スマートリモコン対応家電一覧|使える・使えない機器を詳しく解説
スマートリモコンを買う前にいちばん気になるのが、自宅の家電がちゃんと動いてくれるのか、という点だと思います。せっかく買っても手持ちの家電が対応していなかったら、まったく意味がありませんからね。
判定の基準は、実はとてもシンプルです。その家電に赤外線リモコンが付いているかどうか。これだけで大半は決まります。メーカーや発売年、値段はほとんど関係ありません。10年前のエアコンでも赤外線リモコンで動いているなら操作できますし、最新の家電でもリモコンが電波式なら対応できないのです。
ただ、ここに例外がいくつかあります。同じ照明でも方式が違ったり、リモコンはあるのに主電源が切れると反応しなかったり。この記事では、使える家電と使えない家電を具体的に並べたうえで、手元のリモコンが赤外線かどうかを自分で確かめる方法まで整理していきます。買う前の判定に使ってもらえたらうれしいです。
- 対応するかどうかを決めている赤外線という条件
- 手元のリモコンが赤外線か確かめる具体的な手順
- 使える家電・使えない家電のそれぞれの一覧
- リモコンがあるのに動かない場合に考えられる原因
スマートリモコンの対応家電を決めているもの
最初に、判定の軸をはっきりさせておきます。ここを押さえると、一覧を見なくても自分で判断できるようになります。
赤外線リモコンが付いているかが分かれ目

スマートリモコンがやっていることは、突き詰めると手元のリモコンの代わりに赤外線を飛ばすことです。家電を直接コントロールしているわけではありません。リモコンの信号をそっくり真似して送っているだけなんですね。
だから条件はひとつ。操作したい家電が、赤外線リモコンで動くものであること。これを満たしていれば、メーカーも年式も基本的に問いません。
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| 条件 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 赤外線リモコンが付属している | 対応できる | 信号を真似して送れる |
| リモコンが電波(RF)式 | 対応できない | 赤外線ではないので真似できない |
| リモコンがBluetooth接続 | 対応できない | 同上。ペアリングが必要な通信 |
| リモコンがなく本体のボタンだけ | 対応できない | 飛ばす信号そのものが存在しない |
| Wi-Fi内蔵のスマート家電 | そもそも不要 | アプリから直接操作できる |
逆に言えば、古いから使えない、ということはありません。20年前のこたつでも、赤外線リモコンが付いていれば動きます。ここは意外と誤解されやすいところです。
仕組みそのものをもう少し詳しく知りたい方は、スマートリモコンの仕組みとできることを整理した記事から読むと理解が早いと思います。
手元のリモコンが赤外線か確かめる方法

では、自分の家のリモコンが赤外線かどうかはどう調べればいいのか。実はスマートフォンのカメラで確認できます。
赤外線は人の目には見えませんが、多くのスマートフォンのカメラは写してしまうんですね。この性質を使った確認方法を、エアコンメーカーも公開しています。
シャープが公開している手順では、スマートフォンをカメラモードにし、リモコンの先端(送信部分)をカメラへ向け、画面にリモコンが映っていることを確認したうえで、ボタンを何度か続けて押す、という流れが案内されています。正常な場合はボタンを押して離したときに送信部分が光り、カメラによって白や紫に見えるとのことです。あわせて、一部機種ではこの確認ができないものがあるため、正常なテレビなどのリモコンで先に試してから行うことが推奨されています(出典:シャープ「エアコンのリモコン動作確認 簡易判定方法(スマートフォンを使った場合)」)。
手順をまとめておきます。①スマホをカメラモードにする ②リモコンの先端をレンズに向ける ③画面に映っている状態でボタンを押す ④先端が白や紫に光れば赤外線式。部屋を少し暗くすると見やすくなります。うまく映らないときは、確実に赤外線のテレビリモコンで先に試して、そのカメラで確認できるかどうかを見てください。
光らなかった場合、可能性は2つあります。そのリモコンが赤外線式ではないか、使ったカメラが赤外線を写せないタイプか。判断がつかないときは、別のスマートフォンやフロントカメラとリアカメラの両方で試してみてください。
カメラ以外で確かめる方法
カメラでの判定がうまくいかないときは、別の角度からも確認できます。3つ挙げておきます。
ひとつめが、リモコンを家電に向けずに押してみる方法です。赤外線は光と同じで直進するので、リモコンを反対方向へ向けたり、間に手や本をはさんだりすると反応しなくなります。逆に、どこへ向けても、隣の部屋からでも効くなら電波式の可能性が高いでしょう。これは道具がいらないので手軽です。
ふたつめが、取扱説明書やメーカーサイトで仕様を見る方法。リモコンの項目に「赤外線」「ワイヤレス(電波)」といった記載があります。型番で検索すれば、メーカーの製品ページからたどれることも多いです。
みっつめが、リモコン本体の表記を見る方法です。電波式のリモコンには技術基準適合証明の表示(技適マーク)が入っていることがあります。電波を発する機器に必要な表示なので、これがあれば赤外線だけの製品ではない、という手がかりになります。
いちばん確実なのは、やはりカメラでの確認です。他の方法は補助として使い、迷ったらメーカーに問い合わせるのが安全でしょう。
プリセットと学習機能の役割の違い
赤外線であることが確認できたら、次はスマートリモコン側がその家電を登録できるかどうかです。ここには2つの方法があります。
ひとつがプリセット。あらかじめメーカーと機種の信号が製品側に登録されていて、リストから選ぶだけで使えるようになる仕組みです。主要メーカーの家電なら、たいていここで済みます。
もうひとつが学習機能。手元のリモコンをスマートリモコンに向けてボタンを押し、その信号を1つずつ覚えさせる方法です。プリセットに載っていない機種でも、これで登録できることがあります。
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| 方式 | 登録の手間 | 向いている家電 | 弱点 |
|---|---|---|---|
| プリセット | リストから選ぶだけ | 主要メーカーのエアコン・テレビ・照明 | 載っていない機種は使えない |
| 学習機能 | ボタンごとに覚えさせる | マイナーな機種・古い家電 | ボタン数が多いと手間がかかる |
ここで知っておきたいのが、エアコンだけは学習機能で代替しにくいという点です。テレビのリモコンは「音量を上げる」のような単発の命令を送りますが、エアコンのリモコンはボタンを押すたびに運転モード・設定温度・風量・風向をまとめて送り直しています。組み合わせの数だけ信号のパターンがあるので、1つずつ覚えさせるのは現実的ではないんですね。
だから多くの製品は、エアコンについてはメーカー別のプリセットを用意しています。買う前に、そのメーカーの対応エアコン一覧に自宅の機種があるかを確認しておくのが確実です。
なお、学習させるときは環境にも注意してください。直射日光や強い照明が当たる場所では信号をうまく読み取れないことがあるので、その場合は場所を変えて試してみましょう。
プリセットの対応表はメーカーの公式サイトで公開されているので、購入前に自宅のエアコンの型番で引けます。対応表に載っているかどうかが分かれば、買ってから困る場面はほとんどなくなりますよ。
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スマートリモコンで使える家電の一覧
ここからは具体的に見ていきます。赤外線リモコンが付いていることが前提ですが、家電のジャンルごとに事情が少しずつ違います。
エアコン・テレビなど定番の対応家電
なお、どこで買えるのかが決まっていない方は量販店の売り場と通販の違いを整理した記事もあわせてどうぞ。保証の窓口や電源アダプターの有無まで確認できます。
まずは、ほぼ間違いなく対応する定番からです。
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| 家電 | 対応のしやすさ | できること | 補足 |
|---|---|---|---|
| エアコン | ◎ プリセットが充実 | 運転・停止・温度・モード・風量 | プリセット必須。対応表で要確認 |
| テレビ | ◎ | 電源・音量・チャンネル・入力切替 | 学習でも登録しやすい |
| シーリングライト | ◯ 方式による | 点灯・消灯・調光・調色 | 赤外線式かどうかの確認が必要 |
| 扇風機・サーキュレーター | ◯ | 電源・風量・首振り | リモコン付きモデルのみ |
| 加湿器・空気清浄機 | ◯ | 電源・モード切替 | リモコンがない機種も多い |
| こたつ・電気ストーブ | ◯ | 電源・温度 | リモコン付きなら年式を問わない |
エアコンとテレビが使えれば、スマートリモコンを導入する価値はほぼ回収できます。外出先からエアコンを入れる、寝る前に声でテレビを消す。このあたりが実際によく使われる場面ですね。
対応家電の組み合わせで何ができるか
1台ずつ操作できるだけでも便利ですが、複数の家電をまとめて動かせるようになると使い方が変わってきます。よくある組み合わせを挙げておきます。
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| 場面 | まとめて操作する家電 | きっかけにできるもの |
|---|---|---|
| 帰宅前 | エアコン | スマホから手動/位置情報/時刻 |
| 就寝時 | テレビ・照明・エアコンのタイマー | 音声/時刻 |
| 起床時 | 照明・エアコン | 時刻 |
| 外出時 | 照明・テレビ・エアコンの停止 | 音声/位置情報 |
ここで効いてくるのが、対応家電が多いほど組み合わせの価値が上がるという点です。エアコンだけなら単体操作の便利さで止まりますが、照明とテレビも操作できれば「おやすみ」のひと言で3台が同時に止まる、という使い方ができます。
だから対応家電を調べるときは、1台だけでなく同じ部屋にある家電をまとめて確認しておくのがおすすめです。どれが対応するかが分かれば、導入後にどんな使い方ができるかも見えてきます。
設置する部屋をどこにするかで、まとめられる家電の範囲も変わります。赤外線が届く高さや部屋別の置き方をまとめた記事もあわせて読んでおくと、購入前の計画が立てやすくなりますよ。
意外と見落とされがちなのが、加湿器や空気清浄機です。リモコンが付いている機種は限られていて、本体のボタンだけで操作するタイプが多いんですよね。カタログの付属品欄に「リモコン」があるかを見ておくと、期待外れになりません。
照明は方式によって可否が分かれる
照明はジャンルの中でいちばん判定が割れるので、独立して説明しておきます。
一般的なシーリングライトは、赤外線リモコンで操作するものが多く、対応できることがほとんどです。ただし次のようなケースでは事情が変わります。
まず、壁のスイッチだけで点け消しする照明。リモコンがないので信号を送りようがありません。この場合はスマートリモコンではなく、壁スイッチを物理的に押すタイプの機器や、スマート電球への交換が選択肢になります。
次に、電波式リモコンの照明。一部の高機能なシーリングライトやシーリングファンでは、壁や家具を越えて届く電波式が採用されていることがあります。見た目は普通のリモコンでも赤外線ではないため、スマートリモコンでは扱えません。
そして、調光・調色が細かい機種。点灯・消灯はできても、細かい調光の段階まで再現しきれないことがあります。プリセットで対応していれば問題ないので、対応表の確認が有効です。
照明は部屋ごとに方式が違うことも珍しくありません。リビングは赤外線、寝室は壁スイッチのみ、という家も多いでしょう。部屋単位で確認するのが確実です。
季節家電やオーディオ機器の扱い
その他のジャンルもまとめておきます。
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| 家電 | 対応 | 注意点 |
|---|---|---|
| オーディオ機器・スピーカー | 赤外線リモコン付きなら可 | Bluetooth接続の機器は対象外 |
| プロジェクター | 多くが対応 | 設置場所から赤外線が届くか要確認 |
| ブルーレイレコーダー | 対応しやすい | ボタン数が多く学習は手間 |
| 電動カーテン・ブラインド | 製品による | 赤外線式なら可。電波式は不可 |
| ロボット掃除機 | 製品による | 赤外線リモコン付きの旧型なら可 |
| 床暖房・浴室乾燥機 | ほぼ不可 | 壁のコントローラー式が主流 |
ロボット掃除機は少し特殊です。最近のモデルはWi-Fi内蔵で専用アプリから操作するのが主流なので、スマートリモコンを介する必要がありません。逆に赤外線リモコンが付属していた旧型なら、スマートリモコンから動かせることがあります。
床暖房や浴室乾燥機のように、壁に埋め込まれたコントローラーで操作する設備は対象外です。これらは住宅設備側のスマートホーム対応を待つか、リフォーム時に検討する話になるでしょう。
スマートリモコンで使えない家電と例外
ここからは対応できない側です。買ってから気づくと困るので、心当たりがないか確認してみてください。
電波式リモコンの家電は操作できない
いちばん間違えやすいのが、電波式(RF方式)のリモコンです。
赤外線が光の一種で直進するのに対し、電波は壁や家具を越えて届きます。使い勝手がいいので、一部の照明やシーリングファン、電動カーテン、車庫のシャッターなどで採用されています。
ここで厄介なのが、見た目では区別がつかないことです。同じような形のリモコンでも中身が違うので、前の章で紹介したスマートフォンのカメラで確認するのがいちばん早い判定方法になります。光らなければ赤外線ではない、という切り分けですね。
Bluetoothでつながるリモコンも同様です。テレビのボイスコントロール用リモコンや、一部のスピーカーがこれにあたります。ペアリングして双方向で通信する仕組みなので、赤外線を飛ばすだけのスマートリモコンでは代わりになりません。
ただし、リモコンが2種類付属している機種もあります。テレビでは音声操作用のBluetoothリモコンと、従来型の赤外線リモコンが両方入っていることがあるんですね。その場合は赤外線側を学習させれば使えます。
物理スイッチだけの家電は対象外

リモコンそのものが存在しない家電は、当然ながら対象外になります。
洗濯機、電子レンジ、炊飯器、食洗機、ドライヤー。このあたりは本体のボタンやダイヤルで操作する設計なので、飛ばすべき信号がありません。
ここで「じゃあ全部あきらめるしかないのか」というと、別の手はあります。物理的にボタンを押す小型のロボットや、コンセントの通電を切り替えるスマートプラグを使う方法です。
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| 手段 | できること | 向いている家電 | 向かない家電 |
|---|---|---|---|
| スマートリモコン | 赤外線信号を送る | 赤外線リモコン付きの家電 | リモコンのない家電 |
| ボタンを押すロボット | 物理的にボタンを押す | 押しやすい形の単独ボタン | ダイヤル式・タッチパネル式 |
| スマートプラグ | コンセントの通電を切り替える | 通電で動き出す単純な家電 | 待機状態になるだけの家電・加熱するもの |
この3つは守備範囲が違うので、どれか1つですべてを賄うことはできません。操作したい家電ごとに手段を選ぶという考え方になります。
ボタンを押すロボットは、物理スイッチだけの家電にも使える点が強みです。ただし取り付けられる形状に条件があり、へこんだ場所にあるボタンや、指でなぞるタッチパネルには対応できません。使いたい家電のスイッチの形を先に見ておいてください。
ただしスマートプラグの使い方には注意が必要です。通電を切り替えるだけなので、電源を入れ直しただけで動き出す家電にしか使えません。多くの家電は通電しても待機状態になるだけで動きませんし、暖房器具のように加熱するものを不在時に遠隔で入れるのは、火災の危険につながる使い方です。メーカーが遠隔操作を想定していない家電に使うのは避けてください。使用可否は必ず各製品の取扱説明書をご確認ください。
スマートリモコンとスマートプラグ、スマートスピーカーはそれぞれ役割が違います。プラグやスピーカーとの役割分担を整理した記事を読んでおくと、どの機器で解決すべきかの見当がつきやすくなります。
主電源が切れる家電で起きること
これは見落とされやすい落とし穴です。赤外線リモコンが付いていて、プリセットにも載っているのに動かない。そんなときに疑うべきポイントですね。
家電が赤外線を受け取るには、本体が待機状態で電気を使っている必要があります。受信部を動かすための電力が要るからです。
ところが、次のような状態だと受信そのものができません。
ひとつが、本体の主電源スイッチを切っている場合。テレビの背面や側面にある主電源、扇風機の本体スイッチなどがこれにあたります。リモコンで消したのではなく本体で切った状態では、リモコン信号は届きません。
もうひとつが、コンセントを抜いている、あるいは節電タップで通電を止めている場合。待機電力を減らそうとしてタップのスイッチを切ると、当然ながら遠隔操作もできなくなります。
3つめが、家電側に完全にオフになる設定がある場合。一部の機種では、一定時間で受信も止まる省電力モードを備えていることがあります。
つまり遠隔操作をしたい家電は、待機状態のまま通電させておく必要があるということです。節電と遠隔操作は、この点で両立しにくい関係にあります。
待機電力はどのくらいの負担になるか
では、待機させておくと電気代はどれだけかかるのでしょうか。計算してみます。
家電の待機電力は機種によりますが、仮に1台0.5ワットとしましょう。1日24時間つけっぱなしなら、0.5ワット × 24時間 = 12ワットアワー。1か月30日で 12 × 30 = 360ワットアワー、つまり0.36キロワットアワーです。
1キロワットアワーあたり31円で計算すると、0.36 × 31 = およそ11円。1台あたり月10円程度という計算になります。5台を待機させても月50円ほどですね。
この金額をどう見るかは人それぞれですが、遠隔操作の利便性と引き換えに月数十円、と考えると判断しやすいと思います。待機電力の実際の値は機種によって大きく違い、1ワットを超えるものもあれば0.1ワット台のものもあります。正確な値は取扱説明書の仕様欄でご確認ください。電力量料金の単価も契約プランで変わるので、ご契約中の明細を見て計算し直してみてください。
ひとつ現実的な折衷案を挙げておくと、遠隔操作したい家電だけ通電させ、それ以外は従来どおり主電源やタップで切るという分け方です。エアコンとリビングの照明だけ通電させておけば、外出先からの操作は成り立ちます。すべての家電を待機させる必要はありません。
なお、信号が届かない原因が本体側ではなく距離や障害物にあることもあります。赤外線が届かないときの症状別の切り分け方をまとめた記事があるので、設置後に動かない場合はそちらも見てみてください。
Wi-Fi内蔵のスマート家電は別ルート
最後に、逆のパターンにも触れておきます。そもそもスマートリモコンが要らない家電です。
最近のエアコンやテレビ、ロボット掃除機、洗濯機には、Wi-Fiを内蔵してメーカー純正のアプリから操作できるものが増えました。この場合、スマートリモコンを経由する必要はありません。
それどころか、純正アプリのほうができることは多くなります。赤外線は一方通行の通信なので、スマートリモコン側は「自分が何を送ったか」は分かっても、家電の今の状態を受け取ることはできません。運転状況やエラー、フィルターの汚れといった情報を見られるのは、Wi-Fi内蔵機の利点です。
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| 比較項目 | スマートリモコン経由 | Wi-Fi内蔵の純正アプリ |
|---|---|---|
| 通信の向き | 片方向(送るだけ) | 双方向(状態も受け取れる) |
| 家電の現在の状態 | 把握できない | 確認できる |
| 対応できる家電 | 赤外線リモコン付きなら何でも | その機種のみ |
| まとめて操作 | メーカーをまたいで可能 | メーカーごとにアプリが分かれる |
| 古い家電 | 使える | 使えない |
この表のとおり、両者は張り合う関係ではなく、補い合う関係にあります。Wi-Fi内蔵の新しい家電は純正アプリで、赤外線リモコンの古い家電はスマートリモコンで。こう分ければ、家じゅうの家電を無理なくカバーできます。
どの機種を選ぶかで対応範囲も変わってくるので、まだ製品が決まっていない方は選ぶときに見る6つの軸を整理した記事や、ハブ3・ハブ2・ハブミニの違いをまとめた記事を参考にしてみてください。
対応する家電が分かったら、あとは機種を選ぶだけです。赤外線の届く範囲と、同じ部屋にある家電をまとめて操作できるかを基準にすると絞りやすくなります。価格や在庫、現行モデルかどうかは変わりますので、購入前に各ショップでご確認をお願いします。
スマートリモコンの対応家電に関するよくある質問(FAQ)
対応表に自宅のエアコンの型番が載っていません。あきらめるしかないですか?
まず、同じメーカーの近い年式の機種で試してみる価値はあります。エアコンの赤外線信号はメーカーごとに体系が共通していることがあり、型番が違っても動くケースがあるからです。それでも駄目なら、学習機能で使う頻度の高いボタンだけ登録する方法もあります。運転開始と停止、冷房と暖房の切り替えだけでも実用にはなりますよ。ただし設定温度ごとに信号が違うため、温度変更まで再現するのは手間がかかります。購入前に対応表を確認しておくのが確実です。
1台のスマートリモコンに何台まで家電を登録できますか?
登録できる台数の上限は製品によって異なりますが、家庭で使う範囲なら台数が足りなくなることはあまりありません。実際の制約になりやすいのは登録数より赤外線の届く範囲のほうです。同じ部屋にある家電なら問題ありませんが、壁や扉を越えた別の部屋の家電は、登録できても信号が届きません。部屋ごとに1台という考え方が基本になります。正確な登録可能数は各製品の仕様をご確認ください。
家電を買い替えたら、登録し直しが必要ですか?
必要です。リモコンの信号は機種ごとに違うので、買い替えたら新しい機種で登録し直すことになります。プリセットから選ぶだけなら数分で終わりますし、アプリ上で古い登録を削除して新規登録する流れです。同じメーカーの後継機なら信号が共通で、そのまま動いてしまうこともありますが、確実ではありません。買い替えを検討している家電がある場合は、その機種が対応表に載っているかも見ておくと安心でしょう。
リモコンを紛失した家電でも登録できますか?
プリセットに載っている機種なら、リモコンが手元になくても登録できる可能性があります。信号のデータが製品側に入っているためです。逆に学習機能を使う場合は、元のリモコンから信号を読み取る必要があるので、紛失していると登録できません。リモコンを失くしてしまった家電を操作したい場合は、まずプリセットの対応状況を確認してみてください。メーカーから交換用リモコンを取り寄せられることもあるので、そちらも選択肢になります。
手元のリモコンとスマホの表示がずれることがあるのはなぜですか?
赤外線が片方向の通信だからです。スマートリモコンは自分が送った内容は覚えていますが、手元のリモコンから直接操作されたぶんは把握できません。たとえば冷房25度にアプリで設定したあと、リモコンで28度に変えると、アプリ上は25度のまま表示されます。不具合ではなく仕組み上の制約なので、ずれが気になる場合は操作をアプリ側に寄せるか、状態を取得できるWi-Fi内蔵の家電を選ぶという方向になります。
まとめ|スマートリモコンの対応家電は赤外線かどうかで決まる
最後に整理しておきます。
対応するかどうかを決めているのは、赤外線リモコンが付いているかどうかの1点です。メーカーも年式も基本的に関係ありません。古い家電でも赤外線リモコンで動いているなら操作できますし、新しくてもリモコンが電波式やBluetooth式なら対応できないのです。
判定はスマートフォンのカメラでできます。カメラモードにしてリモコンの先端を向け、ボタンを押したときに白や紫に光れば赤外線式。光らなければ別方式か、そのカメラが赤外線を写せないタイプです。確実な赤外線リモコンで先に試してから判断してください。
使えるのはエアコン、テレビ、赤外線式のシーリングライト、扇風機、こたつ、オーディオ、プロジェクターなど。使えないのは電波式リモコンの機器、リモコンのない洗濯機や電子レンジ、壁のコントローラー式の設備です。エアコンだけは学習機能で代替しにくいので、買う前にメーカーの対応表で自宅の機種を確認するのが確実でしょう。
そして、リモコンがあるのに動かないときは主電源とコンセントを疑ってください。本体の主電源が切れていたり節電タップで通電を止めていたりすると、赤外線を受け取ること自体ができません。遠隔操作をしたい家電は、待機状態のまま通電させておく必要があります。記載した対応可否はあくまで一般的な傾向ですので、正確な情報は各メーカーの公式サイトや対応表、取扱説明書をご確認ください。判断に迷う点があれば、メーカーの問い合わせ窓口や販売店にご相談ください。