲、本体の内部は触らない範囲です。この線を越えると、直せる可能性が上がるどころか下がります。
以下では、自分でできることを整理したうえで、相談に切り替える目安と、そのときにかかる費用の目安まで見ていきます。金額を知っておくと、直すか買い替えるかの判断も同時にできます。
線引きの根拠はシンプルで、外から手が届くところは自分で、外装の内側は専門家に、という分け方です。除湿機は水と電気と冷媒がひとつの箱に収まっている機械なので、この境界はきっちり守ったほうがいいと考えています。
タンクまわりは自分で確認できる
ここまでに挙げた3つの原因は、道具もほとんど要りません。
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| 確認すること | やり方 | 直る場合の症状 |
|---|---|---|
| タンクの装着 | 抜いて当たり面を拭き、まっすぐ奥まで入れ直す | タンク周辺だけが濡れる |
| タンクの破損 | 水を入れてシンクの上で数分持つ | 入れ直しても同じ場所が濡れる |
| ホースの経路 | 折れ・潰れ・落差・接続の緩みを見る | 連続排水中だけ濡れる |
| 本体の水平 | 水平器か水準器アプリで測り、硬い板を敷く | 底の一辺だけが濡れる |
| 結露の量 | 壁から数センチ離し、吸排気をふさがない | 表面全体がしっとりする |
この5つを順番に潰していけば、多くの水漏れはここで止まります。全部やっても変わらないという場合に、次の段階へ進んでください。
ひとつ試すごとに、しばらく様子を見るのがコツです。全部まとめて直してしまうと、どれが原因だったのか分からなくなります。原因が分かっていれば、次に同じことが起きたときの対処も早くなりますからね。
本体の下から漏れるときは分解しない
底の中央あたりから水が出てくる、あるいは上のどれにも当てはまらない。この場合は内部の問題を疑います。
考えられるのは、内部のトレーの割れ、排水経路の詰まり、部品の外れなどです。ただ、これらは開けてみないと分かりませんし、開けたところで交換部品がなければ直せません。
分解をおすすめしない理由は3つあります。内部に電装部品があること、コンプレッサー式なら冷媒の配管が通っていて素人が触れる場所ではないこと、そして分解したこと自体が保証の対象外になる場合があることです。水漏れの原因を目で見て特定できる構造にはなっていないので、開ける労力に見合いません。
この段階でやることは、運転を止めて電源プラグを抜き、水を拭き取ったうえで、販売店かメーカーに相談することです。相談の際は、どこが濡れるか、運転しなくても濡れるか、いつから始まったかを伝えると話が早く進みます。
伝える情報をもう少し具体的にすると、こうなります。本体の型番、購入時期、濡れる位置(新聞紙で確かめた結果)、運転の有無との関係、連続排水を使っているかどうか、そして自分で試したこと。この6つをメモしてから電話すると、やり取りの往復が減ります。
あわせて、購入時の保証書や延長保証も確認しておいてください。家電量販店で買った場合は、メーカーではなく販売店が窓口になることがあります。窓口を間違えると案内し直しになるので、先に手元で確かめておくと一度で済みます。
修理費の目安と判断
相談する前に、費用感を持っておくと迷いません。
シャープが公開している除湿機の出張修理概算料金のページでは、水漏れの症状として「タンクにヒビがあり水漏れ」「本体下より水漏れ」が挙げられていて、タンクや仕切り板などの交換による通常修理は10,000円から21,000円(税込)とされています。コンプレッサーや熱交換器の交換をともなう高額修理になると47,000円から61,000円(税込)です(出典:シャープ「除湿機 出張修理概算料金」)。
同じページには、見積診断後に修理を行わなかった場合でも出張診断料の負担が必要で、出張距離20キロメートル以内は5,500円(税込)と書かれています。つまり、見てもらうだけでも費用が発生するということです。
だから、この記事の5つの確認を先に済ませておく意味があります。自分で直せるものを診断料を払って教えてもらうのは、もったいないですからね。
判断の目安として一般に言われるのは、修理費が本体価格の半分を超えるなら買い替えを検討する、という線です。水漏れの通常修理はその線を下回ることが多いので、まだ新しい機種なら直す価値は十分あります。逆に、購入から年数が経っていて補修部品の保有期間を過ぎていそうなら、修理を受けられない可能性も頭に入れておいてください。金額は機種や時期で変わりますので、正確な情報は各メーカーの公式サイトや販売店でご確認ください。
床を濡らさないための置き方
最後は再発防止です。原因を直しても、備えがあるかどうかで被害の大きさは変わります。
除湿機は水を集める家電なので、タンクが満水になる、うっかり倒す、ホースが外れるといった場面が構造的に起こりえます。ゼロにはできない前提で、床側に一枚挟んでおくという考え方です。
ここでは、何を敷くかと、床材によって備えの重さが変わることを整理します。数百円から数千円の備えで、床の張り替えという事態を避けられるなら安いものですよね。
あわせて、置き場所そのものの見直しにも触れます。同じ部屋でも、どこに置くかで濡れたときの被害の大きさが変わりますから。
防水パンやトレーを敷く

いちばん手軽で効くのがこれです。
洗濯機用の防水パンや、園芸用の受け皿、シリコン製のトレーなど、本体の底面より一回り大きく、縁が立ち上がっているものを選びます。縁がないマットだと、水が横に流れ出てしまって意味が薄れます。
選ぶときの目安は3つです。
- 本体の設置面より大きく、縁が1センチ以上立ち上がっていること
- 本体を載せてもたわまない硬さがあること(傾きの原因を作らない)
- 持ち上げて水を捨てられる重さと形であること
2つ目は見落としやすいところです。柔らかいトレーだと本体の重みで沈んで傾きやすく、かえって水漏れの原因になることがあります。硬い板の上に薄いトレーを重ねる、という組み合わせでも構いません。
専用品を探すなら、洗濯機の下に敷くトレーが流用しやすいです。もともと濡れ防止や結露対策のために作られているので、除湿機の受け皿としても考え方が合います。ただし縁の高さと寸法は製品ごとに違いますので、お手持ちの機種の設置面と見比べてから選んでくださいね。
サイズ・仕様・価格は変わりますので、購入前に販売ページで最新の情報をご確認ください。
置く位置でも被害の大きさは変わります。壁際や家具の裏に押し込むと、漏れても気づくのが遅れます。反対に、部屋の中央寄りで目に入る場所に置いておけば、水たまりができた時点で気づけます。除湿の効率という意味でも部屋の中央寄りは理にかなっているので、両立できる置き方なんですよね。
3つ目も実用面で効きます。水がたまったトレーは、持ち上げ方によっては簡単にこぼれます。取っ手があるもの、あるいは小さめのものを2枚並べて使うようにすると、水を捨てるときに苦労しません。
床材によって備えの重さも変わります。クッションフロアや塩ビタイルなら拭けば済むことが多い一方、無垢のフローリングや畳は染み込むと戻りません。濡れて困る床ほど、トレーを先に用意しておく価値があります。集合住宅の上階で使う場合も同じです。
なお、長く水がたまったままのトレーは、それ自体がにおいの原因になります。水が入ったら早めに捨てて乾かしてください。においが出てしまった場合の対処は除湿機の臭いの原因と消し方をまとめた記事にまとめてあります。
除湿機の水漏れに関するよくある質問(FAQ)
満水ランプが点かないまま水が溢れました。故障ですか?
まず排水タンクが正しくセットされているか、フロートやウキがスムーズに動くかを確認してください。コロナは「満水になっても止まらず、水が溢れてしまう」場合の確認としてこの2点を挙げていて、カップ式のフロートならカップ内に水や異物が入っていないかも見るよう案内しています。ランプが点かないまま溢れるのも、浮きの引っかかりによる検知不良が主な原因と考えられます。正しくセットしても直らない場合は、販売店やメーカーのサービス窓口へ修理を依頼してください。
本体の表面がびっしょり濡れます。壊れているのでしょうか?
コンプレッサー式なら、外側の結露である可能性が高いです。内部で空気を冷やす方式なので、その冷えが外装に伝わると表面で結露します。室温と湿度が高く、壁や家具にぴったり寄せて風が回らない状況だと量が増えます。壁から数センチ離し、吸込口と吹出口をふさがないようにして様子を見てください。それでも床に流れ落ちるほど出る場合は、置き場所の条件を見直すか、メーカーに相談することをおすすめします。
連続排水にしたら床が濡れるようになりました。何を見ればいいですか?
ホースの折れ曲がりと、排水先の高さを先に確認してください。排水先が本体の排水口より高いと水が流れず、接続部から漏れます。本体を少し高い台に載せて落差をつくると解決することが多いです。また、コロナはホースの周囲が氷点下になると内部の水が凍結し、水漏れの原因になることがあると案内しています。ベランダや窓際へ出している場合は、冬場の凍結にも気をつけてください。
タンクにひびが入っていました。タンクだけ買えますか?
メーカーによっては補修部品として取り寄せられます。型番を伝えて相談してみてください。ただし、部品を保有している期間には限りがあり、製造が終わってから一定の年数を過ぎると入手できなくなります。取り寄せられない場合は本体の買い替えを検討することになりますので、まずは型番を控えて問い合わせるところから始めるのが確実です。
水漏れした除湿機は、乾かせばまた使えますか?
原因がタンクの装着不良や結露、ホースの経路であれば、その原因を直し、操作パネルや通気口の周りに水が入っていないことを目視で確かめたうえで、乾かしてから使って問題ありません。一方、本体の下から漏れていて原因が特定できていない場合や、電装部品に水がかかった可能性がある場合は、見た目が乾いていても運転を再開しないでください。内部に水分が残っていると感電やショートにつながります。判断がつかないときは、自己判断で通電せずメーカーや販売店へご相談ください。
まとめ|除湿機の水漏れは4つの切り分けで見える
最後に、順番を整理しておきます。
水が漏れているのを見つけたら、まず運転を止めて電源プラグを抜き、タンクの水を捨てて床を拭きます。原因を探すのはそのあとで間に合いますし、通電したままの状態を放置するほうがリスクです。
次に、床を乾かして新聞紙を敷き、どこから水が来ているかを見ます。タンクの周辺なら装着不良かひび割れ、ホースの経路なら折れや落差、表面全体がしっとりするなら外側の結露、底の一辺だけなら傾きです。運転しなくても漏れるのか、運転すると漏れるのかも大きな手がかりになります。
この4つは、いずれも自分で確認できます。タンクを入れ直す、ホースの折れと落差を直す、壁から離して風を通す、硬い板を敷いて水平にする。ここまでやっても止まらない、あるいは底の中央から出ているという場合は、分解せずに相談へ切り替えてください。
シャープの概算料金では、水漏れの通常修理は10,000円から21,000円(税込)で、見積診断だけでも出張診断料がかかります。だからこそ、自分でできる確認を先に済ませておく意味があるわけですね。
そして、直ったあとも縁のあるトレーを一枚敷いておくと、次に何かあったときの被害が小さくなります。除湿機は水を集める家電なので、こぼれる場面をゼロにはできませんからね。
機種によって構造も対処も違いますので、実際に作業する前には必ずお手持ちの機種の取扱説明書とメーカー公式サイトの最新情報をご確認ください。焦げた臭いや発熱、外装の変形をともなうときは、原因の切り分けより先に使用を止め、最終的な判断は販売店やメーカーなどの専門家にご相談くださいね。