二人暮らしの洗濯機は何キロ?容量と相場、乾燥の要否
二人暮らしを始めるとき、洗濯機の容量で迷う方は多いと思います。一人暮らし用の5kgでは小さそうだけど、家族向けの10kgは大きすぎる気もする。ちょうどいい線がどこなのか、分かりにくいんですよね。
基準になるのは7〜8kgです。1人1日あたり約1.5kgという目安に2人分を掛けて、2〜3日分をまとめて洗うことを想定した容量になります。ただ、この数字をそのまま採用していいのは「平日も洗濯できる」家庭に限られます。
共働きで洗濯が週末に集中する場合は話が変わってきます。4〜5日分をためて洗うことになるので、必要な容量は9kg以上。あるいは容量を上げる代わりに、乾燥機能付きにして干す工程ごと消してしまうという選択肢も出てきます。平日毎日洗うか、週末にまとめるか。この違いだけで必要容量は1〜2kg変わります。
もうひとつ、二人暮らしならではの要素が大物の量です。シーツが2枚、バスタオルが人数分、パジャマも2組。一人暮らしのときは気にならなかった重さが、二人になると一気に効いてきます。ここを日常の洗濯と一緒に回すか、分けるかでも必要な容量は変わります。
この記事では、洗濯のパターンごとに必要容量を計算し、7kgと8kgと9kgの使い分け、価格帯の相場、そして乾燥機能が要るかどうかまで整理します。二人の生活リズムに合った1台を、数字で決められるようにしていきましょう。
- 二人暮らしで7kgと8kgのどちらを選ぶかの判断基準
- 共働きで週末にまとめ洗いをする場合に必要な容量
- 容量別の価格帯と、上位クラスとの価格差の見方
- 乾燥機能に予算を割くべきかどうかの考え方
二人暮らしの洗濯機は7〜8kgが基準
まずは基準となる数字を確認します。ここから自分の生活に合わせて調整していく流れになります。二人暮らしは一人暮らしの単純な2倍ではなく、大物の量が増えることで必要容量がさらに上振れするという特徴があります。
2人分の洗濯物量を計算する
洗濯物の量は、1人あたり1日約1.5kgが目安とされています。2人なら1日3.0kgですね。
これを何日分ためるかで、1回の洗濯物量が決まります。
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| 洗濯の頻度 | 計算 | 1回の洗濯物量 |
|---|---|---|
| 毎日洗う | 3.0kg × 1日 | 3.0kg |
| 2日に1回 | 3.0kg × 2日 | 6.0kg |
| 3日に1回 | 3.0kg × 3日 | 9.0kg |
| 週2回(3.5日分) | 3.0kg × 3.5日 | 10.5kg |
ここに大物が加わります。シーツを2枚(1,000g)、バスタオルを4枚(1,200g)洗う週なら、それだけで2.2kg上乗せ。パジャマや枕カバーまで含めるとさらに増えますが、その内訳はあとで詳しく見ます。
さらに、洗濯槽は容量いっぱいまで使わないほうがいいという制約があります。詰め込みすぎると衣類が動かず汚れが落ちにくくなるので、実際に入れられるのは容量の7〜8割まで。この係数で割り戻すと、必要な容量が出ます。
2日に1回のペースなら、6.0kg ÷ 0.8 = 7.5kg。シーツなどの大物を別の日に洗う前提なら、8kgクラスで足ります。7〜8kgという定番の数字は、2日に1回のペースで大物を分けて洗うことを前提にしているわけですね。大物も一緒に回したい場合は計算が変わるので、あとで詳しく見ていきます。
逆に毎日洗う家庭なら、3.0kg ÷ 0.8 = 3.75kg。計算上は5kgクラスでも足ります。ただし実際には大物が加わりますし、毎日必ず洗える保証もありません。毎日洗える生活でも、余裕を見て6〜7kgを選んでおくと安心というのが現実的な線ですね。
ここで押さえておきたいのが、1.5kgという基準値そのものが平均だという点です。在宅勤務で部屋着中心なら1人あたり1kg以下の日もありますし、スポーツをする習慣があればトレーニングウェア上下だけで850g前後になります。二人の生活パターンが違う場合は、多いほうに合わせて計算しておくと過不足が出にくくなります。
7kgと8kgはどちらを選ぶか

実際の売り場では7kgと8kgが並んでいて、どちらにするか迷うところです。判断の軸を整理します。
7kgが合う人:平日も洗濯できる/毎日〜2日に1回のペース/シーツなど大物は別の日に洗う/置き場の寸法に余裕がない
8kgが合う人:2〜3日分をまとめて洗う/大物も一緒に洗いたい/洗濯物が多めの生活(スポーツ・作業着など)
価格差という観点もあります。7kgと8kgの価格差は数千円から1万円程度で、それほど大きくありません。置き場に入るなら、迷ったときは大きいほうを選ぶのが失敗しにくい判断になります。容量が余っても困りませんが、足りないと洗濯回数が増えるからです。
逆に7kgを選ぶ積極的な理由は、置き場のサイズです。8kgクラスになると本体が大きくなり、標準的な防水パンでも余裕が少なくなることがあります。容量より置き場の制約が優先なので、まずは寸法を測ってから容量を決めてください。
電気代と水道代の差も気になるところですが、ここは大きな判断材料になりません。最近の洗濯機は洗濯物の量を検知して水量を自動調整するため、8kgの機種で少量を洗っても水を無駄に使うわけではないからです。容量が大きいこと自体のランニングコストへの影響は限定的と考えていいでしょう。
むしろ効いてくるのは本体サイズと重量です。8kgクラスは7kgより一回り大きく重いため、設置や引っ越しのときの扱いが変わります。将来引っ越す可能性があるなら、次の住まいの置き場に入るかという不確実性も抱えることになります。とはいえ、この心配で容量を落として日々の洗濯回数が増えるのは本末転倒なので、優先順位としては下のほうですね。
大物を洗う頻度で必要容量は変わる
二人暮らしで見落とされやすいのが、シーツやカバー類の存在です。
シーツ1枚で約500g、パジャマ上下で約500g、バスタオル1枚で約300g。二人分となると、これらの積み上げがかなりの重さになります。週末にまとめて洗う場合、日常の衣類に加えてこれが乗ってくるわけですね。
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| 大物の内訳(2人分) | 重さ |
|---|---|
| シーツ 2枚 | 約1,000g |
| バスタオル 4枚(2日分) | 約1,200g |
| パジャマ上下 2組 | 約1,000g |
| 枕カバー 2枚 | 約200g |
| 合計 | 約3,400g |
大物だけで3.4kgです。これを日常の洗濯物と一緒に回そうとすると、8kgでは足りません。実際に計算すると、2日分の衣類6.0kgに大物3.4kgを足して9.4kg。0.8で割ると11.75kgとなり、12kgクラスが必要という数字になります。家庭用洗濯機の上限に近く、二人暮らしとしてはかなり大きい部類です。
つまり、先ほどの「8kgで足りる」は大物を分けて洗う前提の数字で、大物も一緒に回すなら12kgクラスまで跳ね上がる。同じ二人暮らしでも、大物の扱い方だけで必要容量が4kg違うということですね。
対処法は2つあります。大物は別の日に分けて洗うか、容量を上げて一緒に洗うか。前者なら7〜8kgで足りますし、後者なら9kg以上が必要になります。どちらが自分たちの生活に合うかで容量が決まる、と考えると選びやすいですね。
大物を分けて洗う運用は、実は理にかなっています。シーツやタオル類は乾きにくいので、日常の衣類と一緒に干すと物干しスペースを占領します。洗う日を分ければ干す場所の問題も同時に解決できる。容量の問題を、干す場所の問題とセットで考えると答えが出やすくなります。
頻度の目安としては、シーツ類は週に1回程度で洗うという運用がよく取られます。二人分となると量が多いので、日曜はシーツの日、と決めてしまうと運用が安定します。この場合、日常の洗濯は7〜8kgで回せるので、容量を無理に上げる必要はありません。
共働きなら9kg以上か乾燥機能を検討する
ここからが二人暮らし特有の判断です。二人とも働いていると、洗濯のタイミングが週末に寄りがちになります。この場合、容量を上げるだけでは解決しないことがあるので、順を追って計算していきましょう。
週末にまとめ洗いする場合の必要容量

平日に洗濯できない生活だと、金曜の夜か土曜の朝に4〜5日分をまとめて洗うことになります。計算してみましょう。
3.0kg × 4日 = 12.0kg。これを0.8で割ると15kg。家庭用洗濯機の上限を超えています。
つまり、二人暮らしで週1回のまとめ洗いは、容量では解決できないということです。1回で洗いきることは物理的に不可能なので、次のどれかを選ぶことになります。
- 洗濯を2回に分ける:9kgクラスなら1回7.2kg(9×0.8)で、2回で14.4kgぶん洗える
- 週2回に増やす:3.5日分=10.5kg。÷0.8で13kgとなり、まだ厳しい
- 平日に1回だけ挟む:週3回にすれば約2.3日分=6.9kg。÷0.8で8.6kgとなり9kgクラスで回る
現実的なのは3つ目です。平日のどこかに1回洗濯を挟むだけで、必要容量は9kgクラスまで下がります。逆に言えば、週末だけで済ませたいなら洗濯を2回に分ける前提で考える必要があります。
ここで効いてくるのが乾燥機能です。乾燥まで機械に任せられるなら、夜に回して朝には終わっている状態を作れます。干す作業がないので、平日の夜に洗濯を挟むハードルが下がるんですね。
先ほど挙げた「2回に分ける」を選ぶ場合、干す場所が2回分必要になります。1回目を干してから2回目を回すことになるので、物干しスペースが足りないと結局回りません。ここも合わせて考えておいてください。
容量・頻度・干す場所の3つはつながっています。どれか1つだけを最適化しようとすると、別のところで詰まる。二人暮らしで洗濯機を選ぶときは、この3つをセットで考えると失敗しにくくなります。
乾燥機能で解決するという選択肢
容量を上げる代わりに、乾燥機能で回転数を上げるという考え方があります。
洗濯から乾燥まで一気に終わる機種なら、洗濯機を回して寝るだけ。翌朝には乾いた状態で取り出せるので、干す・取り込むという工程が消えます。平日に洗濯を挟めない理由が「干す時間がないから」なら、乾燥機能はその理由ごと解消します。
ただし注意点があります。洗濯容量と乾燥容量は別の数字で、乾燥できる量のほうが小さく設定されています。洗濯10kg・乾燥5kgという機種なら、一気に乾燥まで回せるのは5kgまで。二人暮らしの2日分(6kg)でも超えてしまいます。
乾燥まで一気に回したいなら、選ぶ基準は洗濯容量ではなく乾燥容量です。仕様表には2つの数字が並んでいるので、必ず両方を確認してください。乾燥容量を超えて運転すると、乾ききらない状態で終わったり、乾燥時間が大幅に延びたりします。実際の容量と運転時間は機種によって異なるので、詳しくはメーカーの公式サイトでご確認ください。
価格面では、乾燥機能付きになると本体価格が大きく上がります。縦型の乾燥機能付きでも数万円、ドラム式なら十数万円から数十万円という幅です。部屋干しで対応するなら、送風の当て方を工夫することで乾燥時間はかなり短縮できますので、まずはその方向で試してみるのも手ですね。
洗濯のタイミングをずらすという手
設備で解決する前に、運用で解決できないかも考えてみましょう。
二人暮らしの利点は、洗濯を分担できることです。どちらか早く帰れるほうが洗濯機を回す、朝に強いほうが朝洗う、といった調整ができます。一人暮らしなら不可能な解決策ですね。
予約タイマーを使う手もあります。夜のうちに洗濯物と洗剤をセットして、朝の起床時間に合わせて終わるよう予約しておく。起きたらすぐ干せる状態になっているので、朝の時間を有効に使えます。
ただし、洗い終わった洗濯物を長時間放置するとにおいの原因になります。終了時刻と自分たちの生活リズムが合っていることが前提なので、予約後に出かけて夜まで放置、という使い方は避けてください。
もうひとつ、洗濯物をためる場所を分けておくという工夫もあります。日常の衣類とタオル類を別のカゴに分けておけば、量が多い日に「今日は衣類だけ洗う」という判断がすぐできます。洗濯機の前で仕分けする手間が消えるので、平日に洗濯を挟むハードルがさらに下がりますね。
こうした運用の工夫で回るなら、容量は7〜8kgで足ります。設備投資と生活の工夫、どちらで解決するかは家庭ごとの判断です。工夫で回る範囲なら容量は抑えられるし、工夫が続かないなら設備で解決するほうが確実——自分たちがどちらのタイプかを考えてみてください。
二人暮らし向け洗濯機の価格相場
容量の方向が決まったら、予算の話です。相場を知っておくと、機種選びの判断が早くなります。ここでは縦型を前提にした価格帯を見ていきます。ドラム式は価格帯が大きく変わるので、別に考えてください。
容量別の価格帯の目安
縦型洗濯機の価格帯は、容量によっておおよそ次のように分かれます。
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| 容量 | 価格帯の目安 | 二人暮らしでの位置づけ |
|---|---|---|
| 7kg | 3〜5万円台 | 毎日〜2日に1回洗う家庭の標準 |
| 8kg | 4〜7万円台 | まとめ洗いに対応しやすい |
| 9kg | 5〜9万円台 | 大物も一緒に洗える |
| 10〜12kg | 7万円台〜 | 大物も一緒に洗いたい場合・将来の家族構成の変化を見込む場合 |
7kgから8kgへ上げる際の価格差は比較的小さく、8kgから9kg以上になると差が広がる傾向があります。コストパフォーマンスで見ると8kgあたりが手に取りやすいゾーンですね。価格は時期や販売店によって変動するので、正確な情報は各販売店の公式サイトでご確認ください。
乾燥機能付きを選ぶ場合は、この価格帯に数万円が上乗せされます。ドラム式になるとさらに大きく上がるので、乾燥をどこまで求めるかで予算の桁が変わることになります。
予算配分で迷ったときの考え方をひとつ。容量を1段階上げるのと、乾燥機能を付けるのとでは、解決する問題が違います。容量を上げると「1回で洗いきれない」が解決し、乾燥機能を付けると「干す時間がない」が解決する。自分たちが困っているのがどちらかを先に決めると、予算の使い道が定まります。
両方の悩みがあるなら、乾燥機能付きの大容量を選ぶことになり価格は一気に上がります。その場合は、まず容量を優先して干し方を工夫する、という段階的な進め方も現実的です。使ってみて不便なら次の買い替えで乾燥機能へ、という判断もできますからね。
本体以外にかかる費用も見込む
予算を組むときは、本体価格だけで考えないようにしましょう。二人暮らしの新生活で洗濯機を買う場合、次の費用が加わることがあります。
- 配送・設置費用:標準設置が無料の店舗もあれば有料の場合もある
- リサイクル料金と収集運搬料金:どちらかが使っていた洗濯機を処分する場合に必要
- 給水ホースの延長やかさ上げ台:設置環境によって追加になることがある
- 延長保証:任意だが加入すると数千円
洗濯機は家電リサイクル法の対象品目なので、古い機種を粗大ごみとして捨てることはできません。新しい洗濯機の配送時に引き取ってもらうのがいちばん手間がかかりません。料金や手順は販売店・自治体によって異なるので、購入先や自治体の公式サイトでご確認ください。
二人暮らしを始めるタイミングだと、どちらかが持っていた洗濯機を処分することになる場合があります。この場合はリサイクル料金と収集運搬料金の両方がかかるので、本体価格に数千円上乗せして予算を組んでおきましょう。逆に、どちらの洗濯機も使える状態なら、容量が大きいほうを残して当面はそれを使い、買い替えは後回しにするという選択もあります。
置き場のサイズを先に確認する
ここまで容量と予算の話をしてきましたが、実はすべての前提になるのが置き場の寸法です。どれだけ理想の容量を計算しても、物理的に入らなければ検討の対象外になります。最後に確認手順をまとめておきます。
防水パンと蛇口の高さを測る

測るのは4か所です。所要時間は15分ほど。
1つ目は防水パンの有効内寸。防水パンとは洗濯機の脚を置く床の受け皿のことで、測るのは枠を含めない内側の平らな面です。さらにさらに排水口や突起を避けた実際に脚を置ける範囲です。規格としてよく使われるのは640mm×640mmですが、これは外寸で、実際に脚を置ける有効内寸はこれより一回り小さくなります。物件によっても異なるので必ず実測してください。なお本体の幅より脚の間隔のほうが狭いのが普通なので、本体幅が内寸をわずかに超えていても脚が収まれば設置できることがあります。候補機種の仕様書で脚の位置を確認してください。
2つ目は蛇口の高さ。床から蛇口のハンドルの一番下までを測ります。本体の高さがこれを超えると給水ホースをつなげません。8〜9kgクラスは本体が高くなるので、ここは必ず確認してください。築年数の経った物件では、洗濯機が今より小さかった時代の設計のまま蛇口が低く付いていることがあります。壁に沿わせて給水口の位置を高くできる水栓に交換する方法もありますが、賃貸では管理会社の許可が必要です。
3つ目は排水口の位置。防水パンのどこに排水口があるかで、本体を置ける位置が変わることがあります。排水口が中央寄りにあると、本体の真下に隠れて掃除やホースの点検がしづらくなることも。かさ上げ台を使えば下に手が入るようになるので、覚えておくと便利です。
4つ目は搬入経路のいちばん狭い場所。玄関ドア、廊下、洗面所の入口。本体の幅にプラス10cm以上の余裕が必要とされています。
二人暮らしを始めるタイミングで買う場合は、内見の段階で測っておくのが理想です。契約してから洗濯機が入らないと分かっても、物件は変えられません。内見時にメジャーを持っていき、防水パンの内寸と蛇口の高さだけでも控えておくと、家電選びが一気に楽になります。
測った数値はスマートフォンのメモに残しておきましょう。店頭で「この機種は置けますか」と聞かなくても、自分たちで判断できるようになります。二人で家電を見に行くなら、両方のスマートフォンに入れておくと確実ですね。
容量が置き場に収まらない場合の考え方
測ってみたら、必要な容量の機種が入らないと分かることがあります。二人暮らしで9kgクラスが必要なのに、防水パンが小さくて8kgまでしか置けない、というケースですね。
この場合の選択肢は3つです。
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| 対処 | 内容 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 洗濯の頻度を上げる | 週2回→週3回にして1回の量を減らす | 平日に洗濯できる余地がある |
| 大物を分けて洗う | シーツ類は別の日にまとめる | 大物の量が多い場合 |
| かさ上げ台を使う | 防水パンの枠をまたいで設置する | 内寸が足りないが高さに余裕がある |
いちばん現実的なのは、洗濯の頻度を上げることです。容量は置き場で決まってしまうけれど、頻度は自分たちで変えられる。動かせるほうを動かすのが、限られた条件で暮らすときの基本になります。
二人暮らしなら、この調整は一人暮らしより楽です。どちらかが在宅している日に洗濯を回す、休みの日が違うなら分担する、といった選択肢があるからです。洗濯を「二人の共同作業」ではなく「手が空いているほうがやる作業」に位置づけ直すと、頻度は自然に上がります。
それでも足りない場合は、大物だけコインランドリーを使うという手もあります。シーツや毛布を年に数回持っていくだけなら、費用は年間で数千円程度。そのために容量をワンランク上げて数万円を払うより、安く済むことがあります。年間の使用回数で総額を比べてみてください。
かさ上げ台を使う場合は、本体の高さが上がるぶん蛇口との干渉が新たな問題になります。ひとつの制約を外すと別の制約が出てくるので、両方を同時に確認してください。
賃貸物件で置き場そのものを工事したい場合は、必ず管理会社や大家さんの許可が必要です。防水パンの交換や蛇口の位置変更は建物に手を入れる作業になるため、勝手に進めることはできません。原状回復の扱いも含めて、事前に相談してください。
実際のところ、二人暮らし向けとして売り場に並ぶのは8kgクラスまでが中心です。標準的な防水パン(640mm角)なら8kgは問題なく置ける機種が多く、9kg以上を検討するのは大物も一緒に洗いたい場合や、将来の家族構成の変化を見込む場合になります。まずは8kgを基準に置いて、そこから上げるか下げるかを考えると判断が早くなりますね。
二人暮らしの洗濯機に関するよくある質問(FAQ)
将来子どもが生まれる予定なら大きめを買うべきですか?
数年以内に予定があるなら、検討する価値はあります。洗濯機の使用年数は7〜10年程度が目安とされているので、その期間の家族構成を想定して選ぶのは合理的です。乳幼児がいると洗濯物は大きく増え、分け洗いをする場合は洗濯回数そのものも増えます。ただし、置き場に収まらない容量は選べませんし、今の生活で明らかに持て余すサイズを買っても本体価格が上がるだけです。置き場の上限内で余裕のある容量を選ぶ、という考え方が現実的でしょう。
洗濯物を別々に洗いたい場合は容量をどう考えますか?
分け洗いをする場合、1回あたりの量は減りますが洗濯回数は増えます。必要容量としては1人分(1日1.5kg)を基準に考えることになるので、7kgもあれば十分です。ただし洗濯回数が2倍になるため、水道代・電気代・時間は増えます。分け洗いの理由が汚れの種類(作業着と普段着など)なら、容量を大きくして汚れの強いものだけ別に洗う、という折衷案もあります。生活スタイルによって最適解が変わる部分なので、まずは何回洗うつもりかを決めてから容量を選んでください。
夜に洗濯機を回しても大丈夫ですか?
集合住宅では近隣への配慮が必要です。洗濯機の運転音、とくに脱水時の振動は下の階や隣室に伝わりやすく、時間帯によっては苦情の原因になります。建物の規約で使用時間が定められている場合もあるので、入居時に確認しておくと安心です。どうしても夜に洗濯する必要があるなら、運転音が抑えられた機種を選ぶ、防振ゴムやかさ上げ台で振動を軽減する、といった対策があります。仕様表に運転音の数値が記載されている機種も多いので、候補を比べる際の材料にしてください。
二人暮らしでドラム式を選ぶ意味はありますか?
乾燥まで機械に任せたいなら意味があります。共働きで干す時間を確保しにくい生活では、干す・取り込むという工程が消える効果は大きいです。水道代も縦型より抑えられます。一方で本体価格は縦型の2〜3倍になることがあり、本体が大きく扉が手前に開くスペースも必要です。乾燥機能を使わないなら、価格差を水道代の節約だけで回収するのは難しいでしょう。まずは置き場の寸法を測って、物理的に選択肢に入るかを確認してから検討してください。
二人で使う場合、洗剤の量はどう決めますか?
洗剤の量は人数ではなく、洗濯物の重さと水量で決まります。洗剤のパッケージに水量に応じた使用量が記載されているので、それに従ってください。最近の洗濯機は洗濯物の量を検知して水量を自動で調整するため、表示された水量に対応する洗剤量を使うのが基本です。入れすぎると溶け残りやすすぎ残りの原因になり、においやベタつきにつながります。洗剤の自動投入機能が付いた機種なら、この計量が不要になるので手間が減ります。
まとめ|二人暮らしの洗濯機は洗濯のタイミングで決める
二人暮らしの洗濯機選びを整理します。
基準は7〜8kgです。1人1日1.5kg×2人=3.0kgに、2日分をためる前提(6.0kg)を当て、容量の7〜8割で使うことを踏まえて0.8で割ると7.5kg。ここに大物のぶんを見込むと8kgクラスが妥当という計算になります。7kgと8kgの価格差は数千円から1万円程度なので、置き場に入るなら大きいほうが無難です。
共働きで週末にまとめ洗いをするなら計算が変わります。4日分をためると12.0kg、0.8で割ると15kgとなり、家庭用の上限を超えます。つまり週1回では容量で解決できません。現実的なのは平日にもう1回挟むことで、週3回にすれば9kgクラスで回る計算になります。
乾燥機能は「干す時間がない」を解決します。夜に回して朝に乾いている状態を作れるので、平日に洗濯を挟むハードルが下がります。ただし選ぶ基準は洗濯容量ではなく乾燥容量。洗濯10kg・乾燥5kgのように別の数字が設定されているので、両方を必ず確認してください。
採寸の詳しいやり方は洗濯機のサイズの測り方の記事に、容量計算の考え方は人数・頻度別の容量早見表の記事にまとめています。
そしてすべての前提は置き場の寸法です。防水パンの有効内寸、蛇口の高さ、排水口の位置、搬入経路の最小幅。この4か所を先に測ってから容量を決めてください。必要な容量が入らない場合は、洗濯の頻度を上げて1回の量を減らすのがいちばん現実的な対処になります。
なお、この記事で挙げた容量・寸法・価格の数値はいずれも一般的な目安であり、機種や住まいの条件によって実際の値は変わります。候補機種の正確な仕様は必ずメーカーの公式サイトでご確認ください。設置の可否や搬入経路の判断に迷う場合は、最終的な判断を販売店の専門スタッフにご相談ください。