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SMART HOME / RESEARCH REPORT

古い家電にスマートリモコンは後付けできる?対応条件と注意点を解説

エアコンのあるリビングを写した表紙スライド

古い家電にスマートリモコンを後付けできる?対応条件を詳しく解説

Kaden Lab研究員レン

RESEARCHER / レン

こんにちは。Kaden Lab研究員のレンです。

まだ使えるエアコンやテレビをスマホから操作したい。でも何年も前に買ったものだし、そもそもリモコンをどこかへやってしまった。そんな状況で、後付けできるのか気になっている方は多いと思います。

結論を先に言うと、年式は関係ありません。判断の基準になるのは、その家電が赤外線リモコンで動くかどうかだけです。20年以上前の機種でも、赤外線で動いていたなら後付けできる可能性は十分にあります。

もうひとつの「リモコンをなくした」という状況も、あきらめる必要はありません。スマートリモコン側にあらかじめ信号が登録されていれば、手元にリモコンがなくても操作できるからです。それでも駄目なら、純正リモコンを取り寄せる、汎用リモコンを使う、という手が残っています。

この記事では、古い家電で後付けできる条件と、古い機種ならではの落とし穴、そしてリモコンが手元にない場合の解決策を順番に整理していきます。買う前の判断材料として使ってもらえたらうれしいです。

  • 古い家電でも後付けできる条件と年式が関係ない理由
  • 古い機種でだけ起きる3つの落とし穴
  • リモコンをなくした家電を操作する4つの方法
  • 学習がうまくいかないときに確認すべき点

古い家電にスマートリモコンを後付けできる条件

まずは条件の整理からです。古いかどうかより先に見るべきものがあります。

年式ではなく赤外線かどうかで決まる

スマートリモコンがやっているのは、手元のリモコンが出す赤外線の信号を真似して送ることです。家電の内部にアクセスしているわけではありません。

だから条件はひとつだけ。その家電が赤外線リモコンで動いているかどうか。これを満たしていれば、製造年も型番も基本的に問われません。

むしろ古い家電のほうが有利な面もあります。最近の家電はBluetoothやWi-Fiを使うものが増えていますが、10年以上前の家電はほぼ例外なく赤外線リモコンだったからです。

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家電の状態 後付けできるか 理由
古いが赤外線リモコンがある できる可能性が高い 信号を真似して送れる
古くてリモコンをなくした 条件つきでできる プリセットがあれば代替できる
新しいがリモコンが電波式 できない 赤外線ではないため
もともとリモコンがない できない 送る信号が存在しない
本体のボタンのみで操作する できない 同上

手元のリモコンが赤外線かどうかは、スマートフォンのカメラで確認できます。カメラモードにしてリモコンの先端をレンズへ向け、ボタンを押したときに白や紫に光れば赤外線式です。

仕組みそのものが曖昧な方は、スマートリモコンの仕組みとできることを整理した記事から読んでおくと理解が早いと思います。

20年前の家電でも動く理由

1980年代から2020年代までの家電を年代順に並べ、赤外線通信の基本の仕組みが変わっていないことを説明した図解スライド
赤外線の仕組みが長く受け継がれている理由

なぜここまで古い家電でも通用するのか。理由は、赤外線リモコンの規格そのものがほとんど変わっていないからです。

赤外線通信は1980年代から家電で使われてきた技術で、点滅のパターンで信号を表すという基本の仕組みは今も同じです。メーカーごとに信号の体系は違いますが、その体系自体も長く受け継がれています。

だから、スマートリモコン側がその体系を知っていれば再現できるわけですね。一般的には、リモコンが赤外線方式であれば20年以上前の古い機種でも対応できる可能性が高いとされています。

信号の体系は少数のパターンに収れんしている

もう少し踏み込むと、赤外線リモコンの信号形式は無数にあるわけではありません。国内の家電では、いくつかの代表的なフォーマットが広く使われてきました。

点滅の間隔や、信号の先頭に置く合図の長さといった細かい取り決めがフォーマットの正体です。メーカーごとに採用しているものが決まっていて、しかも長年変えずに使い続けている。だから同じメーカーなら年式が違っても信号の体系が共通している、ということが起きます。

これは実務上とても助かる性質です。プリセットに自宅の型番がなくても、同じメーカーの近い年式を選んだら動いたというケースが珍しくないのは、この共通性のおかげなんですね。

逆に言えば、フォーマットが同じでも命令の中身が違えば動きません。電源は入るけれど温度が変えられない、といった中途半端な状態になることもあります。その場合は候補を変えて試し直すか、学習機能で個別に覚えさせる方向になります。

◆レンのメモ

この「古くても使える」という性質は、実はスマートリモコンのいちばん大きな価値だと思っています。家電を買い替えずにスマート化できるわけですから。エアコンを最新のWi-Fi内蔵モデルに替えれば十数万円かかりますが、スマートリモコンなら数千円で遠隔操作の部分だけ手に入るんですよ。

古い家電で起きやすい3つの落とし穴

とはいえ、古い機種ならではの引っかかりもあります。3つ挙げておきます。

1. オンとオフが同じ信号のリモコン

これがいちばん厄介です。かなり古いエアコンには、電源のオンとオフに同じ信号を使っているものが稀にあると言われています。1つのボタンで交互に切り替わる、いわゆるトグル式ですね。

この場合、スマートリモコン側は「オンにする」「オフにする」を区別できません。外出先から電源ボタンを押しても、いま家電が動いているかどうかが分からないので、意図と逆の結果になることがあります。

信号が分かれている機種なら、オンを何度押してもオンのままなので問題は起きません。古い機種ほどトグル式の可能性がある、と覚えておいてください。

2. 本体の受光部が劣化している

家電の赤外線を受け取る部分も、年数とともに感度が落ちることがあります。手元のリモコンなら至近距離から狙うので気づきませんが、離れた場所から飛ばすスマートリモコンでは届かないことがあるんですね。

手元のリモコンを部屋の隅から向けて反応するか試すと、事前に見当がつきます。近づかないと効かないなら、受光部の感度が落ちているか、リモコンの電池が弱っている可能性があります。

3. 主電源が物理スイッチになっている

古い扇風機やテレビでは、本体側に物理的な主電源スイッチが付いていることがあります。これを切っていると赤外線を受け取ること自体ができません。

遠隔操作をしたい家電は、待機状態のまま通電させておく必要があります。節電のために本体スイッチやタップで完全に切る習慣がある方は、そこだけ変える必要が出てきますね。

信号が届かない原因は距離や障害物にあることもあります。赤外線が届かないときの症状別の切り分け方をまとめた記事もあるので、設置後に動かない場合はそちらも見てみてください。

リモコンをなくした家電を操作する方法

ここからは、リモコンが手元にない場合の話です。方法は4つあり、上から順に試すのが効率的です。

プリセットだけで登録できる場合

プリセット・純正リモコンの取り寄せ・汎用リモコン・応急運転ボタンの4段階を階段状に並べた図解スライド
リモコンが手元にない場合に試す4つの手順

最初に試すべきはこれです。スマートリモコン側にあらかじめ信号が入っていれば、元のリモコンがなくても操作できます

プリセットというのは、メーカーと機種ごとの赤外線信号が製品側に登録されている仕組みのこと。アプリでメーカーを選び、候補の中から自宅の家電が反応するものを探す、という手順になります。

エアコンの場合、多くの製品がメーカー別のプリセットを用意しています。テレビや照明も主要メーカーなら載っていることがほとんどです。

プリセットで探すときのコツを書いておきます。①エアコン本体の底面や側面にある品番のシールを確認する ②メーカー名で候補を絞る ③候補を順に試して実際に反応するものを探す。品番がぴったり一致しなくても、同じメーカーの近い年式なら信号が共通していて動くことがあります。あきらめる前に複数の候補を試してみてください。

プリセットで動いた場合、リモコンは不要になります。買い直す必要もありません。まずはここを試すのが、時間もお金もかからない方法です。

候補を試すときの進め方

プリセットの候補が10個も20個も出てくると、どこから試せばいいのか迷いますよね。効率のいい進め方があります。

まず、反応が分かりやすい操作から試すこと。エアコンなら電源のオンオフ、テレビなら音量。この2つは動いたかどうかが一目で分かります。細かい設定から試すと、効いているのかどうかの判断がつきにくくなります。

次に、スマートリモコンを家電の近くに置いた状態で試すこと。設置予定の場所からいきなり試すと、信号が届いていないだけなのか候補が違うのかを切り分けられません。まず至近距離で候補を確定させ、そのあと設置場所へ移すのが確実です。

そして、反応した候補を必ず控えておくこと。あとから登録をやり直したくなったとき、また全部を試し直すのは大変です。候補の番号や名称をメモしておけば、次は一発で復元できます。

候補を全部試しても反応しない場合は、そのメーカーの選択自体が違っている可能性もあります。エアコンには販売名と製造メーカーが違う機種もあるので、本体のシールに書かれた製造元も確認してみてください。

純正リモコンを取り寄せて学習させる

プリセットに載っていない場合は、元のリモコンを手に入れて学習させる方向になります。

純正リモコンはメーカーから購入できることがあります。パナソニックの案内では、購入販売店または同社製品取扱店へ注文するか、公式の通販サイトからも注文できるとされています。注文にはエアコン室内機の品番が必要で、品番は本体の底面に記載されており、取扱説明書でリモコンの品番を確認できるとのことです(出典:パナソニック「エアコンのリモコンを買い替えたいときは(故障・紛失したとき)」)。

ここで注意したいのが、同じ案内に機種によっては供給が終了している場合があると書かれている点です。古い家電ほど、純正リモコンがもう手に入らない可能性が高くなります。

また、リモコンの修理対応は行わないとも案内されています。壊れたリモコンを直してもらう選択肢はない、ということですね。

純正リモコンが手に入れば、あとはスマートリモコンに学習させるだけです。1回学習させてしまえば、その後はリモコンをしまっておいても操作できます。

汎用リモコンを使って学習させる

純正が手に入らない場合の次の手が、汎用リモコンです。複数メーカーに対応した後付けのリモコンで、家電量販店やホームセンター、通販で購入できます。

汎用リモコンには、どのメーカーでも使えるタイプと、特定のメーカー専用のタイプがあります。自宅の家電のメーカーが決まっているなら、専用タイプのほうが対応する機能は多くなる傾向です。

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入手方法 できること 注意点
プリセットで代替 リモコンなしで操作 載っていない機種は不可
純正リモコンを注文 元と同じ全機能 古い機種は供給終了の可能性
汎用リモコン(メーカー専用) 主要な機能をカバー 細かい機能は使えないことがある
汎用リモコン(多メーカー対応) 基本操作のみ 対応表で自宅の機種を要確認

汎用リモコンを買ってスマートリモコンに学習させる、という組み合わせも成立します。ただし手順が二段構えになるので、先にプリセットを試すほうが早いのは間違いありません。

なお、汎用リモコンで動く=赤外線で動く家電、ということでもあります。汎用リモコンが効いたなら、スマートリモコンでも扱える見込みが立つわけですね。

汎用リモコンを選ぶときの確認点

汎用リモコンを買うときは、対応表に自宅のメーカーと年式が載っているかを先に見てください。パッケージや商品ページに対応メーカーの一覧が書かれているので、そこに名前があるかどうかが判断の起点になります。

もうひとつ見ておきたいのが、設定方法が自動検索式かコード入力式かという点です。自動検索式は順に信号を送って反応した時点で確定させる方式で、型番が分からなくても進められます。コード入力式は説明書のコード表から自分の機種の番号を探して入力する方式で、型番が分かっているなら早く終わります。

古い機種ほどコード表に載っていない可能性があるので、迷ったら自動検索式のほうが当たる確率は高いでしょう。ただしどちらの方式でも、対応表にないメーカーだと動かないことがあります。購入前に返品条件を確認しておくと、外したときの損が小さくて済みますよ。

汎用リモコンで動いたなら、その信号をスマートリモコンに学習させれば後付けは完了です。手順は増えますが、純正が手に入らない古い家電では現実的な道になります。

エアコン用の汎用リモコンは家電量販店でも通販でも手に入ります。対応メーカーの一覧に自宅の機種があるかを確認してから選んでみてください。価格や在庫は変わりますので、購入前に各ショップでご確認をお願いします。

本体の応急運転ボタンという逃げ道

これは後付けとは別の話ですが、知っておくと安心なので触れておきます。

多くのエアコンには、リモコンがなくても本体だけで動かせる応急運転ボタンが付いています。前面パネルを開けた内側や、本体の側面にあることが多いですね。

ただし応急運転では、温度や風量の細かい設定はできません。自動運転で動くだけなので、あくまで一時しのぎです。リモコンが見つかるまでの間や、取り寄せを待つ間の手段として考えてください。

スマートリモコンの導入を検討している段階なら、この応急運転で家電がまだ正常に動くかどうかを確かめておくのも有効です。家電そのものが故障していたら、後付けしても意味がありませんからね。

後付けの前に確認しておくこと

最後に、買ってから困らないための確認事項をまとめます。古い家電ならではの注意点が中心です。

受光部の位置と設置場所の関係

赤外線は光と同じで直進します。だから、家電の受光部にきちんと届く場所にスマートリモコンを置く必要があります。

エアコンの受光部は、前面パネルの下部や右下にあることが多いです。テレビは画面の下枠、照明は本体の側面やカバーの中。まずは手元のリモコンをどこへ向けると効くかを確かめてみてください。そこが受光部です。

古い家電の場合、受光部の感度が落ちていることもあるので、新しい家電より近めに設置するほうが確実でしょう。天井や壁に反射させて届かせる方法もありますが、感度が落ちた機器では効かないことがあります。

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家電 受光部のありがちな位置 設置のヒント
エアコン 前面パネルの下部・右下 正面が見通せる場所に置く
テレビ 画面の下枠の中央や右下 テレビ台の上でも届くことが多い
シーリングライト 本体の側面・カバーの内側 真下より少し離した位置が届きやすい
扇風機・サーキュレーター 操作パネルの近く 動かす家電なので定位置を決める
オーディオ・レコーダー 前面の表示窓の近く ラックの扉を閉めると届かない

この表はあくまで傾向です。確実なのは、手元のリモコンを近づけながら「どこへ向けたときに効くか」を実際に試すこと。ラックの扉や家具の陰など、日常の状態で遮られていないかも見ておいてください。

1台で複数の家電をまとめられるか

古い家電が複数ある場合、1台のスマートリモコンでまとめて操作できると効率がいいですよね。ここは受光部の位置関係で決まります。

同じ部屋にあって、どれも見通せる位置に置ければ1台で足ります。逆に、エアコンは天井近く、テレビは低い位置、というように高低差が大きいと、どちらかに届きにくくなることがあります。

そういうときは、部屋の中央付近のやや高い位置に置くと届きやすくなります。棚の上や、壁に貼り付けるといった設置がよく使われるのはこのためです。それでも届かないなら、無理に1台で賄わず2台に分けるほうが確実でしょう。

部屋のどこに置くかで届く範囲も変わるので、赤外線が届く高さや部屋別の置き方をまとめた記事を参考に、設置場所を先に決めておくといいと思います。

学習がうまくいかないときの確認点

全機能の再現を避け、冷房と暖房と停止の3つに絞って登録する考え方を左右に対比して示したスライド
古いエアコンを学習させるときの割り切り方

リモコンはあるのに学習に失敗する。そんなときに見るべき点を挙げておきます。

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確認すること 症状 対処
リモコンの電池 信号が弱く読み取れない 新しい電池に交換する
周囲の明るさ 直射日光や強い照明で誤動作 暗めの場所で学習させる
リモコンとの距離 離れすぎて読み取れない 数センチまで近づける
ボタンの押し方 長押しや連打で失敗する 1回だけ短く押す
間に障害物がある 信号が遮られる 直線上に何もない状態にする

意外と多いのが電池切れです。手元では効いていても、学習に必要なだけの信号の強さが出ていないことがあります。学習の前に電池を交換しておくと、それだけで解決することも珍しくありません。

明るさも見落とされがちですね。赤外線は光の一種なので、強い光の下では読み取りの邪魔になります。カーテンを閉めた部屋で試してみてください。

エアコンの学習は最小限にとどめる

もうひとつ、古いエアコンで学習させるときの現実的な話をしておきます。

エアコンのリモコンは、ボタンを押すたびに運転モード・設定温度・風量・風向をまとめて送り直す仕組みです。つまり「冷房25度・風量自動」と「冷房26度・風量自動」は別の信号になります。組み合わせの数だけパターンがあるので、全部を覚えさせるのは現実的ではありません。

だから学習で対応するなら、割り切りが必要です。実際に使う設定だけを登録する、という考え方ですね。

たとえば、夏は「冷房27度・風量自動」、冬は「暖房22度・風量自動」、あとは「停止」。この3つだけ覚えさせれば、外出先からの操作としては十分に成立します。細かい温度調整は帰宅後に手元のリモコンでやればいいわけです。

全機能を再現しようとすると挫折しますが、使う設定だけに絞れば10分ほどで終わります。プリセットが見つからなかったときの落としどころとして覚えておいてください。

後付けが向かない家電の見分け方

最後に、後付けをあきらめたほうがいいケースも整理しておきます。

方式ごとの向き不向きは使える家電と使えない家電の一覧で確認できます。自宅の家電を1台ずつ当てはめてみてください。

ひとつめが、リモコンが電波式の家電。壁を越えて効く、どの方向へ向けても効く、というリモコンは赤外線ではない可能性が高いです。スマートフォンのカメラで光らなければ確定でしょう。

ふたつめが、もともとリモコンがない家電。洗濯機、電子レンジ、炊飯器など、本体のボタンで操作する設計のものです。飛ばす信号そのものが存在しないので、スマートリモコンの守備範囲外になります。

みっつめが、家電そのものが寿命に近い場合。ここは費用の話です。数年で買い替える予定の家電に後付けするより、買い替え時にWi-Fi内蔵のモデルを選ぶほうが結果的に安く済むことがあります。

後付けと買い替えのどちらが得かを計算する

この判断は、数字を並べると答えが出やすくなります。仮の金額で計算してみましょう。

スマートリモコンの本体を5,000円とします。これでエアコン・テレビ・照明といった同じ部屋の家電をまとめて操作できるようになります。1台の投資で複数の家電がスマート化されるのがポイントですね。

一方、Wi-Fi内蔵のエアコンに買い替える場合。エアコン本体が十数万円かかりますし、スマート機能のためだけに買い替えるなら差額のすべてがその費用ということになります。しかも遠隔操作できるのはそのエアコン1台だけです。

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状況 向いている選択 理由
家電がまだ数年使えそう 後付け 数千円で複数台をまとめて操作できる
近く買い替え予定がある 買い替え時に検討 Wi-Fi内蔵なら状態も確認できる
操作したい家電が1台だけ どちらでも 買い替え時期で決めてよい
複数の部屋でやりたい 後付け 部屋ごとに1台ずつ足せる

結論としては、まだ使える家電が複数あるなら後付けが有利です。逆に、もう買い替えを決めている家電が1台だけなら、無理に後付けせず買い替え時にWi-Fi内蔵を選ぶほうが自然でしょう。ここは家庭ごとの事情で答えが変わります。

機種選びの段階まで進んだら、選ぶときに見る6つの軸を目的別に整理した記事も参考にしてみてください。

安全面でひとつだけ注意しておきます。古い暖房器具を外出先から遠隔で運転させるのは避けてください。近くに物が置かれていないか、状態が正常かを確認できないまま加熱する機器を動かすのは、火災の危険につながる使い方です。メーカーが遠隔操作を想定していない機器には使わないでください。使用可否は必ず各製品の取扱説明書をご確認ください。

スマートリモコン以外の手段が合うこともあります。プラグやスピーカーとの役割分担を整理した記事を読んでおくと、どの機器で解決すべきかの見当がつきやすくなりますよ。

後付けできそうだと分かったら、あとは本体を選ぶだけです。プリセットの対応表はメーカーの公式サイトで公開されているので、自宅の家電の型番で引けるかを先に確かめておくと確実ですよ。

【SwitchBot公式サイト】

古い家電へのスマートリモコン後付けに関するよくある質問(FAQ)

何年前の家電まで対応できますか?

年数で線を引くことはできません。判断の基準は赤外線リモコンで動くかどうかだけなので、20年以上前の機種でも対応できる可能性はあります。ただし古くなるほど、プリセットに載っていない、電源のオンとオフが同じ信号になっている、受光部の感度が落ちているといった引っかかりが出やすくなるのは事実です。年数を気にするより、手元のリモコンをスマートフォンのカメラで確認して、赤外線かどうかを先に確かめるほうが確実だと思います。

プリセットの候補を試すとき、家電が壊れる心配はありませんか?

別メーカーの信号を送っても、家電は自分が知らない信号を無視するだけなので、それが原因で壊れることは通常ありません。ただしエアコンの場合、候補を試している最中に運転が始まったり止まったりするので、真夏や真冬に試すときは室温の変化に注意してください。試すのは在宅時にしておくと、意図しない運転が続く心配もなくなります。動作に不安がある場合は、メーカーの窓口にご相談ください。

リモコンをなくしたテレビでも同じ方法で後付けできますか?

考え方は同じです。テレビもプリセットが充実しているジャンルなので、メーカーを選ぶだけで動くことが多いでしょう。エアコンと違うのは、テレビのリモコンは単発の命令を送る仕組みなので、学習機能とも相性がいい点です。よく使うボタンだけ覚えさせるという使い方もできます。ただし音声操作用のリモコンはBluetooth接続のことがあり、その場合は赤外線ではないため対象外になります。

後付けした場合、元のリモコンはもう使えなくなりますか?

そのまま使えます。スマートリモコンは信号を送るだけなので、元のリモコンの動作に影響しません。両方から操作できる状態になります。ただし手元のリモコンで操作したぶんは、スマートリモコン側には伝わりません。赤外線は一方通行の通信なので、アプリの表示と実際の状態がずれることがあります。不具合ではなく仕組み上の制約なので、気になる場合は操作をアプリ側に寄せるといいですよ。

賃貸に備え付けのエアコンでも後付けしていいですか?

スマートリモコン自体は家電に触れず赤外線を送るだけなので、備え付けの機器を改造することにはなりません。置き場所を確保して電源を取るだけなら、通常は問題にならないでしょう。ただし壁に穴を開けて固定する、配線を壁の中に通すといった工事を伴う設置は、賃貸契約の内容によって扱いが変わります。両面テープや置き型で済ませるのが無難です。判断に迷う場合は、管理会社や大家さんにご確認ください。

まとめ|古い家電の後付けは赤外線とプリセットで決まる

最後に整理しておきます。

古い家電にスマートリモコンを後付けできるかどうかは、年式ではなく赤外線リモコンで動くかどうかで決まります。赤外線通信の仕組みは長く変わっていないので、20年以上前の機種でも対応できる可能性は十分にあります。判定はスマートフォンのカメラで、リモコンの先端が光るかどうかを見るだけです。

リモコンをなくしている場合も、順番に試せば道はあります。まずプリセットで登録できないかを確認し、駄目なら純正リモコンの取り寄せ、それも供給終了なら汎用リモコンで学習、という流れです。応急運転ボタンは、その間の一時しのぎとして使えます。

古い機種で気をつけたいのは3つ。電源のオンとオフが同じ信号のトグル式であること、受光部の感度が落ちていること、主電源が物理スイッチで切れてしまうことです。とくに1つめは外出先からの操作で意図と逆になる原因になるので、心当たりがあるなら確認しておいてください。

買い替えずにスマート化できるのが、この機器のいちばんの価値だと思います。まだ使える家電を活かしたいなら、試してみる価値はありますよ。記載した内容はあくまで一般的な傾向ですので、正確な情報は各メーカーの公式サイトや取扱説明書をご確認ください。判断に迷う点があれば、メーカーの問い合わせ窓口や販売店にご相談ください。