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LIVING / RESEARCH REPORT

パリパリキューに入れてはいけないもの一覧|油・粉・火薬と故障の原因

キッチンカウンターに置かれた生ごみ乾燥機とハーブの鉢を写した記事の表紙スライド

パリパリキューに入れてはいけないものは?危険度で分かる判断のしかた

Kaden Lab研究員レン

RESEARCHER / レン

こんにちは。Kaden Lab研究員のレンです。

パリパリキューを使っていると、これは入れていいのかなと迷う場面が出てきますよね。揚げ物の残り、カレーの鍋底、果物の種、そして掃除で使った紙や布。生ごみと呼べるものは全部入れられそうに見えて、実はそうではありません。

しかも、入れてはいけないものには危険度がまったく違う3つの層があります。火災や重大事故につながるもの、故障や寿命の短縮を招くもの、そして単に仕上がりが悪くなるだけのもの。この3つを同じNGとして一列に覚えようとすると、いざ迷ったときに判断できなくなってしまうんです。

この記事では、パリパリキューに入れてはいけないものを危険度の順に整理します。そのうえで、なぜそれが危険なのか、入れてよいものは何か、迷ったときに使える判断の問い、そして万一入れてしまったときの対処までまとめます。読み終えるころには、リストを覚えなくても自分で判断できるようになるはずですよ。

  • 入れてはいけないものを危険度で3層に分ける考え方
  • 取扱説明書が警告として挙げている具体的な品目
  • 迷ったときに自分で判断するための3つの問い
  • 入れてしまったときと、入れたまま放置したときの対処

パリパリキューに入れてはいけないもの

まず全体像です。パリパリキューは生ごみを加熱して乾燥させる機械なので、燃えるもの・爆発するもの・煙になるものが決定的に苦手です。逆に、水分を含んだ食材はほとんど扱えます。この違いを危険度で3層に分けると、迷いがぐっと減りますよ。

危険度で3つに分けて考える

最初に、3つの層を並べておきます。

何が起きるか 該当するもの
第1層:重大事故 火災・発火・爆発など、人にけがや命の危険が及ぶ 油類、アルコール類、石油類、火薬類、粉体類、それらが付着した紙や布
第2層:故障・寿命短縮 脱臭フィルターの寿命が縮む。においの原因にもなる イカ・エビなどの魚介類、腐った生ごみ
第3層:仕上がりが悪いだけ 乾かない、時間がかかる。安全上の問題はない 大きいままの野菜、肉類・魚類、揚げ物など油分の多いもの、ペースト状のもの、糖分の多いもの

この分け方の要点は、第1層だけは例外なく絶対に守る、第2層と第3層は程度の問題ということです。第3層のものを少し入れてしまっても事故にはなりませんが、第1層は少量でも入れてはいけません。

なぜ層で分けるのかというと、実際の場面で必要になるのが「これはどのくらいまずいのか」という判断だからです。すべてを同じ強さで禁止すると、守れないルールになってしまいます。揚げ物の残りを一度も入れてはいけないと考えると窮屈ですが、これは第3層=乾きにくいだけと知っていれば、量を減らして入れるという現実的な選択ができます。

逆に第1層は、量を減らせば大丈夫という発想が通用しません。少量でも危険が成立するのがこの層の特徴で、だからこそ取扱説明書も他とは違う「警告」という表示で扱っているわけですね。

取扱説明書も、この違いを表示で区別しています。死亡や重傷を負うことが想定される内容には「警告」、傷害を負うか物的な損害の発生が想定される内容には「注意」という表示を使い分けているんですね。第1層に当たるものは、この「警告」の側に置かれています。

絶対に入れてはいけない油と溶剤

植物油や動物系油、美容オイル、石油類、アルコール類、火薬類、粉体類の6分類を写真つきで並べたスライド
取扱説明書が警告として挙げる品目

では第1層を具体的に見ていきます。ここがこの記事でいちばん大事な部分です。

取扱説明書は警告として、植物油・動物系油・美容オイル・石油類・アルコール類・火薬類・粉体類やそれらが付着した紙・布類などは入れないこと、そして本体の近くにも置かないことを明記しています(出典:島産業「パリパリキュー PPC-15 取扱説明書」)。別のページでも、絶対に入れてはいけないものとして灯油・アルコール・油・花火・薬品・小麦粉が挙げられ、死亡や火災、重大事故の恐れがあると警告されています。

この並びを見ると、意外なものが含まれていることに気づくかと思います。整理するとこうなります。

分類 具体例 やりがちな場面
植物油・動物系油 サラダ油、揚げ油、ラード、バター 揚げ物の後の油を吸わせた紙を捨てる
美容オイル クレンジングオイル、ヘアオイル、マッサージオイル 洗面所のごみを一緒に入れる
石油類 灯油、ベンジン、シンナー 暖房器具の給油でこぼれた分を拭いた布
アルコール類 消毒用アルコール、除菌シート、酒類 台所を消毒したシートを捨てる
火薬類 花火、マッチの燃えかす 夏に使った花火の後始末
粉体類 小麦粉、片栗粉、パン粉、粉末調味料 調理でこぼれた粉を集めて捨てる

危ない理由は、実は品目によって違います。ここを分けて理解しておくと納得しやすいかなと思います。

アルコール類と石油類は、引火点が低いことが問題になります。引火点とは、その液体から出た蒸気に火が近づいたときに燃え出す温度のことで、エタノールや灯油はこれが常温付近から数十度と低い部類です。しかも揮発した蒸気は空間にたまります。パリパリキューは処理室をヒーターで加熱する構造で、取扱説明書も運転中・運転直後は処理室内部が熱くなっているためやけどの原因になるとして触らないよう警告しています。そうした空間へ蒸気を発生させるものを持ち込むのは避けるべき、という理屈です。

植物油や動物系油は、これとは事情が違います。食用油そのものの引火点は数百度と高く、加熱してすぐ燃え出すわけではありません。問題になるのは、油が紙や布にしみ込んだ状態です。繊維に薄く広がった油は空気に触れる面積が大きくなり、酸化しながら熱を持ちます。この熱がこもると温度が上がり続けるという性質があり、これが油の付いた布類の自然発火として知られている現象です。加熱される密閉空間に入れるのは、その条件を後押しすることになります。

ですので、液体そのものだけでなく、しみ込んだ紙や布も対象だという点は特に見落とされやすいので、覚えておいてくださいね。

美容オイルが名指しされているのも見逃せません。キッチンではなく洗面所で出るごみなので、生ごみ処理機とは無関係に思えますが、成分としては油類として扱われています。洗面所のごみをまとめてキッチンで捨てる習慣があるなら、そこは分けておいたほうが安全です。

料理酒やみりん、飲み残したお酒もアルコールを含みます。取扱説明書はアルコール類を量の条件なしで警告の対象にしているので、液体として入れることはしないでください。生ごみの水気をしっかり切ってから入れる、という基本の手順は、こうしたリスクを下げる意味でも効いています。

もうひとつ、取扱説明書は薬品も絶対に入れてはいけないものとして挙げています。洗剤や漂白剤、殺虫剤、医薬品などがこれにあたると考えられます。台所や洗面所で出るごみには混ざりやすいので、こちらも意識しておいてください。

粉体類と火薬類を入れてはいけない理由

油とアルコールは直感的に分かりやすいのですが、粉体類が警告に入っている理由は意外に思われるかもしれません。小麦粉が危ないというのは、ぴんと来ないですよね。

ここで関係してくるのが粉じん爆発という現象です。細かい粉が空気中に舞って一定の濃度になったところに熱源があると、急激に燃え広がることがあります。小麦粉や片栗粉のような食品の粉でも起こり得る現象で、だからこそ取扱説明書は粉体類を名指しで挙げているわけです。

パリパリキューの内部は、加熱された空気が動いている空間です。そこへ粉を入れると、粉が舞う条件と熱源が同時に揃ってしまいます。調理でこぼれた小麦粉を集めて捨てる、という何気ない行動が該当するので、家族と使っている場合はこの点だけでも共有しておくと安心です。

火薬類についても同様です。花火の燃えかすは湿っていれば大丈夫だろうと考えがちですが、未反応の火薬が残っている可能性がある以上、加熱する機械に入れるものではありません。花火の後始末は水につけてから、自治体のルールに従って処分してください。

粉体類でもうひとつ気をつけたいのが、粉が見えにくいことです。小麦粉をこぼしたときは分かりますが、片栗粉をまぶした食材の切れ端や、粉末調味料が付いた包装の切れ端は、粉として意識されにくいですよね。生ごみに少し混ざる程度と、粉そのものを集めて入れるのとでは状況が違いますが、後者は明確に避けるべき行為です。

なお、粉じんについては別の場面でも注意が促されています。脱臭フィルターを交換する際に粉じんが出る場合があり、フィルターに顔を近づけすぎると粉じんを吸入する可能性がある、健康に悪影響を及ぼす場合がある、とされています。フィルターの中身である活性炭は食べないこと、という注意も明記されています。交換作業のときは顔を近づけすぎないようにしてくださいね。

取扱説明書は、これらを「入れない」だけでなく「本体の近くに置かない」ことも求めています。設置場所の条件としても、コンロやストーブなどの火気の近く、アルコール・石油類やプロパンガスなど引火しやすいものの近くには設置しないよう案内されています。パリパリキューの横に灯油タンクやアルコールスプレーを置いていないか、この機会に確認してみてください。

油や薬品が付着した紙や布も対象

油を吸わせたキッチンペーパーに禁止マークを重ね、対象となる紙や布の具体例と油の正しい処分方法を並べたスライド
見落としやすい付着した紙や布

ここは独立して扱う価値があります。というのも、本体は液体を入れないよう気をつけていても、それが付いた紙や布は生ごみのつもりで入れてしまうからです。

取扱説明書は、油類・石油類・アルコール類・火薬類・粉体類に加えて、それらが付着した紙・布類なども入れないよう明記しています。つまり、次のようなものが該当します。

  • 揚げ油を吸わせたキッチンペーパーや新聞紙
  • 油を拭き取った布巾やウエス
  • アルコール入りの除菌シート、ウェットティッシュ
  • クレンジングオイルを拭き取ったコットン
  • 灯油をこぼして拭いた雑巾
  • 小麦粉や粉末調味料を拭き取った紙

特に注意したいのが、揚げ物のあとの油処理です。新聞紙やキッチンペーパーに吸わせて捨てるのは一般的な方法ですが、それをパリパリキューへ入れるのはまったく別の話になります。油を吸った紙は、加熱すると発火のリスクがある状態だからです。

油の処理は、市販の凝固剤で固めるか、吸わせた紙をポリ袋に入れて口を縛り、自治体のルールに従って可燃ごみとして出してください。パリパリキューは生ごみを減量するための機械であって、油を処理する機械ではありません。ここは役割を分けて考えるのが安全です。

凝固剤を常備しておくと、揚げ物のあとに「とりあえずパリパリキューへ」という判断をしなくて済みます。油を固めてから可燃ごみに出せるので、紙に吸わせて捨てるより扱いが楽ですよ。

1包で処理できる油の量は商品ごとに違います。使用方法と対応量は各商品のページでご確認いただき、油が熱いうちに入れるなどの注意書きにも従ってくださいね。

なお、この「入れてはいけないもの」という考え方は、加熱する調理家電に共通するところがあります。同じ発想の整理として、電気圧力鍋に入れてはいけないものを理由つきでまとめた記事もあるので、あわせて見ておくと判断の軸が増えるかなと思います

故障や寿命を縮めるもの

ここからは第2層です。事故にはなりませんが、本体やフィルターを傷めるものたちです。

取扱説明書がこの層としてはっきり挙げているのは魚介類と腐った生ごみです。イカ・エビなど魚介類や腐った生ごみは脱臭フィルターの寿命を短くし、臭いが出る場合があると注意されています。脱臭フィルターは消耗品で交換目安が約4ヶ月から9ヶ月とされているので、こうしたものを日常的に入れているなら、交換時期は早めに見ておくとよいかなと思います。

あわせて押さえておきたいのが油分・糖分を多く含んでいる生ごみの扱いです。これらは完全に乾燥処理できない場合があるとされ、そのときは完全に乾燥処理ができていなくてもバスケット内の処理物を捨ててください、という指示が続きます。乾くまで運転を繰り返すのではなく、乾いていなくても取り出すのが正しい対応なんですね。

ここは分類としては次に扱う第3層(乾燥しにくいもの)に入るのですが、乾かないまま放置すると第2層の問題に移るという点でつながっています。乾ききらない処理物を入れっぱなしにすれば、湿気とにおいが残ってしまうからです。だから「乾かなくても取り出す」という指示になっているわけですね。

入れると起きること 該当するもの どうするか
脱臭フィルターの寿命が縮む イカ・エビなどの魚介類、腐った生ごみ 量を減らすか、可燃ごみへ回す
においが出る 腐った生ごみ 腐らせる前に処理する運用へ変える
乾燥が完了しない 油分・糖分を多く含む生ごみ 乾いていなくても取り出して処分する

第2層は絶対にダメというより頻度と量の問題です。たまに魚のアラが入るくらいなら問題になりませんが、毎日続けばフィルター代がかさみます。そのあたりのバランスで判断してくださいね。

腐った生ごみについては、別の観点もあります。腐敗が進んだものは、そもそも臭いが強く出る状態です。取扱説明書も、腐ったものなど強い臭いが発生する生ごみの状態によっては臭いが出る場合があるとしています。生ごみは腐る前に処理するという運用に変えるほうが、フィルターにもキッチンの空気にも優しいかなと思います。

入れても仕上がりが悪くなるだけのもの

第3層は、安全にも機械にも問題はないけれど、うまく乾かないものです。取扱説明書が「乾燥しにくいもの」として挙げているのがこれにあたります。

乾燥しにくいもの 理由 工夫
小さく切られていないそのままの大きさの野菜 中心まで熱が届かない ざく切りにしてから入れる
肉類・魚類 水分と脂が抜けにくい 量を減らす、他の生ごみと混ぜる
カレーやシチューなどペースト状のもの 表面だけ固まり内部が残る 量を絞る、水気を切る
お菓子や果物など糖分を多く含むもの 糖分が水分を抱え込む 少量ずつに分ける

逆に、取扱説明書が乾燥しやすいものとして挙げているのは、ご飯・麺類、野菜くず・果物くず、小さく切られた野菜や果物の皮です。ここには一般的に人が食べられる食材という但し書きが添えられています。この一言が、実は判断の軸としてかなり使えるんですよ。

◆レンのメモ:第3層のものは「入れてはいけない」というより「入れ方を工夫すれば入る」ものです。小さく切る、量を減らす、乾きやすいものと混ぜる。この3つでかなり改善しますよ。

入れてはいけないものを避けるパリパリキューの使い方

ここからは実践編です。リストを暗記しなくても判断できる考え方と、入れてしまったときの対処を扱います。日々の運用でいちばん効くのは、実はリストの暗記ではなく「入れる前のひと呼吸」なんですよね。

乾燥しやすいのは人が食べられる食材

迷ったときの出発点になるのが、この基準です。

取扱説明書は、本製品は家庭用であり、乾燥処理できるものは家庭で発生する生ごみだけだと明記しています。業務用や乾燥処理以外の目的には使用しないこと、という注意も添えられています。そして乾燥しやすいものの説明には、一般的に人が食べられる食材という但し書きがあります。

つまり、判断の第一歩は「これは食べ物だったか」という問いになります。野菜くず、果物の皮、残ったご飯や麺。これらは元は食べ物なので、基本的に入れられます。一方で、油そのもの、洗剤、除菌シート、掃除に使った紙。これらは食べ物ではないので、入れる対象ではありません。

この線引きは完璧ではありません。食品である小麦粉が第1層に入っているのが例外だからです。ただ、「食べ物ではないものは入れない」だけで、危険なものの大半は排除できます。例外として粉ものだけ別に覚えておけば、実用上はほぼ足ります。

迷ったときに使える3つの問い

燃えるか爆発するか、元は食べ物か、油分や糖分が多いかの3問を分岐図にして、それぞれの答えごとの対応を示したスライド
入れてよいかを判断する3つの問い

もう少し踏み込んで、判断のための問いを3つ用意しておきます。順番に自分へ聞いてみてください。

  1. 燃えるか、爆発するか。油、アルコール、石油、火薬、粉。少しでも当てはまるなら入れません。ここは例外なしです。
  2. 元は食べ物か。食べ物でないなら、生ごみではありません。掃除に使った紙や布、包装材、輪ゴム、シールなどは対象外です。
  3. 水分以外に何が多いか。油分か糖分が多いなら、乾ききらない前提で量を控えます。乾かなくても取り出して捨てる、という運用に切り替えます。

この3問を通れば、たいていのものは判断がつきます。1問目でひっかかったら入れない、2問目でひっかかったら入れない、3問目は量の調整で対応する。こういう流れですね。

それでも判断がつかないものが出てきたら、入れないを選んでください。可燃ごみとして出せば済む話で、無理に入れる理由はないからです。パリパリキューは生ごみを減らす道具であって、すべてのごみを引き受ける道具ではありません。

迷いやすい具体例を置いておきます。卵の殻は元が食べ物で燃えも爆発もしないので入れられますが、乾かしても体積が減らないので減量の効果は薄めです。玉ねぎの皮や枝豆のさやは乾きやすく相性がよい部類。ラップや輪ゴム、値札シールは食べ物ではないので対象外です。保冷剤の中身も食品ではないため入れません。

この3問が効くのは、リストにない新しいものが出てきたときです。取扱説明書に載っている品目は限られていますが、実際の台所ではもっと多様なごみが出ますよね。そのたびに調べるのは現実的ではないので、原理で判断できる形にしておくのが結局いちばん早いんです。

覚えるのは3つだけで足ります。①燃える・爆発するものは絶対に入れない ②食べ物でないものは入れない ③油分と糖分が多いものは量を控え、乾かなくても取り出す。リストを丸暗記するより、この3つのほうが迷ったときに使えますよ。

入れてしまったときの対処

運転前に気づいた場合、運転中に気づいた場合、異常が見られた場合の3つに分けて対処手順を並べたスライド
誤って入れたときの3つの場面別対処

気づかずに入れてしまった、あるいは家族が入れていた。そういうときにどうするかも決めておきましょう。

運転前に気づいた場合は、電源プラグをコンセントから抜いてから取り除いてください。ふたを開ける際は、電源ボタンやモードボタンに手が触れないよう注意するよう案内されています。誤って運転を開始してしまわないためです。

運転中に気づいた場合で、入れたものが第1層に当たるなら、ためらわず運転を止めて電源プラグを抜いてください。ただし、処理室内部は運転中・運転直後は熱くなっており、やけどの原因になると警告されています。取り出すのは本体が冷めてからにしてください。急いで手を入れるのは避けましょう。

また、運転中は排気口からも熱い空気が出る場合があり、触ることでやけど(低温やけどを含む)をする恐れがあるとされています。処理室内部の温風吹出口に指を入れないことも注意事項に挙げられています。

異常が見られた場合は、すぐに電源プラグを抜いて使用を中止してください。取扱説明書は、ボタンを押しても反応しない、異常な音や振動がある、その他の異常や故障があるといった状態について、事故防止のためすぐ電源プラグを抜き、販売店へ点検を依頼するよう案内しています。煙が出ている、焦げたにおいがするといった状態も、同じ扱いで点検を依頼すべき状況だと考えてください。自分で分解したり修理したりすることは、感電・火災・けが・故障の原因になるとして禁止されています。

なお、実際に炎が出ている、煙が充満しているといった状況では、機械の点検より先に自身と家族の安全を優先してください。無理に消そうとせず、その場を離れて消防(119番)へ通報することが基本です。

入れたあとにエラー音が鳴って止まった、という場合は原因の切り分けから始めるのが早道です。ふた・傾き・フィルター・中身の順に確かめる手順をまとめた記事もあわせて読んでみてください

◆レンのメモ:家族で使っているなら、第1層だけを紙に書いて本体の近くに貼っておくのがおすすめです。植物油・動物系油・美容オイル・石油類・アルコール類・火薬類・粉体類、そしてそれらが付いた紙や布。全部を共有するのは難しくても、この並びなら伝わります。

入れたあとの放置が一番よくない

最後に、入れるものと同じくらい大事な話をします。それは入れたまま放置しないということです。

取扱説明書は注意事項として、処理室に生ごみを入れたまま放置しないことを挙げています。理由として、生ごみを処理室に入れたまま放置しておくと、虫の発生や湿気で故障等の原因となるとされています。

起こりうる状況を挙げると、バスケットを三角コーナー代わりに使っていて生ごみが入ったまま一日が終わる、運転が終わったのに取り出すのを忘れる、といったところでしょうか。どちらも意識していないと起きやすい形です。

取扱説明書は、バスケットに水切りネットをかぶせてシンクに置き、三角コーナーのかわりに使う運用を示しています。つまりシンクで生ごみを受けること自体は想定された使い方です。問題になるのは、それを本体の処理室に入れたまま置いておくことのほうです。シンクに置いたまま溜めるのと、処理室に入れて放置するのは別だと考えてください。

放置が良くない理由は2つあります。ひとつは虫の発生。もうひとつは湿気による故障です。生ごみは水分を含んでいるので、密閉された処理室に長時間置けば内部が湿った状態になります。設置条件で湿気の多い場所を避けるよう求めている機械に、自分から湿気を持ち込むことになるわけですね。

運転後についても、運転終了後はすみやかに中の乾燥した生ごみを捨てるよう案内されています。乾燥済みだから急がなくてよい、というわけではないんですね。

また、長期間使用しないときは、生ごみを入れたままにせず、電源プラグをコンセントから抜くこととされています。これは故障の原因になる恐れがあるためで、加えて絶縁劣化による感電・火災を防ぐ意味もあります。

なお、乾燥させた生ごみや水切りネットなどの処分は、各自治体のルールに沿って適正に処理するよう案内されています。乾燥後のごみをどう出すかは地域で異なるので、お住まいの自治体の分別ルールを確認してくださいね。正確な情報は公式サイトと自治体の案内をご確認いただき、判断に迷う場合は販売店やメーカーの窓口といった専門家にご相談ください。

パリパリキューに入れてはいけないものについてよくある質問

果物の種や貝殻など、硬いものは入れても大丈夫ですか?

取扱説明書が警告として挙げている油類・アルコール類・粉体類などには当たらないため、第1層の危険はありません。ただし乾燥という観点では意味が薄く、硬いものは乾かしても体積がほとんど減らないので、減量という目的には貢献しません。バスケット内の場所を占めるぶん、他の生ごみの処理効率が落ちることもあります。桃やアボカドの種、貝殻、大きな骨などは、可燃ごみとして出すほうが合理的かなと思います。迷ったら、自治体の分別ルールに従って処分してください。

ティーバッグやコーヒーのかすは入れられますか?

中身は食品なので第1層には当たりません。ただし包材の素材には注意が必要です。ティーバッグの袋やコーヒーフィルターは紙や不織布でできており、これ自体は油や薬品が付着したものではないので警告の対象ではありませんが、水分を多く含んだ状態だと乾きにくくなります。中身を出して入れる、あるいは量を控えるといった工夫をすると仕上がりが安定します。ホチキスの針やタグが付いているタイプは、金属部分を取り除いてから入れてください。

家族が誤って油を吸わせた紙を入れてしまいました。今後どうすればよいですか?

まず本体に異常がないかを確認してください。煙や焦げたにおい、異常な音や振動があるなら、すぐに電源プラグを抜いて販売店へ点検を依頼してください。何も異常がなければ、処理室とバスケットを清掃し、脱臭フィルターに油が付いていないかも確認しておくと安心です。再発を防ぐには、危険な品目を家族で共有するのが効きます。植物油・動物系油・美容オイル・石油類・アルコール類・火薬類・粉体類、そしてそれらが付いた紙や布。この並びを本体の近くに貼っておくと伝わりやすいですよ。心配な点があれば、メーカーのお客様ご相談窓口に状況を伝えて確認してください。

乾燥させた生ごみは、そのまま肥料として使えますか?

乾燥処理物の利用については取扱説明書に案内があるので、まずはお使いの機種の記載を確認してください。一般論として、乾燥した生ごみは体積が減っているぶん扱いやすくなりますが、乾燥と発酵は別の工程です。肥料として使う場合は、そのままではなく土に混ぜて分解させる時間が必要になります。また、油分や糖分を多く含んだ処理物、完全に乾燥しきっていない処理物は、においや虫の原因になることがあります。利用しない場合は、各自治体のルールに沿って処分してください。

パリパリキューに入れてはいけないものの覚え方

最後に要点をまとめます。

パリパリキューに入れてはいけないものは、危険度で3つの層に分けると整理できます。第1層は火災や重大事故につながるもので、取扱説明書が警告として挙げているのは植物油・動物系油・美容オイル・石油類・アルコール類・火薬類・粉体類、そしてそれらが付着した紙・布類です。ここは例外なく、少量でも入れてはいけません。本体の近くに置くことも避けてください。

第2層は故障や寿命の短縮につながるもので、油分の多いもの、イカ・エビなどの魚介類、腐った生ごみが該当します。脱臭フィルターの寿命が縮んだり、においが出たりします。第3層は単に乾きにくいもので、大きいままの野菜、肉類・魚類、ペースト状のもの、糖分の多いものです。こちらは小さく切る、量を減らすといった工夫で対応できます。

覚え方としては、①燃える・爆発するものは絶対に入れない ②食べ物でないものは入れない ③油分と糖分が多いものは量を控え、乾かなくても取り出す、の3つで足ります。リストを丸暗記するより、この3つのほうが実際の場面で使えますよ。

そして忘れがちなのが、入れたまま放置しないことです。虫の発生や湿気による故障の原因になるとされているので、運転後はすみやかに取り出してくださいね。

なお、記載内容は機種によって異なる場合があります。正確な情報はお使いのモデルの取扱説明書と公式サイトをご確認いただき、判断に迷う場合や本体に異常が見られる場合は、販売店やメーカーの窓口といった専門家にご相談ください。