スイッチボットとスマートリモコンは別物?混同しやすい関係をやさしく整理
スマートリモコンを探していたら、検索結果にスイッチボットの製品ばかり出てくる。でも商品名は「ハブ」となっていて、スマートリモコンとは書いていない。これって同じものなのか、別のものなのか。そんなところで手が止まった方が多いのではないでしょうか。
比較サイトでも「スマートリモコンおすすめ」の1位にスイッチボットのハブが並んでいたりするので、余計に分かりにくいんですよね。その感覚、よく分かります。
先に結論をお伝えしますね。この2つは、そもそも比べる土俵が違います。スイッチボットはメーカーの名前で、スマートリモコンは機能の名前です。つまり「トヨタと自動車の違いは?」と聞いているのに近い関係になっています。
そのうえで、実務的な答えはこうなります。スイッチボットの製品ラインの中でスマートリモコンの役割を担っているのは、ハブと名の付くシリーズです。ハブ3、ハブ2、ハブミニといった製品がそれにあたります。
では他社の専用機と何が違うのか。いちばん大きな差は、スイッチボットのハブが「赤外線を出す役」と「同社の周辺機器を束ねる役」を兼ねている点です。カーテンを開ける機器や指でボタンを押す機器といった、スイッチボット独自の製品群と一緒に使えます。
この記事では、なぜ混同が起きるのかという整理から始めて、どの製品がスマートリモコンにあたるのか、他社機との違い、そしてハブ3・ハブ2・ハブミニをどう選び分けるかまで、順番にたどっていきます。
なお、私が確認できるのはメーカーが公開している情報までです。製品ラインナップや仕様は入れ替わりが早いので、断定ではなく判断の枠組みとしてお読みいただけると、ちょうどよい距離感かなと思います。
この記事で理解できることは、次の4つです。
- スイッチボットとスマートリモコンが混同される理由
- どの製品がスマートリモコンの役割を担うのか
- 他社の専用機と比べたときの強みと弱み
- ハブ3・ハブ2・ハブミニの選び分け方
スイッチボットとスマートリモコンの違いを整理する
まずは、なぜこの2つが並べて比べられてしまうのかというところから見ていきます。
ここが整理できると、製品ページや比較記事の読み方が変わります。「スイッチボットにするか、スマートリモコンにするか」という問いの立て方自体がずれていることに気づけるからです。
この章では、土俵の違い、どの製品が該当するのか、操作できる家電の範囲、他社機との比較、独自機器との連携、そして向き不向きまで順に扱います。
比べる土俵が違う理由を先に押さえる

結論から言うと、スイッチボットは会社とブランドの名前、スマートリモコンは製品の種類を表す言葉です。
自動車で例えるなら、スイッチボットがメーカー名、スマートリモコンが車種のカテゴリにあたります。「セダンとトヨタ、どっちがいい?」という質問が成り立たないのと同じですね。
スイッチボット=メーカーの名前。スマートリモコン=赤外線でエアコンやテレビを操作する機器のカテゴリ名。両者は対立する選択肢ではなく、「スイッチボット製のスマートリモコン」という言い方が成立する関係です。比べるなら「スイッチボット製の機種」と「他メーカー製の機種」を並べるのが正しい形になります。
では、なぜ混同が起きるのか。理由は2つあると思います。
ひとつ目は、スイッチボットが製品名に「スマートリモコン」という言葉を使っていないことです。同社の該当製品は「ハブ」という名前で売られています。そのため、スマートリモコンを探している人が製品名で照合しようとすると一致しません。
ふたつ目は、スイッチボットがスマートホーム全般の製品を幅広く出していることです。カーテンを自動で開ける機器、玄関の鍵、指でスイッチを押す小型ロボットなど、赤外線とは関係のない製品も多く扱っています。だから「スイッチボット=スマートリモコン」とも言い切れず、輪郭がぼやけます。
そもそもスマートリモコンとハブという言葉自体が混ざりやすいところです。リモコン・ハブ・プラグ・スピーカーの役割分担を整理した記事を先に読んでおくと、この後の内容がすんなり入ってくるはずです。
スイッチボットでリモコン役を担う製品
では具体的に、スイッチボットのどの製品がスマートリモコンなのか。答えは「ハブ」と名の付くシリーズです。
公式サイトの製品一覧を見ると、ハブ3、ハブ2、ハブミニ、ハブミニのMatter対応版、AIハブといった製品が並んでいます(出典:SwitchBot公式サイト ハブ3製品ページ)。この中から選ぶことになります。
ここで紛らわしいのが、「ハブ」という言葉の使われ方です。一般用語としてのスマートホームハブは、通信方式を中継する裏方の機器を指します。ところがスイッチボットのハブは、その中継機能に加えて赤外線も出します。つまり1台で2つの役割を持っています。
同じ「ハブ」という言葉でも、指しているものが2通りあります。ひとつは一般用語としてのスマートホームハブで、これは省電力通信とインターネットをつなぐ中継役だけを担う機器です。もうひとつがスイッチボットの製品名としての「ハブ」で、こちらは中継役に加えて赤外線も発射します。製品ページで「ハブ」という文字を見たときは、赤外線の記載があるかどうかで役割を見分けると確実です。
この構造が分かると、検索結果の見え方も納得できると思います。比較サイトが「スマートリモコンおすすめ」の一覧にスイッチボットのハブを載せているのは、間違いではなく、実際にスマートリモコンの機能を持っているからです。
スイッチボットで操作できる家電の範囲
次に、実際に何が動かせるのかを整理します。ここは他社の専用機と共通する部分と、スイッチボット独自の部分に分かれます。
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| 操作したいもの | 方法 | 他社の専用機でもできるか |
|---|---|---|
| エアコン、テレビ、シーリングライト | ハブから赤外線を送る | できる |
| 扇風機、加湿器などリモコン付き家電 | 同上(登録できれば) | できる |
| カーテンの開閉 | 専用機器+ハブが中継 | その会社の対応機器が要る |
| 物理ボタンの押し込み | 指ロボット型の機器+ハブ | 同上 |
| 玄関の施錠・解錠 | 専用機器+ハブが中継 | 同上 |
| 温度や湿度をきっかけにした自動化 | センサー内蔵機種または別売センサー | センサー内蔵機種ならできる |
上の2行は、スマートリモコンとしての基本機能です。ここは他社の専用機と変わりません。差が出るのは3行目から下で、スイッチボット独自の周辺機器を使う場面になります。
逆にいえば、エアコンとテレビと照明を動かしたいだけなら、スイッチボットである必然性はそれほど高くありません。他社の専用機でも同じことができます。
赤外線の家電を動かすだけなら、そもそも導入が要るのかという視点も持っておくといいかなと思います。使わなくなる理由と代わりの手段を整理した記事もあるので、迷っているなら先に読んでおくと判断が早いですよ。
一方で、将来的にカーテンや鍵まで自動化していきたいなら、話が変わってきます。ここが判断の分かれ目になるので、後の章で詳しく見ていきますね。
スマートリモコンで何ができて何ができないのかを基本から確認したい方は、仕組みとできること、必要なものを初心者向けに整理した記事もあわせて見てみてください。
他社の専用機と比べたときの違い

スマートリモコンの分野には、赤外線とセンサーに特化した他社製品もあります。両者の性格の違いを並べてみますね。
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| 比べる軸 | スイッチボットのハブ | 赤外線特化の他社専用機 |
|---|---|---|
| 赤外線家電の操作 | できる | できる |
| 同社の周辺機器との連携 | カーテン・鍵・ボットなど幅広い | 製品数は限られることが多い |
| 製品の選択肢 | ハブ3・ハブ2・ハブミニなど段階がある | 上位機と小型機の2〜3段階 |
| アプリの守備範囲 | 家電も周辺機器も1つのアプリ | 赤外線家電とセンサーが中心 |
| 向いている使い方 | スマートホームを広げていきたい | 赤外線家電の操作に集中したい |
表にすると分かりやすいのですが、機能の優劣というより、目指している方向が違います。
スイッチボットは「家じゅうの機器をまとめる」方向に広がっています。だから製品数が多く、アプリも多機能です。その代わり、赤外線家電だけを動かしたい人にとっては、使わない機能が多く見えるかもしれません。
赤外線特化の他社機は、逆に守備範囲を絞っています。設定画面がすっきりしていて、やりたいことが赤外線家電の操作に限られているなら扱いやすいと感じる方もいると思います。
どちらが正しいという話ではありません。今後どこまで広げるつもりかで決まる、というのがこの比較の結論になります。
メーカーを選ぶときに見落とされがちなのが、後から乗り換えるコストです。赤外線家電の登録情報はメーカーごとのアプリに紐づくので、別メーカーに替えると原則やり直しになります。家電が5台なら大した手間ではありませんが、シーンや自動化を細かく組んだ後だと、作り直しの負担がそれなりに大きくなります。ですから最初の1台を選ぶ段階で、周辺機器まで広げる可能性があるかどうかを一度考えておくと、後の選択肢が広がりますよ。
スイッチボット機器と束ねられる強み
ここはスイッチボットの持ち味なので、もう少し具体的に見ておきますね。
スイッチボットの周辺機器の多くは、電池で動く小型の機器です。省電力のためにWi-Fiを使わず、Bluetoothなどでやり取りします。この方式は電池が長持ちする代わりに、インターネットに直接つながれません。
そこでハブが中継役として働きます。ハブが家の中でBluetoothの電波を受け取り、Wi-Fi経由でインターネットへ渡す。この仕組みがあるおかげで、外出先からカーテンを開けたり、鍵の状態を確認したりできるようになります。
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| やりたいこと | ハブが要るか | 理由 |
|---|---|---|
| 家の中でスマホから周辺機器を操作 | 不要なことが多い | スマホと機器が直接つながる |
| 外出先から周辺機器を操作 | 必要 | 常時つながる中継役が要る |
| 音声アシスタントから操作 | 必要 | クラウド経由の連携になる |
| 赤外線家電の操作 | 必要 | 赤外線を出せるのはハブだけ |
| センサーの値で自動化 | 必要 | 条件判定に常時接続が要る |
表を見ると、ハブは「家の外とつなぐための装置」だと分かります。家の中で手動操作するだけなら要らない場面もありますが、自動化や遠隔操作を使うなら実質的に必須です。
まとめられると何が変わるのか、具体的な場面で見てみますね。
赤外線家電と周辺機器が同じアプリの中にあると、ひとつの動作にまとめて割り当てられます。たとえば朝の起床時なら、カーテンを開けて、エアコンをつけて、照明を点ける。この3つを1つのボタンや時刻設定で動かせます。
帰宅時であれば、玄関の鍵を開けたタイミングで、廊下の照明とリビングのエアコンを動かす、といった組み方もできます。外出時はその逆で、鍵を閉めたら家電をまとめて切る形ですね。
これがメーカーをまたぐと、途端に難しくなります。カーテンはA社のアプリ、エアコンはB社のアプリ、と分かれていると、それぞれで別々に設定することになります。音声アシスタント側でまとめる方法もありますが、条件分岐のような細かい制御までは難しいことが多いです。
複数の機器を「ひとつの流れ」として動かしたいなら、メーカーを揃える価値があるということです。逆に、家電を個別に操作できれば十分なら、この利点はあまり効いてきません。
ただし、この構造には裏返しの注意点もあります。ハブが止まると、赤外線操作も周辺機器の遠隔操作もまとめて使えなくなります。窓口が1つにまとまるということは、そこが詰まったときの影響も1か所に集まるということですね。
向いている人と向いていない人
ここまでを踏まえて、どんな人に合うのかを整理しておきますね。
向いているのは、スマートホームを段階的に広げていきたい人です。まず赤外線家電から始めて、慣れたらカーテンや鍵も自動化したい。そういう計画があるなら、同じメーカーで揃うのは大きな利点になります。
センサーを使った自動化に興味がある人にも向いています。温湿度センサーや人感センサーが同じアプリの中で扱えるので、条件を組むときに迷いにくいです。
一方で、向いていないケースもあります。動かしたいのがエアコンとテレビだけで、今後も増やす予定がないなら、機能の多さがそのまま分かりにくさになることがあります。この場合は赤外線に絞った製品のほうが扱いやすいかもしれません。
すでに他社のスマートホーム機器を多く持っている場合も、慎重に考えたほうがよいと思います。アプリが2つに分かれると、操作のたびに行き来することになります。
予算を優先したい方は、価格帯から絞る方法もあります。安い機種でも足りるかどうかをコスパの条件から整理した記事が、判断の材料になるはずです。
スイッチボットのスマートリモコンは違いで選ぶ
ここからは、スイッチボットで進めると決めた場合の機種選びに入ります。
ハブシリーズには複数の製品があり、値段も機能も差があります。ただ、選ぶ基準はそれほど複雑ではありません。
この章では、機種ごとの違い、センサーの要否、Matter対応、購入前に確認したい条件を扱います。最後にこの記事全体をまとめますね。
ハブ3とハブ2とハブミニの違い
現行のラインナップは入れ替わりがありますが、性格の違いは整理できます。
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| 製品 | 性格 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ハブミニ | 赤外線に絞った小型モデル | リモコンをスマホにまとめたいだけの人 |
| ハブミニ(Matter対応) | ハブミニにMatter対応を加えたもの | 他社機器との連携も見据えたい人 |
| ハブ2 | 温湿度・照度センサーと画面表示を搭載 | 温度や明るさで自動化したい人 |
| ハブ3 | 本体のダイヤルやボタンからも操作できる上位モデル | アプリを開かずに操作したい人 |
上から下へ行くほど機能が増え、価格も上がる構成です。差の中心は、センサーが付くかどうかと、本体だけで操作できるかどうかの2点だと考えると整理しやすいと思います。
ハブミニは赤外線に集中した構成です。エアコンとテレビと照明をスマホから操作したい、それだけで十分という人には過不足がありません。
ハブ2は温湿度センサーと照度センサーを内蔵しています。「部屋が28度を超えたら冷房をつける」「暗くなったら照明をつける」といった自動化を、別売センサーなしで組めるのが持ち味です。
ハブ3はさらに本体側の操作性を高めたモデルです。アプリを開かずに、本体のダイヤルやボタンから家電や登録機器を動かせます。
価格差の考え方も整理しておきますね。上位機と小型機には差額がありますが、その差額で別のものを買うという選択肢もあります。
たとえば、センサー内蔵の上位機を1台買う代わりに、小型機を1台と別売の温湿度センサーを1つ買う、という組み方です。合計額が近いなら、後者のほうが測る場所を自由に選べます。ハブはリビングの見通しのよい棚に、センサーはベッドの脇に、といった配置ができるからです。
逆に、上位機1台にまとめる利点は、置き場所と電源が1つで済むこと、電池交換が発生しないこと、そして設定がシンプルになることです。
どちらが得かは金額だけでは決まりません。測りたい場所と、赤外線を飛ばしたい場所が一致するかどうかで判断すると、迷いにくくなると思います。一致するなら上位機1台、離れているなら小型機+別売センサー、という整理です。
型番と価格、そして販売されているラインナップは入れ替わりが早い分野です。この記事の分類はあくまで性格の整理であって、購入時点での正確な仕様や現行モデルとは異なる場合があります。赤外線の到達範囲、対応するWi-Fiの周波数帯、搭載センサー、Matter対応の有無は、必ずメーカーの公式サイトで最新の情報をご確認ください。
温湿度センサーが要るかで分かれる
機種選びで最も効くのが、この判断です。センサーが要るか要らないかで、候補が半分に絞れます。
判断の仕方はシンプルで、「自動で動いてほしいか、自分で操作したいか」を考えます。
自分で操作するだけなら、センサーは不要です。外出先からエアコンをつける、寝る前にスマホから照明を消す。こうした使い方はセンサーがなくても成立します。
自動で動いてほしいなら、センサーが要ります。ただし、方法は2つあります。センサー内蔵のハブを買うか、センサーなしのハブに別売センサーを足すかです。
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| 構成 | 利点 | 注意点 |
|---|---|---|
| センサー内蔵のハブ1台 | 置き場所も電源も1つで済む | 測るのはハブを置いた場所の値だけ |
| 小型ハブ+別売センサー | 測りたい場所にセンサーを置ける | 機器が増え、電池交換も発生する |
見落とされがちなのが、内蔵センサーの位置です。ハブは赤外線を飛ばすために部屋を見渡せる場所へ置きますが、その場所が温度を測るのに適しているとは限りません。エアコンの風が当たる位置や、日が差し込む窓際だと、実際の体感とずれた値になります。
寝室のベッド付近の温度を基準に運転させたい、といった細かい狙いがあるなら、別売センサーを置くほうが正確です。逆に「部屋がだいたい暑くなったら動けばいい」という程度なら、内蔵で十分だと思います。
Matter対応で何ができるようになるか

製品名に付いている「Matter対応」という表示についても触れておきますね。
Matterは、メーカーの違う機器どうしをつなぐための共通規格です。規格団体のConnectivity Standards Allianceは、Matterを「対応するデバイスとシステムを互いにつなぐための1つのプロトコル」と説明しています(出典:Connectivity Standards Alliance公式サイト Matter)。
スイッチボットの文脈でいうと、Matter対応の意味は「スイッチボット以外の環境からも操作できるようになる」ということです。たとえば他社の音声アシスタントや、別のメーカーのアプリの中に、スイッチボットの機器を表示させられるようになります。
ただし、注意点もあります。Matter経由でやり取りできるのは基本的な操作までで、細かい設定は結局スイッチボットのアプリで行うことになる場合があります。センサーの詳細な履歴や、独自の自動化機能などが該当します。
また、Matter対応と書かれていても、対応している機器の種類や範囲は製品ごとに違います。「Matter対応だから何でもつながる」とは考えないほうが安全です。
同じシリーズにMatter対応版と通常版が併売されていることもあります。この場合の選び分けも、考え方は同じです。
いま家にある機器がすべて同じメーカーで、今後もそのつもりなら、通常版で困ることはありません。アプリの中で完結するからです。
一方、家族が別の音声アシスタントを使っている、すでに他社のスマート照明がある、あるいは数年先に引っ越しや買い替えを考えている。こうした事情があるなら、Matter対応版を選んでおくと後の選択肢が広がります。
差額がわずかなら対応版、価格を優先したいなら通常版。この程度の割り切りで問題ないと思います。
スイッチボットだけで完結させるつもりなら、Matter対応は必須ではありません。将来、他社の機器も混ぜる可能性があるなら、対応しているモデルを選んでおくと選択肢が残る、という位置づけで考えるとよいと思います。
買う前に確認したい3つの条件
最後に、購入前のチェックポイントを整理しておきますね。この3つを確認しておけば、大きな失敗は避けられると思います。
ひとつ目は、自宅のWi-Fi環境です。スマートリモコンには2.4ギガヘルツ帯のみに対応する製品が多く、設定のときにスマートフォンが5ギガヘルツ帯につながっていると本体を見つけられないことがあります。ルーターの設定を先に確認しておくとつまずきません。
ふたつ目は、操作したい家電が赤外線リモコンで動くかどうかです。付属リモコンを家電に向けずに押してみて、それでも動くなら赤外線ではないので、スマートリモコンでは操作できません。
3つ目は、その家電がアプリのプリセットに登録されているかです。メーカーによっては、公式サイトで対応機種の一覧を公開していることがあります。手持ちの型番が載っているかを購入前に見ておくと安心です。
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| 確認する項目 | 調べ方 | 該当しないときの対処 |
|---|---|---|
| Wi-Fiの周波数帯 | ルーターの設定画面かスマホの接続先 | 2.4ギガヘルツ帯を有効にする |
| 家電が赤外線かどうか | リモコンを家電に向けずに押す | スマートプラグや対応機器を検討 |
| プリセットの有無 | メーカー公式の対応機種一覧 | 手動学習に対応した機種を選ぶ |
機種そのものを横並びで比べたい段階なら、比較軸を先に決めておくと選びやすくなります。6つの軸と目的別に選ぶポイントをまとめた記事もあわせて見てみてください。
ここまで機種の違いを見てきましたが、最初の1台で悩みすぎないことも大事かなと思います。センサーなしの小型モデルから始めて、自動化を組みたくなったら上位機を買い足す、という進め方でも困りません。登録した家電の情報はアカウント側に残ることが多いので、2台目を足すときに一から作り直しにはなりにくいです。部屋を増やすときにも小型機は無駄になりませんし、まず1台試してみるほうが、机上で比べ続けるより早く答えが出ますよ。
その「まず1台試す」を、買う前にやってしまう方法もあります。1か月単位で家電を借りられるサービスで、スイッチボットの取り扱いもあります。料金や対象機種は時期によって変わるので、申し込む前に確認してみてくださいね。
スイッチボットとスマートリモコンの違いについてよくある質問
スイッチボットのハブは、他社のセンサーも中継できますか?
原則として、中継できるのは同じメーカーの対応機器です。ハブが受け取れる通信の種類と、アプリが認識できる機器の範囲が決まっているためです。他社のセンサーを使いたい場合は、そのメーカーのハブを別に用意するか、Matterのような共通規格を経由してつなぐ形になります。ただしMatter経由でも、対応している機器の種類には制限があります。センサーを増やす予定があるなら、同じメーカーで揃えるほうが設定は素直に進みます。対応範囲は製品と時期で変わるので、購入前に各メーカーの公式サイトでご確認ください。
ハブミニから上位機に買い替えたら、登録した家電の設定は引き継げますか?
同じメーカーの同じアカウントで使う場合、登録した家電の情報はアカウント側に保存されているため、引き継げることが多いです。新しい本体をWi-Fiにつなぐと、既存の登録内容を割り当てられる仕組みが用意されていることがあります。ただし、シーンや自動化の設定は本体を指定している場合があり、その部分は作り直しが必要になることもあります。買い替えの前に、現在の設定内容を画面で控えておくと安心です。手順は製品と時期で変わるため、詳細は各メーカーの公式サイトでご確認ください。
ハブを買わずに、カーテンや鍵の機器だけ使うことはできますか?
家の中でスマートフォンから操作するだけなら、使える製品が多いです。周辺機器とスマートフォンがBluetoothで直接つながるためです。ただし、外出先からの操作、音声アシスタントとの連携、時間やセンサーの値をきっかけにした自動化は、常時インターネットにつながる中継役が要るためハブが必要になります。つまり「手元で使う分には不要、遠隔と自動化には必要」という線引きです。何をしたいかが決まっていない段階なら、ハブも一緒にそろえておくほうが後で困りにくいと思います。
ハブ1台に、家電や機器は何台まで登録できますか?
登録できる数には上限が設けられていることが一般的ですが、家庭で使う範囲では上限に達することはあまりありません。それよりも先に問題になるのは、赤外線が物理的に届く範囲のほうです。登録できる数に余裕があっても、壁や扉を隔てた部屋の家電は動かせません。台数を増やす前に、その家電がハブから見通せる位置にあるかを確認してください。上限の具体的な数は製品によって異なるため、正確な情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。
スイッチボットとスマートリモコンの違いまとめ
ここまでの内容を、判断しやすい形に整理しておきますね。
まず前提として、スイッチボットはメーカー名、スマートリモコンは機能の名前です。対立する選択肢ではなく、「スイッチボット製のスマートリモコン」という言い方が成立します。比べるなら、スイッチボット製の機種と他メーカー製の機種を並べるのが正しい形です。
スイッチボットでスマートリモコンの役割を担うのは、ハブと名の付くシリーズです。製品名に「スマートリモコン」と書かれていないため見つけにくいのですが、赤外線を出す機能は同社のハブが持っています。
他社の専用機との最大の違いは、赤外線を出す役と、同社の周辺機器を束ねる役を1台で兼ねている点です。カーテンや鍵まで広げるつもりがあるなら利点になりますし、赤外線家電だけでよいなら他社の専用機でも同じことができます。
機種選びの分かれ目は、センサーが要るかどうかです。自分で操作するだけならセンサーなしの小型機で足り、温度や明るさで自動で動かしたいならセンサー内蔵機か別売センサーが要ります。内蔵センサーは置き場所の値を測るので、体感とずれる可能性がある点は覚えておいてください。
購入前には、自宅のWi-Fiが2.4ギガヘルツ帯を使えるか、操作したい家電が赤外線で動くか、その型番がプリセットにあるかの3点を確認しておくと安心です。
なお、この記事で挙げた製品分類や仕様は、私が公開情報を確認した時点のものです。ラインナップの入れ替わりが早い分野ですので、正確な情報は必ずメーカーの公式サイトでご確認ください。設置や配線に不安がある場合は、最終的な判断は専門家や販売店にご相談くださいね。
言葉の関係が整理できれば、あとは自分の使い方に合わせて選ぶだけです。あなたに合う構成が見つかることを願っています。